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2011年3月 2日 (水)

ダイアナ・パントン Diana Panton : 評判の癒やし系のヴォーカル

またまたカナダ発の女性ヴォーカリストの注目株

Dianap2  またしてもカナダの女性ヴォーカリストに焦点を当てることになった。最近、ジャズ系雑誌などで名前がちらほら見えてきたダイアナ・パントンだ。どちらかというとシュガー・ヴォイスとか、ガーリッシュ・ボイスとか、更にスゥイートでキュートとか、清楚でプリティーとか表現されていて、なんとなく興味がそそられる。
 一方、私の愛読雑誌の「ジャズ批評」でも、”ジャズ・オーディオ・ディスク大賞2010”のヴォーカル部門の銀賞に挙げられていた。
 そんな時に、友人からも勧められたことがきっかけで、ここに日本にてリリースされた2枚のアルバムを聴いてみることになった。

Pink 「Pink / Diana Panton Trio + 1  ピンク~シークレット・ハート」 ミューザック MZCF-1231 , 2010 (カナダ盤は2009年)

 昨年日本盤デビューのダイアナ・パントンの日本第2弾である(日本盤第1弾は、後でふれる彼女の2007年の2ndアルバム「ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた」で、昨年9月にリリース)。実はこの第2弾は御本家カナダでは2009年10月にリリースされた彼女の3rdアルパム、それに2010年11月に日本盤用ボーナス・トラック”secret heart”を録音して追加しリリースされた。
 彼女は19歳の時にベーシストのドン・トンプソンに見いだされた。トンプソンが務めるジャズ教室のワークショップに参加した彼女は、ジャズヴォーカルの虜になる。しかしその後フランスに渡り、パリ大学でフランス文学の学位を取得するという教養も積んでいるようだ。そしてカナダに帰国してから2005年に1stアルバム「・・・yesterday perhaps」でデビューしている。
Pink_pink  従ってこの3rdアルバム「Pink」はその4年後のアルバムということになる。(左がカナダ盤のジャケ~なにかこちらの方が私好み)
 日本デビューからまだ半年であるが、彼女はそれなりのキャリヤーを踏んでいる。

 このダイアナ・パントンの一連のアルバムは、彼女のヴォーカルに、レグ・シュワガーのギターと師匠のドン・トンプソンのベース(ピアノ)のトリオ編成で作られている。そしてこのアルバムになって、イタリアの人気トランペッターのギド・バッソを招いてドラムレスのトリオ・バック・バンドを組んでいる。 

   1. wouldn't it be loverly 素敵でしょうね
   2. my ideal
   3. i walk a little faster
   4. my future just passed
   5. wonder why
   6. me myself and
   7. what ia there to say ?
   8. tea for two 二人でお茶を
   9. please be kind
  10. i wish i knew
  11. they didn't believe me
  12. love-wise
  13. hold me hold me hold me
  14. five minutes more
  15. wait till you see him
  16 secret heart

 比較的マイナーなナンバーが多くじっくり歌い上げる。冒頭からトランペットが響いてジャズ・ムードを盛り上げ、そこに彼女のあまり技巧を凝らしていない可愛い声が耳に優しく入ってくる。そしてなんと全編このパターンで押しまくる。なんとしても彼女の歌声は素直でやや細めの可憐な優しさが特徴的だ。いまやカナダの一つの流行なのか、あのエミリー・クレア・バーロウとも一脈通ずるところがある。こうしたものは癒やし系の愛好家にはたまらないところであろう。
 バック・バンドも静かにゆったりと流れ、ギターの他にヴィヴラフォンも登場して良き時代のジャズ・ムードに導いてくれる。とにかく心が洗われるような曲が展開して良盤であることは間違いない。
 ただ、私好みに若干横から見ると、ちょっと物足りないのは、ジャズ特有の一種の怪しげな危険的ムードがないところか?、そこまで要求するのかと迫ままれば、一歩引いて喝采を浴びせてもいいですけど。

Ifthemoon 「diana panton / if the moon turns green.....ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた」 ミューザック MZCF-1229  , 2010 (カナダ 2007年)

 このアルバムが2010年9月に彼女の日本初登場のもの。月と星のラブソング集といったところか。もちろんこのアルバムでも彼女の清楚でソフトで可憐なヴォイスで包み込んでくる。
 アルバム・タイトル曲の”if the moon turns green”では、耳元で囁くように唄いあげて、とにかく慰められるアルバム。ここでもバックの落ち着いたムードある演奏が快感である。まさに月夜と星空の下にて聴いて欲しいと言いたい。

 ここにカナダ発の日本にては新星のジャズ・ヴォーカリストのダイアナ・パントンを聴いての感想を書いた。とにかく安らぎの癒やしを期待したい時にはトップに挙げたいアルバムである。

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コメント

音は古臭いが現役の、Pallasが面白いかなと最近思っています。

投稿: nr | 2011年3月 2日 (水) 22時36分

David Minasian、なかなか泣けます。

投稿: nr | 2011年3月 2日 (水) 23時00分

nrさん、こんばんわ。お久しぶりです。
コメント有り難うございます。最近”美女狩り”にうつつを抜かしていまして、そちら方面がこのブログでの取り上げがおろそかになっている私です。久しぶりに刺激を頂きましてどうも有り難うございました。
 David Minasian のCamelの世界は、手を付けていましたが・・・・(ラティマーは再起不能かと思っていましたが、取り敢えずはホッとしましたね)、Pallas は、手つかずです。アプローチします。^^)
 しかし、nrさんがこっそりやっていてホッとしました。「らめんと」の世界は見えていますが、そちら方面のブログはどうなってますか?

投稿: 風呂井戸 | 2011年3月 2日 (水) 23時44分

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