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2011年6月15日 (水)

絵画との対峙 : 中西 繁の世界(1)パリからの贈り物

絵画の道のスタートは、男のロマンか?

 絵画は私にとっては一つの大切な世界である。そしてそのよって来たるところは何なのか?、それについては未だに明確な説明が出来ない。ただ「ロマンroman」であるということだけは言える。

 ここに取り上げた中西繁(一般的には、敬称として”先生”とか”画伯”と付けるべきであろうが、ここでは普遍性を考えて敢えて敬称を付けないところをご理解いただきたい)も多分そうしたところから始まったのではないか?。何故なら東京理科大学工学部建築学科卒の学歴である(1946年生まれで現在多分65歳)。と、なると主たる職業と絵画の道を同一に求めるのは明らかに難しい。ただ建築学科という性格上、スケッチなどは必要な世界であったと言うから、まんざら別世界ということではなさそうだ。しかし絵画は中西繁にとっては「男のロマン」であったのでは?と、勝手に私は推測するのである(現在まさに現役で活躍中であるにもかかわらず、私が勝手に決めつけて良いかどうかと思うところであるが、それはこのブログを書く私のロマンなのでありお許しを)。そして能力・才能それに加えて努力のあるものは生かされるの原則で、現在の立場が築かれたのではなかろうか?。いずれにしても2000年に建築家の仕事を中断し、画家一本になったという経歴である。

Photo
中西 繁 「雨のサンマルタン」F15 (中西繁著「油彩画プロの裏ワザ」2006より)

 私が中西繁の絵にお目にかかったのは、多分1990年代になって雑誌「一枚の繪」ではなかったかと思う。その魅力を知ったのはパリを描いた作品からだと思う。以降の一連の作品群に接して私の興味は高まるのみであった。
 上の絵は初期の一連のパリ作品のもので、私の好きな一枚。そしてこの絵は実は我々に教育のために製作手順を披露しての再現作品である。初期のものは中西繁作品集「哀愁のパリ」(1991)の表紙を飾っている。多分かなり思い入れのモチーフであり構図的にも好みであると思われる。従って更にこの大作(3636×2273)もある(中西繁作品集「LAND・SCAPE」2009年に載せられている)。
 確かにこの絵は夕方の雨に濡れた道路の鏡面の美しさ、車のヘッドライトの路面の輝き、右の太鼓橋、重なる建物の美しさ、信号、街灯、道を歩く女性と傘など私の好きな要素が盛り込まれ、そして散漫にならず、動きのある一つの夕刻の世界が描かれている。構図も絶品で、まさに一つ一つの描き方は私にとってはお手本そのものであった。
 私自身も全くの自己流で少々絵を描くときがある。そんな為か書く人間の目からしての好みが優先してくる。こう描きたいというものが見えた絵には感動してしまうのだ。

Photo
中西 繁 「雨上がりのモンパルナス大通り(パリ)」F8  (中西繁作品集「光の回廊/欧州の旅II」2011より)

Photo_2
中西 繁 「雨の歩道(パリ・フランス)」F130  (中西繁作品集「LANDS・CAPE」2009より)

 ここに挙げた3作品は、パリにて描かれた中西繁の世界である。全て道路や歩道が雨に濡れている作品だ。それは私の好みであると同時に多分中西繁の一つのモチーフであろうからである。もっと陽の指す明るい作品も多くあるが、私好みでこの3枚を取り上げたわけだ。それから私の好みとして葉のない街路樹が好きである。又、何か哀愁を感じさせる世界も好きである。「雨の歩道」の傘をさして歩く一人の女性の姿には華々しいパリにおける姿として別の面も私には感じられた。

 さて、ここに感動した中西繁のパリの3枚を紹介したわけだが、私がファンなってしまったポイントの感動したものというのは3つのポイントがある。その一つというのは、この一連のパリ作品であり、続いて実はもう何年か前になる1998年2月号の「一枚の繪」の特集:-画家の旅-「逸楽と哀愁の街 プラハ」にみる9枚の作品であった。これが2っ目のポイントであり、そして3っ目のポイントもあるわけで、これについては次回から更に続けてに書きたい。 (続く)

PS: ここに登場する中西繁先生の作品は、私なりに作品集などから取り上げていますが、著作権の関係から、中西先生に直接お願いして許可を得ています。

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