ジェフ・ベック とデヴィット・ギルモア、イメルダ・メイの競演
2009年7月:ジェフ・ベック英国ツアー(ロイヤル・アルバート・ホール)
今年も又日本公演のジェフ・ベックであるが、2009年の活動も盛んであった。そのうちの英国ツアー最終日はロンドンはロイヤル・アルバート・ホール(7月4日)であった。メンバーはあの可愛い女性ベーシストの Tal Wilkenfeld の参加で話題になった2007年以来変更無し(Jason Rebello(keyb), Vinnie Colaiuta(drums))。これも又ブートによるチェックをしてみよう。
「JEFF BECK / ROYAL NIGHT 2009」 Live at Royal Albert Hall LONDON 2009 VIDEOSMASH VS-104R
このライブでは、殆どあのRonnie Scott's ライブと曲目は同じだ。ただしゲストとしてピンク・フロイドのデヴィット・ギルモア、そして今回のベックのニュー・アルバムに登場のイメルダ・メイの競演があった。このブートは完全収録でその様子はしっかり見れる。
ギルモアとのギター競演の曲は”Jerusalem”だった。両者はお互いに認め合ってのギター・テクニックで、いかにも楽しそうに演奏する。ギルモアはこの画面見る限り、若干肥満はとれたように見えるが、どうもスキン・ヘッド状態。そこにイメルダ・メイが再登場して、なんと曲”Hi-Ho Silver Lings”では珍しくベックのヴォーカルも入ってギルモア、イメルダ・メイと3人で歌い上げる。これで盛り上げてこのライブは終了となるが、最後に例のごとくベックの”Where were You?”で幕を閉じる。
このライブは、途中でイメルダ・メイのヴォーカル曲”Lilac Wine”が登場し、彼女の円熟した歌声が聴ける。ベックは彼女の実力をかっているのであろう。
又楽しいのはタルがベースを弾きながら前に出てテクニックを披露するが、そこに左サイドにベックが立って、曲”Freeway Jam”では、タルのベースに手を出して2人で一つのベースを演奏するという芸も見せた。
ただし、いかんせんこのブートは正面からの映像で捉えているが、やはり画像は不十分。又音も落ちる。まあこんな雰囲気だったと観るところで収めておかないと不満が残る。
このブートDVD、実はおまけがありまして2009年10月30日のホール・オブ・ヘイム25周年記念コンサートが、ニューヨークMSGで開催された模様を、USTVバージョン収録もので5曲収められている。
こちらは画像はバッチリで、スティング、バディ・ガイ、ZZトップを招いてのジェフ・ベックの競演が観れる。なかなか貴重だ。
バック・バンドは、こちらも、タル、カリウタ、リベロが登場する。Ronnie Scott's は2007年ですから、既に2年近く過ぎているせいか、タルはかなり大人っぽくなっているように見える。
”A Day in the Life”はゲストなしの彼らだけの演奏で収録されている。その後に追加映像としてスティーヴィ・ワンダーと彼らのバンドにベックが加わって”Superstition”の演奏も収録されていて、取り敢えず視聴価値がありこのあたりは一応納得のブートである。
(ブート評価 ★★★☆☆ 3/5)
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