いわゆる格好いいギタリスト:ジェフ・ベックJEFF BECK
CROSSROADS 2007 にみるジェフ・ベック
とにもかくにも、ロック・ミュージシャンとは、私のリアル・タイムな1960年代からの40年以上の歴史から見ると、常に社会における問題意識の中から生まれる訴えを持っていることが、一つの美学である。一方大切なのは、その中にいわゆる我々を引きつけるロック的”格好良さ”も、これ又この上なく必要である。そうした中で老骨にむち打っても、若者に負けない格好良さを身につけて、数十年の歴史の中でも一際目立つのはロック・ギタリスト=ジェフ・ベックJEFF BECKだ。
最近のジェフ・ベックの活躍は、エリック・クラプトンERIC CLAPTON 企画のCROSSROADS GUITAR FESTIVAL 2007が記憶に新しい。
左は、その時の11曲全てを映像とサウンドで納めたブート・DVDである。(total 51min.)
「JEFF BECK / CROSSROADS GUTAR FESTIVAL 2007 VOL1」 RQ-159
ジェフ・ベックのジャズ的センスのあるギター・サウンドは彼のみのものと言われるくらい多くの音色を聴かせ、又その音の切れの良さは類をみない。それに加えて現在の彼のバンド構成が又圧巻である。JASON REBELLO(Keyboads), VINNIE COLAIUTA(Drums), そして話題の女性ヤング・ベーシストのTAL WILKENFELDだ。
そして、今回のCROSSROAD では、まずスタートの曲から驚かせた。 なんとあのジャズ・ギタリストとして一世を風靡したジョン・マクラフリンの率いるマハヴィッシュヌ・オーケストラの"Resolution"であった。(実はこのフェスティバルには、ジョン・マクラフリンも参加している)
今回のセット・リストは左のとおりである。(クリックにて拡大)
しかしこのブートDVDはプロショットだけあってそれぞれの映像は旨い撮りではあるが、いかんせん画像はシャープさに欠けるあまいもの。想像するに多分当日画面に映し出された映像を主として撮影しているのかもしれない。しかし十分ステージと彼の表情、ギター・テクニックを目のあたりにすることが出来る。サウンドも悪くない。
驚くべきは、彼女(ウィルケンフェルド)のベースだ。実に旨いし、曲の展開における位置をしっかり握っている。ジェフの嬉しそうな顔が印象的だ。
そしてまさに緊張感あるジェフのギター、これこそロックの醍醐味である男の格好良さである。恐るべしジェフ、彼のスタイルも若い時をしっかり維持している。
ジフ・ベックのオフィシャルDVDは実は非常に少ない。そんな中でこのフェスティバルの全曲を見れるのは感動モノである。(2007年7月28日シカゴ・トヨタ・パーク)
このフェスティバルのオフィシャルDVDは左のものがあるが、(WPBR90680/1)残念ながらジェフ・ベックは2曲のみの収録である。このDVD約40曲のブルース・ギターを中心としたエリック・クラプトン企画チャリティー・フェスティバルは、それなりに全容は知ることが出来る。ジェフの演奏曲は、おなじみ"Cause We've ended as Lovwers"と、"Big Block"の格好良さを見ることが出来る。
今でも、ピックを使わずのフィンガー・ピッカーで格好良くギターを操るロック・ギタリストの最右翼がジェフ・ベックだ。
ついでに、ジェフ・ベックと共演の可愛い女性ベーシストタル・ウィルケンフェルドTAL WILKENFELDについてであるが、今年20歳の時のレコーディングの左のアルバム「Transformation」B000UZ4GOQを出している。ジャズ・ベースでフュージョン系インストであり、ギターはウェイン・クランツWAYNE KRANTZが担当。(その他、GEOFFREY KEEZER:Piano, KIETH CARLOCK:Drums, SEAMUS BLAKE:Tenor Sax という布陣)彼女はオーストラリア出身、米国でベースを学び天才肌の22歳。
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