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2008年4月21日 (月)

ジャック・ルーシェjacques loussierとプレイ・バッハ

フランスが生んだ粋なモダン・ジャズ

 バッハをジャズで・・・ということになれば、ジャック・ルーシェJacques Loussierです。
 私が初めてジャック・ルーシェのプレイ・バッハを聴いたのは1965年だった。それも当時はオーディオ界でも音質が良いと言われ発売していたオープン・リールのテープから聴いて圧倒されたのを思い出す。ベースとドラムスに絡まってのピアノのバッハの旋律は、新しい世界を感ずる感動であった。フランスで「プレイ・バッハ」がLPでお目見えしたのは、1959年。ジャック・ルーシェがデッカ・レコードのオーディションでたまたま弾いたバッハが認められ、トリオを組んでのスタートとなったという。

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ジャズ界ではその名も知れたベーシストのピエール・ミシュロPierre Michelotとドラマーのクリスチャン・ギャロChristian Garrosとトリオが組めたのも25歳のルーシェにとっては幸いの事であったと思われる(写真上、クリックで拡大します)。
 ”平均律クラヴィーア曲集 第1巻”より前奏曲第1番ハ長調BWV.846のルーシェのピアノから始まりベースが続き、静かにシンバルの音がバックを支える。ゾクっとする瞬間である。

 こうして、ジャック・ルーシェのプレイ・バッハに接することが出来た私であったが、その後しばらくは、クラシック関係はバロックから離れショスタコーヴィッチ、マーラーと大作交響曲方面に傾倒していていたため、このルーシェのことも忘れていた。
 又1960年から1970年にかけては、それまで無視していたロック界ではあったが、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(CCR)の”スージーQ”を聴いて、ロック・ミュージックの世界に引き込まれていた。そしてキング・クリムゾン、ピンク・フロイド、サンタナに夢中になったが・・・・。

Playbachvol1  しかし再びジャック・ルーシェのプレイ・バッハとの出合が訪れたのは、1976年レコード店で、左のLPに接したことから始まる。なんと10年も前の感動したアルバムの復刻盤がお目見えしていたのだ。早速購入したのは言うまでもない。そして左が第1集で、聴いみて解ったが、これは日本で初お目見えしたものではなかったのだ。(日本においてはフランスでの第4集が、1964年にまず発売されたようだ。それが私の初めて接触したものであったのだ)
「プレイ・バッハ第1集」(LONDON-King / JPN / GP191 /1976)

1.シンフォニアBWV.29 2.コラール前奏曲BWV.735、3.コラール第16番BWV.684 4.幻想曲とフーガ ト短調bwv.542  5.コラール前奏曲第1番bwv.645

Playbachvol2 続いて当時発売されたLPは全て手に入れることとなる。
「プレイ・バッハ第2集」(LONDON-King / JPN / GP192 /1976)

1.イタリア協奏曲ヘ長調BWV.971  2.<2声のインヴェンション>より 第1番、第13番、第8番、第14番、第15番 3.幻想曲ハ短調BWV.906
ここにみるジャック・ルーシェのバッハは、フランスというお国柄であったからこそのフランス特有のユーモアやエスプリとしての価値観を当時のアルバムのライナーノーツの岩浪洋三が強調している。まさにそれであったのであろう。

Playbachvol3
「プレイ・バッハ第3集」
(LONDON-King / JPN / GP193 / 1976)

1.パルティータ第1番変ロ長調BWV825
2.主よ人の望みの喜びよ BWV147
3.前奏曲 BWV.851
4.アリア BWV.1068
5.フーガ BWV861
6.前奏曲 BWV.866

このあたりで、ジャック・ルーシェが如何に深くバッハを理解し、そして洒落たジャズ・プレイをしているかが、一般に知れ渡ったのではないか。

Playbachvol4
「プレイ・バッハ第4集」
(LONDON-King / JPN / GP194 / 1976)

<平均律クラヴィーア曲集 第1巻より>
1.前奏曲とフーガ第1番 BWV.846
2.前奏曲とフーガ第2番 BWV.847

3.トッカータとフーガ ニ短調  BWV.565
4.前奏曲第8番 BWV.853
5. 前奏曲とフーガ第5番 BWV.850

この第4集こそ、日本でのジャック・ルーシェのプレイ・バッハ・シリーズの初公開アルバムであったのだ。それは特にバッハとしてはポピュラーなトツカータとフーガ二短調が収録されていたためかも知れない。

Playbachvol5
「プレイ・バッハ第5集」(LONDON-King / JPN / GP195 / 1976)

1.トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564
2.シチリアーノ BWV.1031
3.目をさませよと呼ぶ声が聞こえ BWV.645
4.バッサカーリア ハ短調 BWV.582

  こうして一気に5集が再発され、ジャック・ルーシェ・トリオのアルバムを私は、あの10年前の感動から自分の世界に引き込むことが出来たのである。 

そして更にこの年には

「ブランデンブルク協奏曲第2番へ長調bwv.1047/5番ニ長調bwv.1050」(LONDON-King / JPN / GP196-197 / 1976)
・・・・・の2LPもお目見えした(これは今思い起こすと懐かしいが、「PHASE 4 STEREO」というタイプのLP盤である)。

Bbrugconno2Bbrugconno5
この7枚のLPは、私にとっては宝のようにされていることは言うまでもない。目下LPのターンテーブル(当時評判のデンオンDP-80)不調のため、お蔵入りしているが、目下LPを聴くことの再スタートを目論んでいる私である。

(その後のジャック・ルーシェのプレイバッハは次回に書きたい)
(追記)2016.8 問題のLPターンテーブルDP-80は、現在復調して完動している。

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