BD&DVD映画鑑賞:「2012」
CGによる映像とDTS-HDサウンドを楽しむ
最近のブルー・レイ・ディスクによる映像も多発されて来て、家庭におけるプロジェクター投影による楽しみ方にも、それなりに豊富になってきた。しかし、音楽モノ(ライブ)は意外にまだまだの状況であり、そこで、映画によって映像とサウンドをこのあたりで楽しんでみようと、そんな意味で手に入れたのがこのBDである。
BD-ROM,DVD 映画 「2012」SPE BRL-60620, 2010 (2009年アメリカ映画)
ディザスター・ムービー(災害映画)超大作という触れ込みで昨年公開の映画。なんといってもCGによる圧倒的に迫力のある映像が売り物、それと同時にDTS-HD Master Audio の5.1サラウンドのサウンドの迫力とということで、この3月にBDが発売された。
映画の筋書きは、マヤ文明の残した暦によると2012年12月21日は世界終末の日となり、それが現実となって迫ってきた。かってない規模の地震、火山の噴火、そして起こる津波など、世界各国で連続的に起こる。アメリカ、ロサンゼルスの大都会の壊滅から脱出しようとする家族を中心に、既に地球上には逃げ場のない状況下での姿を描いている。
監督・脚本は、「インデペンデンス・デイ」、「デイ・アフター・トゥモロー」などのドイツ人監督ローランド・エメリッヒの作品。
登場人物は、アメリカのよくある夫婦危機の一家族、米国黒人大統領、チベット僧侶、ロシアの富豪等々と世界的に手広く集めて、その逃避行の物語は展開する。
しかしこの映画、その物語はどうでもよく、とにかく人間の眼では通常見れないような、圧巻の崩壊していく文明の姿。これをCGを駆使して、観る者に迫ってくるところと、それに伴う圧倒的な轟音を、サラウンドの音の世界で体感するところにポイントがある。
そうした意味では、古き昔の日本の”ゴジラ”などのトリック撮影とは、全く異次元の真に迫る画像は見事で一見の価値はある。
とにかく、プロジェクターによる大画面向きの映像、そしてサブ・ウーファーを持った5.1サラウンドでの臨場感を楽しむための音。その点にだけに期待して相対すれば、それなりに納得は出来る。とにかく暇つぶしにはうってつけ。
ただし、一言難を言えば、BDにしては、映像の解像感の緻密性は若干甘い。もう少し出来のよいBDも現在はリリースされているので、まあ70点の出来だ。音質はほぼDレンジ、バランスなどからみて80点か。ただし値段はこのところBDも下がってきて、定価3,990円と手頃。ただし実際はもっと安く売られている。そんな値段から、今回買ったという事情も実はある。そして面白いことにBD盤を買うとDVD盤が付いてくる。
近所迷惑にならない状態で、大音響、大画面でお勧めの一枚でした。(キャストその他は省略)
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