オリンパス・ペンFからペン・E-PL1への流れ
マイクロ・フォーサーズ機の健闘
コンパクト・サイズのミラー・レス一眼レフの出現によって、にわかに活気づいたカメラ界。もともとレンジ・ファインダー機から一歩進んだ一眼レフというのは、レンズを通しての画像を見ることによってその価値観が認識されてきた。それにはファインダーとして、ミラーとプリズムによる光学的機能が必要であっのであるが、ついにデジタル機能によって、一眼もその感覚から一歩脱皮した事になる。つまりかってのフィルム機のフィルム面にセンサーを持ってそれによって得られたデジタル画像をモニターでライブ・ビューすることで、ミラー、プリズムの不要な液晶画面又は電子ビューファインダーで見れるという簡素化が出来たことだ。
特に、その方法論はフォーサーズ機で実現してきたわけだが、今ひとつ人気は獲得できなかったが、しかしここにきて小型化したマイクロ・フォーサーズ機をパナソニック、そしてオリンパスがミラー・レス一眼レフとして登場させ脚光を浴びるに至った。
その中でも、やはりオリンパスが、かってのカメラの女王と言われたオリンパス・ペンFのイメージでE-P1、E-P2そして更にE-PL1と矢継ぎ早に登場させたことは、単なる撮影機器を超えて持つものに楽しみを与えるものとして、ブームを加速させた。コンパクト機ではちょっと物足りない、さりとてかってのミラー・タイプの一眼レフはちょっと大きく手軽でないという世界に大いにアッピールしたわけだ。
左写真は、私が何となく現在気に入っているVoigtla"nder COLOR SKOPAR 21mmF4 をオリンパス・ペンE-PL1に付けたものである。(下の撮影画像参照。クリック拡大)
つまり、このようにこの手のカメラ人気にもう一つ拍車をかけたのは、この一眼レフにはアダプターによって、かっての多種メーカーのレンズ群を取り付けて楽しめるという結構カメラ・マニアにも注目されたことだ。私が驚いたのは、AFカメラのコンタックスGシリーズのカール・ツァイス・レンズ群も専用アダプターで使用可能(フォーカス操作はアダプターにある回転させる小リングで行える)であるといことだった。勿論ライカMマウントその他既にアダプター・マウントが20種を超えているから驚きだ。
そして勿論露出はオートで対応でき、更に、フォーカス合わせには、液晶画面とビュー・ファインダーでライブ・ビュー画像をワンタッチで拡大して確認できる(E-PL1)など、まさに遊び心をくすぐるのである。特にこの電子ビュー・ファインダー(VF-2)は優れもので、非常に明るくそしてフォーカスの確認は非常に高機能である。拡大機能を使うとまさに確実だ。
私にとっては、写真撮影というのは一種の遊びでもあり、記録でもあり、そして芸術と言えるかは別としてそうした画像作りの一つの世界でもある。
目下は私はフィルム、デジタルの両刀遣いであるが・・・そんな意味でも重いフルサイズ・デジタル一眼は、それはそれとして重宝であるが、何となく貯まってしまっている多くのレンズの使用の楽しみの一手段として、気軽な携帯機として、そして比較的手頃な値段のこの一眼ミラーレスマイクロフォーサーズ機をも楽しんでいる今日この頃である。
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