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2011年1月31日 (月)

懐かしの癒し系ジャズ・ヴォーカル : キャロル・キッド Carol Kidd

かってのLPが、SACD盤で聴ける恩恵

Swinginbeautiescarolk  これ(左)は、私が結構興味深く愛読している隔月刊雑誌「ジャズ批評」の今年(2011年)の1月号 No.159 の連載記事”Swing'n Beauties~いかした美女たち~”後藤誠一)である。

 今月の第39回は、キャロル・キッド Carol Kidd の特集だ(彼女の過去のアルバムが並んでいる)。

 キャロル・キッドと言えば、スコットランド出身のジャズ・ヴォーカリストで既にもう60歳は優に過ぎているベテラン。私の耳にはなんとなく古いジャズ・ヴォーカリストとしてのわずかな印象しかなく、強い印象は実はなかった。もともと私はロック畑の歴史が中心で、そこでは男性ヴォーカルを多く聴いてきた人間で、女性といえば、ジャニス・ジョプリンなどの大御所は当然であるが、かってはプログレ系でアニー・ハスラムとかの女性ヴォーカルを聴いてきた程度。近年はゴシック・メタル系での多くのお付き合いはあるといえばあるといったところだ。

 ところが、私の歴史の中でも少しかじってきたジャズ畑となると、ピアノ・トリオが中心であったが、ヴォーカルものは、女性が全面に出てくる。ペギー・リー、サラ・ヴォーン、ヘレン・メリルなどなど愛聴してきた。そして近年はJazz 又はJazzyな女性ヴォーカルに魅力を感じている現状だ。

159 そんな時に、この「ジャズ批評」No.159では、メイン特集として”ジャズ絶対入門”という面白い特集があり、その中でやはり後藤誠一が”ジャズ・ヴォーカルのゼッタイおススメ盤”として近年の19人の女性ヴォーカリストを紹介。そのトップにベテランというところを評価してか、このキャロル・キッドを取り上げている。
 その外の女性群は、私がこのブログでも取り上げてきたヴォーカリストが主力でありそう珍しい話でなかったが、そのあたりのことはまた別の機会にするとして、このキャロル・キッドのアルバムであるが、なんともう二十数年前のものが、近年LINN レコード からSACD-マルチ・チャンネル盤としてリリースされていることをこの雑誌で知ったわけだ。それはちょっとほっておけないと、取り敢えず一枚入手してみたというのがこの話。

Allmytomrrows 「CAROL KIDD / ALL MY TOMORROWS」 SACD muti-Ch盤  Linn Records AKD-210 ,  2004

 これはもともと彼女の2ndアルバム(勿論LP)で、1985年にリリースされたもの。彼女は1946年生まれであるので(今年64歳)、30歳台の最後の40歳直前のあたりの収録で、最も油の乗った時期であろう。
 今、こうしてSACD盤で聴いてみても、ちゃんとしたマスターがあるようで、その録音の音の良さは特筆もの。ただしサラウンド効果はやはり少なかった。

(バック・バンド)
   sandy Taylor : piano
   Alex Moore : bass,  ac.guitars
   Murray Smith : drums
   その他、Matin Taylar (guitars)など

(収録曲)
   1. don't worry about me
   2. I'm all smiles
   3. autumn in new york , my funny valentine
   4. round midnight
   5. dat dere
   6. angel eyes
   7. when i dream
   8. i thought about you
   9. the falks who live on the hill
  10. haven't we met?
  11. all my tomorrows

Jazzview_carol_kidd  とにかく美しい歌声、そしてスローなバラードは優しく語り聴かせるような心温まる世界である。そしてチャーミングなところがいい。ただし近年主流の個性を前面に出した女性ヴォーカル陣と比較すると、若干やはり古さが感じられる。そしてインパクトという面では一歩譲るところとなる。しかし彼女のジャズ・ヴォーカルは、もともとそのインパクトを求めるというものでないことは知るべきだろう。歴史的な人気曲の"when i dream"は、今こうして聴いてもややフォーク調にもとれる流れであるが非常に説得力があり魅力たっぷりだ。

 彼女は現在も健在で唄っているようであり、頼もしいかぎりである。

 

 
 

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