« 戦争映画の裏側の世界(1) 「戦場のピアニスト」:ポーランドと監督ポランスキーの悲劇 | トップページ | ロカビリーを唄いこなすイメルダ・メイ IMELDA MAY »

2010年3月31日 (水)

ジェフ・ベック Jeff Beck ニュー・アルバム「Emotion & Commotion」

7年ぶりのスタジオ・ニュー・アルバムは変身?

Emotioncommotion 「JEFF BECK / EMOTION & COMMOTION」 Deuce Music WPCR 13816 , 2010

 ジェフ・ベックの久々のスタジオ・ニュー・アルバムだ。まず残念なのは、このジャケ(左)のセンスはちょっと頂けない。なにか変ですね。それはそれとして、2003年アルバム「ジェフ」以来で、もう既に7年経過しているんですね。先般のライブ・アルバム「Live at Ronnie Scott's」で、間を埋めてくれていたので、なんとかひどい欲求不満にはなっていなかったんですが・・・。
 
 さて、このアルバム、まずはちょっと驚かされた。なんと殆どの曲がストリングスを中心としたオーケストラとの競演である。又、全体の印象が、アグレッシブという面はなくちょっと枯れたニュアンスを感じた。そもそもこれはワーナー・ミュージック移籍第一弾ということで、トレヴァー・ホーンのプロデュースによるもの。その為の変化とも言えるのか?。
 (収録曲)
    1.corpus christi carol
    2.hammerhead
    3.never alone
    4.over the Rainbow
    5.I put a spell on you
    6.Serene
    7.lilac wine
    8.Nessun Dorna
    9.There's no other me
   10.elegy for Dunkirk

 オープニングの1曲目は、非常に静かな聖歌をギターで歌い上げる。オーケストラのバックも静かだ。そして2曲目になってジェフ・ベックらしい熱いギター・サウンドが展開。バックは例のライブでお目見えのTal Wilkenfeld のBass、Vinnie Colaiuta のDrums、Jason Robello のKeyboards が支える。フュージョンっぽいロックといっていいのか。
 3曲目、これも哀愁のギターだ。そして4曲目にはなんとあの「虹の彼方に」であり、こうゆうのは期待している人は、ジェフ・ファンにどの位いるのでしょうか?。
Jossstone そして5曲目は、お待たせとばかりにジョス・ストーンJoss Stone (左)がヴォーカルで登場。私にとっての1960年代のロックへの入り口になった Jay Hawkins の曲で、CCRがヒットさせた”I Put A Spell On You”だ。いっや~~、懐かしい。そして又、ジェフのギターにマッチングしてジョスが熱唱。これは頂き。これだけでもこのアルバムを買った価値はある。
Ccr ちょっと余談ですが、今、懐かしのCCR(CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL)ものを聴くには左のアルバム(「CCR / CHRONICLE」FANTASY FCD-CCR2-2)がある。
 特に、私のお気に入りは”SUSIE Q”であるのだが、この”I put a spell on you”もよく聴いたもので、今回ジェフ・ベックには40年以上も前を思い出させて頂いて感謝感激といったところか。
 いずれにしても、このアルバムではジョス・ストーンが9曲目の”There's no other me”にも登場して、フュージョンっぽい世界を展開。これでは例のメンバーのバックも乗っていて楽しい。このアルバムのポイントにもなっている。
Imeldamay2  更に、ジョスに続いて、アイルランド出身の人気ロカビリー女性シンガーのイメルダ・メイ Imelda May(左) が7曲目の”Lilac Wine”に登場。語りかけるようなヴォーカルにジェフのギターがゆったりと流して美しいブルース調の曲に仕上がっている。
 8曲目の”Nessun Dorma 誰も寝てはならぬ”は、プッチーニの曲で、サラ・ブイトマンがよく歌ってヒットした曲。これもオーケストラとジェフのギターが聴かせる。しかしこうした曲を取り上げるジェフのアルバムも珍しい。
 10曲目は、このアルバムを締めるにふさわしく、オーケストラとジェフのギターが美しくも哀愁を持って終わる。

 さてこのニュー・アルバムは、ちよっと大人っぽいと言うか枯れた雰囲気で仕上がったアルバムだった。しかし、なかでもやはり光るものはある。それはやはり、ロックそしてフュージョン流の曲であったというのは間違いない。ジェフの世界はしかし今挑戦というよりは、こうした安定期なのか?。

Bonustracks  ここで、一つ追加しておかねばならない。実はこのアルバムは日本盤は左の2曲が追加されている。”Poor Boy”は、イメルダ・メイが登場して、彼女のバンド・メンバーと共に何とも言えないスウィング・リズムが素晴らしい。又もう一曲”Cry Me River”もジェフの得意の聴かせもののブルース調のギターの調べ。感動ものである。
 と、言うことで今回は絶対にこの2曲のボーナス曲の入った日本盤(少々高いが)がお勧め。いずれ映像DVD付の輸入盤も登場するが、今回ばかりは日本盤だ。

(視聴) Poor Boy

|

« 戦争映画の裏側の世界(1) 「戦場のピアニスト」:ポーランドと監督ポランスキーの悲劇 | トップページ | ロカビリーを唄いこなすイメルダ・メイ IMELDA MAY »

イメルダ・メイ」カテゴリの記事

ジェフ・ベック」カテゴリの記事

女性ヴォーカル」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

JAZZ」カテゴリの記事

POPULAR」カテゴリの記事

ROCK」カテゴリの記事

コメント

いつからこんな芸風になったか存じませんが、聴きながら寝れるベックですね。

投稿: nr | 2010年4月 1日 (木) 20時13分

 nrさん、こんばんわ。コメント有り難うございます。おっしゃるとおり、ちょっと変ですね・・・このベック様。Ronnie Scott's にお目見えしたジョス・ストーンをヴォーカルに迎えるというのは解りますが・・・。もともとストリングス・オーケストラと競演というパターンが不自然なんでしょう。例のタルのいるバック・バンドでガンガンやって欲しかった。日本公演もオーケストラが付くようですが・・・どうなるんでしょうか??。

投稿: 風呂井戸(*floyd) | 2010年4月 1日 (木) 21時44分

この記事を見て、あ、そうだ、ってのがきっかけでした(笑)。日本盤じゃなかったので最後の2曲はまだ聴いてないんですけどオーケストラ論は確かに、まぁ、いらないかな、とも思いますが。ただ、そういうゴージャスな試みってベックのこれまでのアルバムにはなかったから良いのかな、と。哀愁漂うアルバムだし(笑)。しかしまぁ、こんなのを65歳で作っちゃうんだから凄いとしか言えないですよ、ほんと。

投稿: フレ | 2010年4月 4日 (日) 10時51分

フレさん、コメント有り難うございます。久々のジェフ・ベックのスタジオ・ニュー・アルバムで喜んでいます。ですから・・・もう何でも実は私は歓迎なんです。(笑)
 日本公演が楽しみですね。

投稿: 風呂井戸(*floyd) | 2010年4月 5日 (月) 22時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/193563/34016259

この記事へのトラックバック一覧です: ジェフ・ベック Jeff Beck ニュー・アルバム「Emotion & Commotion」:

« 戦争映画の裏側の世界(1) 「戦場のピアニスト」:ポーランドと監督ポランスキーの悲劇 | トップページ | ロカビリーを唄いこなすイメルダ・メイ IMELDA MAY »