ジェフ・ベックとイメルダ・メイ・バンドの競演
イメルダ・メイ・バンドに客演としてのジェフ・ベックの味
最近、少々ブートから離れていましたが、やはり私の関心のあるミュージシャンのライブ活動が盛んであると、ついついそっちの方面にも手がでてしまう。ジェフ・ベックのニュー・アルバムとの関係で、このブートを紹介する。
「JEFF BECK LIVE / SHAKE RATTLE & ROLL with IMELDA MAY BAND」 Live at Indigo2,The O2,London U.K. Sept.21st 2009 NTSC JBD101cd
アイルランド出身の女性ロッキン・スウィンギン・シンガー・ソングライターのイメルダ・メイとジェフ・ベックの競演が2009年9月にロンドンはO2アリーナで行われたが、その模様を収録しているCD2枚+DVD1枚のブート。
ここでは、ベックのギターとイメルダ・メイ・バンドが、まさにスウィングし、特にリラックスしたジェフのロカビリーやジャズ・スタンダード・ナンバーのギター演奏が楽しい。
このCD盤2枚のほうには、当日演奏された25曲が完全収録されている。(左収録曲リスト、クリックにて拡大)
一方DVD盤は、客席からの人影の間からの撮影で、かなり無理もあるが、何とかクローズ・アップも行われ、ステージの様子は取り敢えずは収録されたといった代物である。ベックやイメルダ・メイの表情も一応解るので、良いとしておこう(22曲収録)。
サウンドは、オフィシャル盤とまでは行かないが、それなりに厚いサウンドで、ブートとしてはまあ良い方だ。
とにかく、イメルダ・メイ・バンドは50年以上前のロカビリー・スタイルを現代に生かすことによって、新鮮味を持たしたことは恐れ入る。そしてイメルダ・メイの歌唱能力の高さと魅力のある声が売り物と言っていい。ベックがこのバンドのライブに客演したものであるが、殆どの曲にベックのギターの音が、いつものベックのライブとは明らかに緊張度が違って、かなり気持ちよく楽しんでいるという雰囲気が伝わってくる。しかし客演と言っても、ベックのライブそのものの活躍ぶりである。
今回のベックのニュー・アルバムの”corpus christi carol”、”lilac wine”も登場する。更に日本盤ボーナス・トラックの2曲も登場して、特に”cry me a river”はイメルダ・メイのヴォーカルが入る。比較してみると面白い。又、イメルダ・メイのアルバム曲”Love tattoo”なども当然登場。しかし、こうして映像で観ると、彼女はアイルランドの人気ロカビリー歌手というだけあって貫禄十分にベックと渡り合っている。
その他、なんと懐かしの”Apache”が登場して驚いた。これで私の若き時が甦った。こんな曲も忘れていた曲の一つだ。そして最後は例のごとくベックのギターで”over the rainbow”で幕を閉じる。
(ブート採点=★★★★☆(4/5))
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