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2010年1月 2日 (土)

謹賀新年/今年はキング・クリムゾンでスタート

Photo 昨年来の企画ものから・・・禁断のキング・クリムゾンへ

2010年の幕開けですね。こちらに目を通していただける皆さん、今年もよろしくお願いします。

 昨年のスタートは、ピンク・フロイド「原子心母」でした。今年は昨年後半にキング・クリムゾンの40周年企画ものに刺激され、フリップ翁の術中にまんまと引き込まれて、年末を過ごしてしまった。その影響で、この新年の幕開けは、キング・クリムゾン King Crimson の黄金期であった1974年のUSAライブもの、しかも最後の最後1974年7月1日ものを久しぶりに聴くことでスタートとなった。(かって、クリムゾンに関しては”ブートの泥沼”にはまって、救いようのない期間を過ごした経験のある私にとっては、実は最も避けていたのが、このクリムゾンなのだ)

Lastlives 「King Crimson LAST LIVE SHOW」 4-401-2 promotion not for sale "In Central Park. NYC. New York July 1st 1974"

  あのDavid Cross のいた最後のキング・クリムゾンの黄金期の最終ライブもの。この直後クロスの脱退があり、そしてなんとか早急に完成させたアルバム「Red」(この時は3人になってしまった)リリース直前にフリップによる解散宣言があったわけだ。
Lastlaves2  もともと私は、キング・クリムゾンは「宮殿」で感動し、その後のJamie Muir のいたキング・クリムゾンを最も愛していたわけであるが、この4人クリムゾンが完成期クリムゾンとして受け入れ、そしてクリムゾンはこれに終わったと思っている。(現在のキング・クリムゾンはあくまでも”ディシプリン”1981年からの世界なのだ)
 いずれにしても、 John Wetton のヴォーカル、ベースを前面に出した彼らのライブは、ジャズ的手法とインプロヴィゼイションに熱意を持った William Bruford のパーカッション、ドラムスが構築する世界、スリリングな演奏、そして David Cross の卓越したヴァイオリンを主体としたセンスは、今もっても圧巻である。
 この涙した最終ライブものは、なんとかCDとしてブート・リリースしてくれた盤を大切に今日まで聴いてきたわけで、これを今年のスタートとしたわけである。

Usa  いずれにしても彼らの1974年「Starless And Bible Black 暗黒の世界」リリース後のヨーロッパ、アメリカ ツアーは、聴衆の熱狂とそれに伴う演奏はすざましく、特にアメリカに入ってからは、この左のアルバム 「KING CRIMSON USA」(1974.6Live)のごとく LPアルバムとしてリリースされている(1975年)ほどである(彼らのライブは定評があり、かってはカセット録音の音質など無視してのライブ盤があの1972年の「Earthbound」だ)。この「USA」は Eddie Jobson のヴァイオリンをダビングしてあるが、スタジオ盤をしのぐ出来に、我々は酔ったわけである。当時ここまで演奏機器のギリギリまでの音を使っての曲造りにはロックの世界で類を見なかった。
(ここに紹介したのは、待ちに待ったオフィシャルのCD盤(PCCY 01616 2002年)であるが、かってはブートでCD盤が巷に流れ、それは当然手に入れて聴き入ったものである (ILPS9316) )

Kcrim4

 しかし、キング・クリムゾンで新年を迎えてしまった事になる今年であるが、思い起こすとこの時代のクリムゾンは、フリップの進めるプログレ感覚と、ウェットンのシンフォニックなドラマチックな世界観の対立から両者相容れず、又インプロヴィゼイションのブラッフォード、更にこの壮絶感に恐れをなしたクロスという4人で、完全に分裂感覚で経過していたライブ活動は、危機そのものであったわけだが、それだけに今となっても興味は尽きない。(現在においても、ウェットンのキング・クリムゾン活動へのアプローチがあっても、フリップは彼を受け入れていない)

 今年はこのブートCDでスタートということになって、なにやら不安にはなるが、これから過去の私の狂想曲の復活がないことを祈りつつ、そして更に今年が安らかな年であることを祈りつつ新年の挨拶としたい。

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コメント

謹賀新年、今年もよろしくお願いします。昨年は風呂井戸氏のおかげで、イタリアン・プログレッシヴの世界や、今は亡き歌姫エヴァ・キャシディを知ることができました。
 ピンク・フロイドだけではなくて、クリムゾンやそれ以外のバンド、ミュージシャンなど幅広く精通しているところが素晴らしいと思いました。また写真家としても幽玄な佇まいや瞬間の美しさを切り取る様はまさに芸術家だと思います。本年もよろしくお願いします。

投稿: プロフェッサー・ケイ | 2010年1月 3日 (日) 01時03分

プロフェッサー・ケイさん、新年のご挨拶有り難うございました。今年もよろしくお願いします。
ケイさんのブログのような充実にはなかなか至らないでいますが、それなりに刺激を受けて頑張ろうと今年も思っています。多趣味の私で混乱しがちですが・・・、アドバイスよろしく。

投稿: 風呂井戸 | 2010年1月 3日 (日) 10時59分

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