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2010年8月21日 (土)

ギター職人スノーウィ・ホワイト(2): レスポールを愛するギタリストの歩み

気品あるブルーズ・ロック・ギタリスト

Snowy_white2_2  ピンク・フロイドにてのサイド・ギタリストとしての功績から評価を得たスノーウィ・ホワイトであるが、彼の代名詞はやはり”気品あるギター職人”と言うのが私の印象だ。ロジャー・ウォーターズがピンク・フロイドを離れ、エリック・クラプトンなど多くのギタリストとの共演を経て、再起を賭けたブリーディング・ハート・バンドを引き連れてのベルリンの壁崩壊を期しての一大イベント「ザ・ウォール・ライブ」においても、リック・ディフォンゾRick DiFonzo と共にギターを担当し、素晴らしい演奏を披露した。しかも極めて真摯な態度は観るものに快感であった。そしてその後もウォーターズのライブ(世界ツアー)には常に同行し、リード・ギターの一翼を担っている。2001年、日本に来た際(東京国際フォーラム)は珍しくストラトを握っての演奏であったが、やはり彼にはゴールド・トップ・レスポールが一番似合うし、彼自身のお気に入りでもある。

Whiteflames 「SNOWY WHITE / WHITE FLAMES」 1983 Towerbell Records , 1992 Repertoire Records REP 4293-WY

 これは私の大切にしているホワイトが30歳を過ぎてリリースした1stアルバムである。これぞスタートとして十分なホワイトの姿そのもののアルバムだ。派手に突っ張らない中に、何とも言えない味がある。ここに納められた全曲はホワイト自身の作であり、ブルース・ロック調の曲やジャズイな展開もみられ曲もある。その中で、クマ原田のBass、リチャード・ベイリーのDrumsによって造られるリズムに乗っての彼のギター・サウンドが展開する。又ヴォーカルも担当している。
 なんといっても納められた9曲の中の”Bird Of Paradise”は一度聴くと既に頭に焼き付く快感の曲。この曲全英チャートの3位まで上ったもの。

 スノーウィ・ホワイトは1949年生まれで、本名はテレンス・ホワイトというらしい。10歳になってからアコースティック・ギターを手にするようになる。ジョン・メイオール、エリック・クラプトン、ピーター・グリーンなどに魅力を感じブルーズ・ギタリストを目指したとか。70年代初めにHEAVY HEARTというバンドに属したときにクマ原田と知り合ったようだ。このあたりは1994年に伊藤政則が、アルバム「Highway to the sun」のライナー・ノーツに詳しく書いている。

Photo 「SNOWY WHITE / HIGHWAY TO THE SUN」 Canyon international PCCY 00521 1994

 ホワイトの6thアルバムである。これは日本盤のリリースもあり、日本においては最も知れたアルバムと思う。(これ以前にSnowy White's Blues Agency というブルース・バンドでアルバムを2枚出している)
 このアルバムはWhite Flames Muic というバンドを形作って演奏であるが、ホワイトとクマ原田の共同プロデュースである。
 そしてここで聴かれる曲はやはり殆どホワイトの作品で、ブルーズ・アルバムといっていいものに仕上がっている。又注目はポール・キャラック、クリス・レアそしてゲイリー・ムーア(”keep on working” この曲は約9分に及ぶもので、異色のムードがあり素晴らしいの一言である)がゲスト参加している。更にあのデヴィッド・ギルモアもゲスト参加(”Love, pain & sorrow”)というなにかホワイトの人柄が見えてくるのだ。
 とにかく一口に言うと癖のない曲と演奏である。その点がある意味では少々物足りないと言うことにもなるのだが、ギターの音色とリズムカルなテンポは英国ロックの気品を感じさせる分野に属すると言える。

 いずれにしても今年のライブ盤と来年のスタジオ録音盤を楽しみにしている今日この頃である。

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Snowy White - White Flames (1983)  職人気質のミュージシャンという人がメジャーシーンを支えている。そもそもスタジオミュージシャンとして名を馳せて行った人達と元々はバンドやそれなりの前線で出てきたけど、気質的に職人芸に入っていった人と分けられると思うが、後者の代表例とも言える人がスノーウィー・ホワイトになるのかな。なんかねぇ、いぶし銀ってかさ、職人気...... [続きを読む]

受信: 2017年9月15日 (金) 23時58分

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