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2010年1月30日 (土)

サンタナ SANTANA の衝撃(2)

ブルースからラテン・ロックへ

 サンタナの衝撃のデビューに、もう少し焦点をもっていってみる。
 いわゆる’69ウッドストックのデビュー時は、ようやく彼らのサンタナがバンドとして纏まった時と言っていい。その直前の’68年のサンタナは若干メンバーが異なる。更にその前は、1966年にカルロス・サンタナとグレック・ローリーが中心に6人編成のサンタナ・ブルース・バンドとして活動が本格化したバンドだ。

Fillmore68 「SANTANA  Live At The Fillmore 1968」 SONY RECORDS SRCS 8300~1 1997

 このCDは、30年経てレガシー/コロンビアの”LIVE From The Vaults”シリーズのひとつとして登場したライブ・アルバムCD2枚組。収録は68年12月のフィルモア・ウェスト公演となっている。1stアルバム「SANTANA」リリース前で、メンバーも異なる。ブルース・バンドからロック・バンドとしての体制が完成しつつある時だ。
Photo_2  いずれにしても、”ヴッドストック”デビュー前の David Brown(B), Bob"Doc"Livingstone(Dr), Marcus Malone(cong), Gregg Rolie(Key.Vo), Carlos Santana(G.Vo) という5人メンバーのバンド。

 これがなかなか面白い。サンタナの荒削りなギターは、それこそ新鮮で、グレッグのヴォーカルが響き、やはりジャズ的なブルース・ロックといったところ。
 (収録曲)
    1.jingo
    2.persuasion
    3.treast
    4.chunk a funk
    5.fried neckbones
    6.conqueistadore rides again
    7.soul sacrifice
    8.as the years go passing by
    9.freeway
 ”jingo”とか”soul sacrifice”は、その後のサンタナのラテン・ロックの定番となるもので、ここではその未完成なるだけに面白さがある。 
 ”treat” は、グレッグのジャズ・ブルース調のピアノを基礎に、後半それにカルロスのギターが乗ってくる。”chunk a funk”もファンキーなリズムにジャズ手法のオルガンが熱演し、ブルース・ギターが色を付ける。”Fried neckibones”は、コンガ、ベース、ドラムスの延々と続くリズムが心地よく、いわゆる当時のクロスオーバーでフュージョンと言っていいだろう。
 ”as the years go passing by 時は流れて”はカルロスのスローな泣きのブルース・ギターが堪能できる。
 こうしてみると、やはりブルース・バンドとしての色彩が骨格にあって、それを基礎にラテン・ロックを展開していったことが良く解るのである。

Woodstock さてサンタナがロック・バンドとして成長する中、ドラムスは Mike Shrieve に変わり、Mike Carabello(cong) が戻り、そしてJose' Chepito Areasがコンガ、パーカッションとして加わり、ドラムス・パーカッション隊が強化され、6人体制のバンドとして、あのウッドストックに乗り込むことが出来た。

DVD「woodstock ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間」 WB DL-13549 1994

これに、あの歴史に残る世紀の祭典(Woodstock Music And Art Fair 1969.8.15-17)を見ることが出来る。ここにはフィルモアのビル・グレアムが協力して、ゴールデン・タイムにデビュー前のサンタナをねじ込んだ。
Photo そのサンタナの快演が16日(土)に行われ、あのラテン・ロックが会場に響き渡った。特に”soul sacrifice”は、強烈なラテン・ビートと、マイケル・シュリーヴのドラムスの熱演に圧倒され、それに加えてのキー・ホード、エレクトリック・ギターのサウンドに酔って、会場はこの新人バンドにこの日の最高に近い喝采を浴びせたのだった。
 この姿が見事にこのDVD映像に収録されている。

こうしてサンタナは、この後あの1stアルバムのリリースにより、あっという間に世界にラテン・ロック・バンドとして多くのファンを獲得することになる。
 カルロスやグレッグの目指したものが、このラテン・ロック・ビートの音楽であったかどうかは知るよしもないが、取り敢えず世界には、これがアッピールして商業的にも成功する訳だ。
 

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コメント

本人さん達は、ラテンロックと呼ばれたくなかったそうです。素行が悪くホテルからたたき出されたとか、いとうせいこうか中村とうようが書いてた記憶があります。後にお釈迦様に召される方も、若いときはむちゃくちゃだったようですね。

投稿: nr | 2010年1月30日 (土) 21時33分

nrさん、ご無沙汰しています。素行が悪いというのは当時のロッカーのステータスみたいな?・・・てなことはないですかね。^^)
 ところで、ラテン・ロックは、やっぱり商業ベースでしょうね。カルロス・サンタナはブルース・バンドからスタートしていますし、この後のアルバム「キャラバンサライ」からが・・・・この点は次回に纏めたいと思っています。私のプログレ感覚に刺激があったあの時代ですね。^^)

投稿: 風呂井戸(*floyd) | 2010年1月30日 (土) 21時51分

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