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2007年4月 3日 (火)

ロジャー・ウォーターズ(genuine Pink Floyd)の世界に何を見るか?-10-

ロジャーの意地の全貌を見る-2006 European Tour-

Hydepark2006 「The Dark Side Of The Moon LIVE」と銘打ったロジャー・ウォーターズのライブは昨年から現在も進行中であるが、その全貌は既に何本かのDVDにより見れる。
  その一つである・・・・・・
 <Progressive Rock>
「ROGER WATERS HYDE PARK, LONDON 7.1.2006」
 
(Bootleg 2DVD-R  21613)

 ここではLIVE完全収録140分の中には、ロジャーの意地が集約されている。あの問題作「the final cut」から3曲、そして新曲”Leaving Beirut”への流れは戦争を問題視する彼の生涯のテーマは健在だ。

Hydeparkroger2  このロンドン・ライブの焦点は、まずピンク・フロイド時代の盟友であるドラマーのニック・メイスンが、後半の「the dark side of the moon」からの参加であろう。この事実は、ギルモア・フロイドへの怨念と同時に、ロジャー自身がピンク・フロイドであることを現在も暗に主張している。そして”the great gig in the sky”では、Carol Kenyonがスキャットを見事にこなしていた。
 新曲”Leaving Beirot”では2つのバージョンがあることが解った。約1ケ月前のRIOでは、イントロ部分はIan Ritcheのソプラノ・サックスが主役を演ずるか゜、このHYDE PARKでは、Andy Fairweather Low の見事なギター・プレイがイントロを演ずる。このあたりの見せ場は、結構楽しめるところだ。同時にここではKatie Kissonのヴォーカルが哀愁を帯びる。今回は技能評価の高いJon Carinがキーボードで参加しており、ロジャーの息子のHarry Watersのオルガンとツイン・キーボードとなっており、演奏の中身も濃い。

 相変わらず、例のアカデミー賞映画のサウンド・トラックとして使われた”Comfortably Numb”で幕を閉じるが、今回は反戦因子の濃い曲の"Vera"、"Bring the Boys back Home"を経て至るところは感動も大きい。サウンド的にはギターの因子が重要であるが、Dave Kilmisterが健闘しているし、相変わらずSnowy Whiteは貴重で、ツイン・ギターで十分の役割を果たしている。

 今回のライブの全貌がこうしてDVDで見ることが出来るのは、時代の有り難さであるが、その中に相変わらずロジャーの意地がかいま見れたことは、まだまだ老兵死なずの感動がある。

(視聴)

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