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2011年5月 8日 (日)

リーヴズ・アイズLeaves'Eyes :ニュー・アルバム「meredead」

  健在なりノールウェイ・ドイツ混成のバンドの4thアルバム

 いわゆるゴシック・メタルが基調にあるも、ノールウェイのフォーク的因子があったり、ケルト的ニュアンスが持ち味のシンフォニック・メタル・バンドのリーブス・アイズの新アルバムの登場だ。

Le_meredead_b 「Leaves'Eyes / MEREDEAD」 Napalm Records NDR375 , 2011

 このバンドに初めて接したのは2005年の2ndアルバム「VINLAND SAGA」以来なんだが、それなりに今日まで適当に聴きき続けていたというところ。それもやはりフインランドのNIGHTWISH やオランダの WITHIN TEMPTATION の魅力には、わたしにとっては到達していなかったからだ。
 しかし無視するでもなかったのは、このバンドのメロディーやサウンドに、どこかヨーロッパでも、若干我々にあまりなじみのないムードが何処彼処に現れるところだ。どうもそれが女性リード・ヴォーカルであるリヴ・クリステインの祖国ノールウェイの世界からよってくるところと思われる。そこになんとなく無視出来ない魅力が襲ってくるのだ。
 彼女はノールウェイ出身であるが、このバンドの母体はドイツのATROCITYで、彼女の合流によって結成されている。そして私が初めて接した2ndアルバム「VINLAND SAGA」というのはノールウェイの史実に基づいた話をテーマにしていたコンセプト・アルバムというものだった。

Leavesmembers1_2  とにかくなんと言っても、このバンドの主力はリヴ・クリスティンのソプラノ・ヴォーカルがあるわけで、例に漏れず近年流行の女性ヴォーカリストを立ててのゴシック・メタルのヘヴィ・メタル・バンドの形から出発している。又時にドイツの彼女の夫のアレクサンダー・クルルのデス・ヴォイスも登場するも、それほど占める役割も多くなくあまり気にならない(私はどうもデス・ヴォイスには馴染まない)。
 その他、バンド・メンバーはツイン・ギターとベース、ドラムスという構成。まあ、メンパー交代はあるもののクリスティンとクルルの夫婦にギターのトーテン・バウアーも2003年のこのバンド結成以来変わらずに健闘している。

220pxliv_kristine そしてこのニュー・アルバムは、私が手に入れたのはDVDとカップリングされた盤で、映像では前作のNjordの演奏などのライブの様子も見れる。
 
 さて、このニュー・アルバムは冒頭の曲”Spirits'Masquerade”は、なかなかシンフォニック・メタルの世界に合唱隊が入り、ゆったりとた民族的サウンドとクリスティンの歌が入って、オープニングに適した発展的感覚を植え付ける。続く”Etain”、”Sigrlinn”は、彼女のヴォーカルを中心に早いテンポで流れるが、このあたりはヘヴィー・メタル・バンドの疾走感がいい。”Nysstev”、”Krakevisa”という曲では、ノールウェイを我々に語っているようで、他に見ない彼らの作品の特徴でもある。
 アルバム・タイトル曲の”Meredead”は6番目に登場するが、彼女のヴォーカルが生きてバックのリズム感覚もアコーステック・ギターとエレクトリック全楽器の合奏との対比がうまく、更に混声合唱で面白く仕上げている異色曲。

 こうしたこのリーヴズ・アイズというのは、これからも何となく無視できないで聴いていくことになるであろうバンドである。それは他にない独特の彼女の祖国を感じさせてくれる曲と同時に、それをこうしたメタル・バンドに加味したところに一つの価値を私は感ずるからである。今回のアルバムもそうしたトラディッショナルでケルティックな特徴はしっかりと維持しているところに好感が持てる。歌詞にも英語のみにとらわれず、ノールウェー語を使用しているところに一つの精神を感ずる。一口にゴシック・ヘヴィー・メタルとは言うが、そんなところにこのバンドの他にない特徴があって、まだまだ発展させてくれそうで楽しみなのである。

余談:情報によると、現在あのNIGHTWISHの前ヴォーカリストのTaja Turunen とツアーに出ている模様。これは面白い。

2_2
(花の季節  : 「くれはもくれん」 = 我が家の庭から・・・・)

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コメント

ゴシック界のオリビア ニュートンジョンですね。情報早いですね。まだ続いているのかと一種の驚きが走りました。また漁ってきます。

投稿: nr | 2011年5月 8日 (日) 22時12分

ブックマークしてしまいました。

http://www.youtube.com/watch?v=m_w-n7LGkiI

投稿: nr | 2011年5月 8日 (日) 23時46分

 nrさん、こんばんわ。
 今度のリーヴズ・アイズは、トラディショナルなニュアンスが更に掘り下げられている感があります。nrさんにとっては、そのあたりは如何ですか?

投稿: 風呂井戸 | 2011年5月 8日 (日) 23時55分

マイクオールドフィールドの曲取り上げてますね。ターヤとツアーに出るらしいので、ひょっとしてバックコーラスにターヤ参加してる?で楽しみなのですが、去年出たエデンブリッジの7枚目を今頃、手に入れてしまいました。


前作が、生弦を入れたにもかかわらず盛り下がっていたので、聞く気にならなかったのですが、相変わらずの切れ味の鈍さが妙に体質に合ってしまい、初陣テンプテーションの新作にとって変わってヘビロテ入りです。相変わらずの音なので、すぐ飽きると思いますが、バイキングは、ちと先になりそうです。

投稿: nr | 2011年5月10日 (火) 23時35分

 nrさん、私はEDENBRIDGEは、「マイ・アース・ドリーム」で止まってました。もう3年経過するんですね・・・。月日の経つのが早い!!。

投稿: 風呂井戸 | 2011年5月11日 (水) 00時14分

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Leaves' Eyes - Meredead (2011) Meredead Njord  それぞれが独自の進化を遂げて進んでいる旧ゴシックメタルと呼ばれた花形のシンガーやバンド群。今ではあまりそのゴシックメタル感に拘ったバンド...... [続きを読む]

受信: 2011年5月14日 (土) 01時18分

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