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2010年1月29日 (金)

LP-Playerの復活(5) 1969woodstock の衝撃:サンタナ SANTANA(1)

驚愕のラテン・ロック

LP時代といえば、特に1960-1970年代の熱い時代、それはやはりロックの花盛りであろう。私にとっては1968年、CCR(Creedence Clearwater Revival)の”スージーQ”、ピンク・フロイドの”神秘 A Sauceful Secret”でロックに開眼。それ以降40年以上、もちろんキング・クリムゾンを経て、諸々のロックに浸ってきたわけである。しかしその流れと並行して、’69年のウッドストックの衝撃は、Jefferson Airplane 、Janis Joplin、 Jimi Hendrix、 The Whoでなく、サンタナSantanaだった。

Photo  サンタナは、カルロス・サンタナCarlos Santanaとグレック・ローリーGregg Rolieによって’66年サンタナ・ブルース・バンドを結成したことからスタートしている。
 ’67年にはロック・バンドのサンタナとなる。この当時はもちろん我々の知るよしもなく、あの驚愕のパーカッションを効かせたラテン・ビートにロック・ビートが乗って、更にカルロスの泣きギターが圧倒したのは、あの自己意識、平和意識の広がる中での’69年8月ニューヨーク郊外ベセルの丘に40万人以上と言われる若者の集まった”愛と平和と音楽の祭典”ウッドストックだ。

1st  そして我々の前に登場したのが・・・・
「SANTANA / サンタナ」 CBS SONY SONP-50179  1969

このライオンの叫ぶ顔の印象的なジャケ、30×30cm以上のLP盤では圧巻である。しかもこのライオンの顔は少なくとも6人以上の女性の顔から成っているという曰く付きのもの(カヴァー・アート : Lee Conklin)。そしてこの日本版アルバムは友人からプレゼントされたもので(当時¥1,800 , SX68サウンド と名付けられた新良好カッティング盤)、現在黄色みが帯びてしまっているが、私にとっては記念的貴重盤である。

(メンバー)Carlos Santana(G), Mike Carrabello(Perc.), Dave Brown(B), Jose' Chepito Areas(Tim,Conga), Mike Shrieve(Dr), Gregg Rolie(Pian,Org) の6人バンド

(曲)
   1.waiting
   2.evil ways
   3.Shades time
   4.savor
   5.jingo
   6.persuasion
   7.treat
   8.you judt don't care
   9.soul sacrifice

 ウッドストックで聴衆を驚かせた”soul sacrifice”が最後を飾っている。この曲はこの時以来、サンタナのライブでは現在でも必ず登場する。更に”jingo”なども常に登場する曲だ。シングルでは”evil ways”もヒット。
 彼らのコンガやパーカッションの刻むビート、ロック・ドラムスの響き、ハモンド・オルガンの叙情的とも言える音色、そしてエレクトリック・ギターの叫びと泣きは、とにかく斬新、新鮮であった。そしてラテン・ロックと表現され、サンタナは一躍世界に名を馳せる。

Abraxas そして彼らの人気を決定づけたのは、2ndアルバム「ABRAXAS 天の守護神」 CBS SONY SOPN 44004 1970

ここに登場するフリートウッド・マックの曲”black magic woman”は、全世界的ヒット曲となり、”oya como yaぼくのリズムを聞いとくれ”、”samba pa ti 君に捧げるサンバ” もヒットするという全米No1アルバムとなった。ラテンとロック、ブルースのポップな展開は広い層にアッピールした。A面最後の”Incident At Neshabur ネシャブールの出来事”にはジャズ的因子とカルロスの精神性、そしてこれから先への進歩する演奏スタイルが見える。
 私はもともとラテン・ミュージックという色分けも知らない頃、ペレス・プラード楽団のマンボに驚かされ、洋楽の楽しさに惹かれた時期があった。1950年代に日本に於いても一世を風靡した訳であるが(映画「海底の黄金」の主題曲”セレソ・ローサ”)、そうした中からラテン楽器の醸し出すリズムは結構好きであった為、このサンタナのロック界への登場は大いに歓迎したものであった。

 

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受信: 2010年1月29日 (金) 17時25分

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