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2011年2月28日 (月)

春の兆し

雨の亀岡城址にて

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雨の京都にて

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2011年2月22日 (火)

エミリー・クレア・バーロウ Emilie-claire Barlow (2) : 最新作「THE BEAT GOES ON」の疑問

進化か後退か最新作のポップ化の試み

Thebeatgoes 「emilie-claire barlow / THE BEAT GOES ON」 VICJ-61845  , 2010

 2010年11月リリースのこの最新作(8th)は、なんと60年代のポップス・ヒット名曲集。しかし、そうはいっても彼女のこと、ジャズ(的)アレンジでこのアルバムをまとめ上げている。
 なにはともあれ、60年代はロックの開花であり、ビートルズ旋風に世界が揺れた。そんな時代にジャス世界からポップスにスポットを当てた意味はよく解らないが、聴いてみると面白いと言えば面白い。
 今、多くのジャズ系女性ヴォーカルは、どっぷりのジャズから一歩ポピュラー系との融合を試みているものが多い。そんなところも影響しているのか?。
 実は私はこのエミリー・クレア・バーロウは先日紹介した4th「Like a lover」(2006年)と7th「Haven't We Met?」(2009年)の2枚のアルバムで取り敢えず納めてしまっていた。しかしこの最新アルバムは今年になって友人よりのプレゼントで聴いてみることになった。
 相変わらず、彼女の可愛いヴォーカルが耳に優しく伝わってくる。しかしそれはそれで良いのだが、こうしたポピュラー系にアプローチしたには何か物足りなさがある。それは何なんだろう?、彼女の声量が足りないのか、いかにも囁き調に優しく唄いすぎなのか、とにかく曲とのメリハリやその曲のムードとのマッチングとしてインパクトに欠けるのではないか?。それともそんなインパクトを求めてはいけない曲作りなのか?。

   1. raindrops keep falling on my head
   2. sunshine superman
   3. breaking up is hard to do
   4. don't think twice, it`s alright
   5. he thinks i still care
   6. The beat goes on / soul bossa nova
   7. these books were made for walkin'
   8. until it's time for you go
   9. little boot
  10. comme je crie, comme je chante
  11. will you (still) love me tommorrow?
  12. yester-me, yester-you, yesterday
  13. T7s pas un autre

 強いて言えば、アルバム・タイトル曲の”the beat goes on”と”these boots were made for walkin' ”の2曲には、それなりのリズムがあって救いの曲かとも思う。又”Yester-me, yester-you, yesterday ”は、バックのギターもジャズの感覚で弾いていてなにか安心して聴けるし、ヴォーカルとの関係も彼女の特徴が出ていてこのアルバムでは出色の曲だ。
 やはり、私の偏見によると彼女にはジャズ・バラードを唄ってもらったほうが良い。こうしたポピュラーなアルバム作りは他にまかせたほうが良いのでは。
 そして更にこのアルバムは、バックの演奏にも何か物足りなさがある。どうも方向性が中途半端なのだ。いずれにしても、どうも私には疑問が残ってしまったアルバムであった。



Theverythought「emilie-claire barlow / the very thought of you」 VICJ-61527 ,  2007

 このエミリーの5thアルバムは、少々前になるが「like a lover」の後の2007年のリリース。これはまさにスタンダード曲のオンパレード。

   1. the very thought of you
   2. almost like being in love
   3. o pato
   4. les yeux ouverts
   5. pennies from heaven
   6. what a little moonlight can do
   7. surrey with the fringe on top
   8. may time of day / i've never been love before
   9. c'est si bon
  10. de conversa em conversa
  11. the boy next door
  12. so many stars
  13. you're getting to be a habit with me

Emilie20claire20barlow2010  彼女のチャーミングな歌声が全編響く。ストリングスなども入るが、ジャズに散りばめられた彼女のオリジナルに固執しない編曲が冴えている。
 このアルバムも私の場合は、「Like a lover」や私のお薦めの「Haven't We Met?」の両アルバムより後になっての最近に聴かせてもらったわけだが、これはなかなかいい。彼女の4年前当時の更なるジャズへの探求の意欲が伝わってくる。ボサ・ノバ、シャンソン、バラードなんでもエミリー色になっている。
 アルバムを通して何というか全体に刺激は少ないと言えばそうだが、それが魅力となって、彼女のjazzyなムードに包まれた優しさは十分伝わってくる。これぞエミリーのアルバムだと私は言いたい。そしてこの流れが快作「Haven't We Mrt?」に繋がってきていると思う。

 上に取り上げた近作8thアルバム「THE BEAT GOES ON」は、彼女の流れの中での今日的一つの挑戦とみて、それはそれ良しとするが、私としては今後は彼女にはやはりジャズ・ヴォーカリストとしてジャズを掘り下げて言って欲しいと願いつつ応援するのである。




 

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2011年2月19日 (土)

ニッキ・パロット Nicki Parrott (3) : 新作「Like a Lover」は正当派の名盤

久々の私にとっての快感のジャズ・アルバム登場

Likealover 「Nicki Parrott and Ken Peplowski / LIKE A LOVER ライク・ア・ラバー」 VENUS Records VHCD-1050  , 2011

 このブログでも何回か取り上げたオーストラリア出身のニッキ・パロットのニュー・アルバム(4th)。(当ブログの2010.5.15 及び 2010.5.21 の記事参照)

 nicki parrott : Vocal , bass
  ken peplowski : tenor sax and clarinet 

 とにかくオーソドックスありながら表情豊かな歌唱法と、ウッド・ベースを奏しながらの彼女のジャズ・ヴォーカル・アルバムは好感を持って迎えていたが、ここに来て、彼女のベースとケン・ペプロスキー(Ken Peplowski)のテナー・サックスかクラリネットのみのデュオ演奏盤の登場だ。
 とにかくベースとホーンのみであって、彼女のヴォーカルが、息づかいから低音から高音、囁き部分もしっかりと聴ける。これにはこのVenusレコードの好録音も貢献しているところであろう。
 このアルバム・タイトルにもなっている曲は、前回取り上げたエミリー・クレア・バーロウと同じ、セルジオ・メンデスとブラジル66のヒット曲の”Like a Lover”(ブラジルのドリヴァル・カイミの作)である。そしてこのアルバムの選曲もかなりオーソドックスで、スタンダード・ナンバーからビートルズの曲まで登場する。

   1. blue moon
   2. everthing i love
   3. hey there
   4. sway/whatever lola wants
   5. i've grown accustomed to his face
   6. a sleepin' bee
   7. in the wee small hours of the morning
   8. when i grow too old to dream
   9. like a lover
  10. mad about the boy
  11. here, there, and everywhere
  12. what'll i do
  13. how clould you do a thing like that to me
  14. for no one

Nickiparrott4_2   曲は冒頭からロマンティックな”blue moon”からスタートするが、ペプロスキーのテナー・サックスの醸し出すムードがなかなかこれもロマンティック。そして更にニッキのベースとのデュオ共演が、この両楽器の相性がこんなにもジャズのムードを作り上げるのかと驚かされる。このアルバムの出来がよいのは、単なるヴォーカルものでなく、両者の演奏部もたっぷり聴かせるところであろう。とにかく全編14曲をこれで通したあたり、かなりのこのデュオの世界構築への意気込みといものがなみなみならなかった事と推測される。
 名演奏といえどもあまりフォーンが前面に出るといやみになるが、ペプロロスキーはさすがそんなところもなく、このアルバムを実に高尚に仕上げたところは実力者の証と言いたい。
 看板の”like a lover”は、比較的ゆったりとソフトに仕上げている。セルジオ・メンデスと比較すると別の曲のように感ずるほどだ。中間部ではニッキのベースがソロで旋律を奏で、続いてそれをカヴァーするようにサックスが続く。なるほどこうした仕上げなのかと聴き入ってしまった。
 ”here, there, and everywhere”はビートルズの曲で、ベースとクラリネットの綾が楽しい。
 このアルバムの全体のムードは、やはり夜の安堵を求めた時にマッチングする響きを十分感じさせてくれるものと言っていい。

 いずれにしても、ニッキはベース奏者であって、ヴォーカリストでなかったところから出発しているが、このアルバムでもそうとは考えられない上品で味のある歌声を聴かせてくれる。そして演奏も癖のないベースが響き、一つの名盤となったと結論づけたい。ジャズのジャズらしいしゃれた一面をみた思いである。
 

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2011年2月17日 (木)

エミリー・クレア・バーロウ Emilie-Claire Barlow : 豊富なカナダの女性ヴォーカリストの一翼

不思議な可愛らしさのバラードが魅力

 あまり深入りはしていなかったカナダの女性ジャズ・ヴォーカリストのエミリー・クレア・バーロウであったが、最近友人に刺激されて目下見直している。

Emilieclaire_barlow3  彼女は1976年生まれと言うから35歳というところか。年齢的には最も油の乗ってきたところといっていい。カナダ・トロント出身。
 そもそも父親がジャズ・ドラーマーのブライアン・バーロウで、幼いときから音楽との接触は深い。ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネット習得しているという。そしてなんと7歳にしてCMの歌でデビューしていたようだ。
 日本では私が最初に手に入れたアルバム「like a lover」でデビューしていて発売は2006年。我々にとってはまだまだ歴史は浅い。
 しかしカナダでは既に1997年には、父親ブラウンと共に”ザ・バーロウ・グループ”結成して、その一員として音楽活動が本格化したという。1998年には「SING」でCDデビューして当時20歳だった。そして2nd、3rdアルバム(私は未聴)を父親と共にリリースして、続いての4thアルバムが日本デビューの「like a lover」である。これは彼女自身のセルフ・リリース作品であって、音楽としての才能も高いようで、アレンジは全曲彼女自身で行い、プロデュースも彼女が務めている。

Likealover 「emilie-claire barlow / like a lover」 Empress Music Group VICJ-61386 , 2005

 このアルバム・タイトルは、私がかってファンであって、このブログでも取り上げているセルジオ・メンデスとブラジル’66がヒットさせた曲だ(このブログの2010.1.18に取り上げたアルバム「LOOK AROUND」(1968年)に収録されている)。そしてセルジオ・メンデスがバックに初めてストリングスを付けて話題になった甘い曲である。もともとこのセルジオのアルバムでは、”The Look of Love”(最近はダイアナ・クラールがヒットさせている)のヒットで、少々この”like a lover”がちょっと後ろに追いやられたが、それでもファンには高い支持があった。
 話はそれたが、その曲をフリューゲル・フォーンを使っての、彼女の可愛らしさにすがすがしさの味付けされている声で、セルジオとは違った個性の世界を作り上げている。
 このアルバムは、スタンダード・ナンバー、ボサ・ノバ、バラード曲となかなか聴かせる。

   1. like a lover
   2. on the sunny side of the street
   3. someone to watch over me
   4. a time for love
   5. so danco samba
   6. the things we did last summer
   7. (i've got)just about everything i need
   8. retrato em branco e preto
   9. our love is here to say
  10. blame it on my youth
  11. as long as live
  12 like a lover (remix)

 収録12曲では、私のお気に入りは3曲目の”someone to watch over me”だ。ギターとスローなブラッシングをバックにじっくり歌い上げるところは聴きどころ。続いての”a time for love”や”retrato em branco e preto”もスロー・ナンバーでいい。彼女はそうしたバラード調が聴かせの一つのポイントと言っていいだろう。そしてその声がいかにもキュートというか所謂可愛らしさに魅力がある。もう少し深いパワーが発声にあると凄いぞと思うところなのだが。
 その他彼女の選曲の一つのポイントは、ボサ・ノバにある。その方面も無難にこなしていて、ボサ・ノバ好にも向いているアルバムだ。

Haven 「emilie-claire barlow / Haven't We Met?」 EMG 444 , 2009

 7thアルバムとなるこのアルバム、彼女のジャズ・ウォーカリストとしての進歩が感ぜられる。ここではストリングス隊も登場するが、ストリングス・アレンジとコンダクトは彼女自身であり、曲やアルバム造りへの意欲と才能と実力が感じられる。

(バック・バンド・メンバー)
  reg schwager : guitar
    david restivo : piano
    ross macintyre : bass
    davide direnzo : drums
    kelly jefferson : tenor sax.
    chase sanborn : flugelhorn , trumpet

 このアルバムは、比較的最近のもの(この後、2010年11月に8thアルバム「THE BEAT GOES ON」をリリース)で、更に彼女のヴォーカルや選曲そして編曲にも磨きがかかって魅力的なアルバムに仕上がっている。

    1. all i do is dream of you
    2. C'est merveilleux
    3. Tou're driving me crazy!
    4. comin' home baby
    5. Haven't  we met?
    6. I'm glad there is you
    7. chez moi
    8. Is you is or is you ain't my baby?
    9. jardin d'hiver
   10. La vem a baiana
   11. will you still be mine?
   12. you make me feel so young
   13. you must believe in spring

 基本的には、ジャズ曲へのこだわりも感じられ彼女の作り上げた世界の究極に近いアルバムだと思っている。特に、私好みをあげると”comin' home baby”、”I'm glad there is you”、”Is you is or is you ain't my baby?”、”You must believe in spring” の4曲だ。ここにはカナダにおいてはダイアナ・クラールとは双極をなすバーロウ節が聴ける。私にとっての貴重な一枚と言っておきたい。   
 
 

   
   

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2011年2月 8日 (火)

ジェフ・ベック Jeff Beck : とにかく楽しい「Rock'n'Roll Party」

1950-60年代の楽しかったロックン・ロールの再現

Rocknrolldvd 「Jeff Beck / Rock'n'Roll Party ~honoring Les Paul  ジェフ・ベック ライブ・アット・イリディウム」 DVD eagle vision YMBA-10235  ,  2011

 今、こうしてロックン・ロールをジェフのギターで聴いてみると、ほんとにあの時代は楽しかったのを思い出す。
 今回のライブは、ニュー・ヨークの中心街にあるもともと100人程度の収容のレス・ポール所縁のイリディウム・ジャズ・クラブのもの。前回のライブものも、あの小さいロニー・スコッツでのものであったし、どうゆう訳か?ジェフは近年そんなライブものをオフィシャルにリリースする。

 ゲスト参加は、イメルダ・メイ(Vo.)、ダレル・ハイアム(Vo.  Guit)、トロンボーン・ショーティー(Trom.)、ゲイリー・US・ボンズ(Vo)、ブライアン・セッツァー(Guit.)で、キーボードのジェイソン・リベロも登場。
 バンドはイメルダ・メイ・バンドの面々だ。2009年にロンドンのTheO2のインディゴ2での共演で息はピッタリ合っている。
 主力のロックン・ロールの曲目は、イメルダ・メイとの共演を既に私はO2アリーナのライブ・ブートDVD(このブログの20010.4.8-9で紹介)しっかりみているため、大きな驚きはなかったが、しかしこのオフィシャル盤の映像とサウンドですっかり堪能してしまった。

Rocknrolldvd2  このライブの一つのポイントは、なんと言ってもジェフがアルバム「Emotion & Commotion」で共演したイメルダ・メイだ。とにかく彼女の唄うパフォーマンスは圧巻だ。彼女は”アイルランド”の歌姫と言われるロックン・ロールの実力派。私は彼女を”アイルランドの美空ひばり”と命名しているが、それはあるところで喝采を浴びた。実は発声も似ていると思うし、唄がうまいところは、まさにそんな感じなのだ。

Jeffbeckimelda  そしてこのDVDの見せどころは、ロックン・ロールの楽しさは勿論だが、やっぱりジェフの操るギター・テクニック。数種のギターのオンパレード。まずはギブソンのES-175、そしてディオ・ジェット、テレキャスターそしてレス・ポールとギターをとっかえひっかえして楽しませる。やっぱりストラトキャスターは当然登場させる。ジェフのゲストと共演のリラックスした姿は、彼の円熟をも物語っているのであろう。
 50年以上前のあらゆる社会情勢が上昇していく環境がこうしたロックン・ロールの世界を造り出した。そんな中でリアル・タイムにエルビス・プレスリーを楽しんだり、レス・ポールのサウンドに酔ったりの時代が蘇ってくる。
 とにかく懐かしい曲がどんどん出てくる。”Apache”は、私は好きな曲で1960年代の流行当時キャバレーと言われる場所で流したらひんしゅくをかったことのある思い出の曲だ。まだまだ日本では少数派だった。
 イメルダ・メイは”cry me a river”のようにしっとりと歌うのも良いし、”Walking in the sand”のような曲をもののみごとに歌い上げる。彼女はまさに花である。

 このDVDは、27曲収録しているが、視聴しているとあっという間に終わってしまうほど楽しさいっぱいである。このライブ映像は、無条件に歓迎しましょう。

1. baby let's play house
2. double talkin'baby
3. cruisin'
4. Train kept a rollin'
5. poor boy
6. cry me a river
7. my baby left me
8. how high the moon
9. sitting on top of the world
10. bye bye blues
11. the world is waiting for the sunrise
12. vaya con dios
13. mockin'bird hill
14. i'm a fool to care
15. tiger rag
16. peter gunn
17. rocking is our business
18. apache
19. sleep walk
20. new orleans
21. walking in the sand
22. please mr.jailer
23. casting my spell on you
24. twenty flight rock
25. the girl can't help it
26. rock around the clock
27. shake, rattle & roll

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