ウィズイン・テンプテーション「Black Symphony」
Within Temptation のライブ・アルバム
なんとなく聴いているオランダのウィズイン・テンプテーションがライブ・アルバム(1CD+1DVD)「Black Symphony」 Roadrunner Records 1686-179082 をリリースしている。
いわゆるシンフォニック・ゴシックメタル・バンドという範疇で最近日本でもファンが増えつつあるようだが、ヨーロッパ中心に盛んなこうしたグループの活動は無視できない。
今回はオーケストラとクワイアと共にのステージで、かなり大規模だ。私のようにロックはやっぱりライブを好む人間にとっては何となく購入してしまう代物。特にDVDによる映像ものをカップリングさせてくれるのは興味も増すというところだ。
このバンドも女性リード・ヴォーカルを立てて、この手の常套手段であるが、かなり以前から聴いてはきたが、どうものめり込む訳でもなく、そうかって全く無視する訳でもなく、私にとっては不思議なグループ。曲はかなりヘビーメタルっぽいものから、バラード調もあり楽しませてはくれるのですが。いずれにしても過去のベスト版といった内容であるが、オーケストラとの競演は見応えがある。ツイン・ギターとベースそしてキーボード、ドラムスにシャロン・デン・アデルSharon den Adel嬢のブォーカルの6人編成は、一応の完成度を持った演奏を聴かせてくれる。
しかし、このアルバムのDVDでは、オープニングのゴシック調のオーケストラとクワイアによる序曲では、映像をモノクロにして荘厳さを見せているし、そしてシャロン嬢(この映像を見ると、かっての映像物と比較すると彼女も結構いい歳になったなぁ~~と思います)は、何時も通りに腕をくねくねと曲に合わせての演技は相変わらすで頑張っている。
しかし、このシンフォニック・ゴシックメタル・バンドというのも立派に育ったんだなぁ~~というのが実感ではあるが、しかしながらロックとしての、のめり込むような迫ってくるとものという印象はどうも残念ながら持てない。それは演奏よりシャロン嬢が全面に出過ぎるためなのかも知れない。そうした意味では、ターヤのいた頃のナイトウィッシュの迫力というものからは、ちょっと一歩下がっているといえる。又、シャロンの衣装も若干飾りすぎで、もっとロック調(?)であって欲しいのは私の印象だ。
2004年の3rdアルバム「ザ・サイレント・フォース」(これもDVDが付いていた)は、それなりに世界各国で売れたため、今回のライブ・アルバムの登場となったと思われる。
いずれにしても安定感では、ナンバー・ワンといってもいいぐらいのライブを見せてくれるし、このライブ・アルバムも視聴して決して損はしない出来である。取り敢えず、メタルとは言っても曲そのものの演奏や展開は万人受け出来る無難なところとしてお勧めのアルバムであった。
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