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2011年7月 7日 (木)

マデリン・ペルーMadeleine Peyroux (3) : ニュー・アルバム「STANDING ON THE ROOFTOP」

「マデリンによる”最小限の芸術”」という謳い文句がそのままに!

 ここにきてマデリン・ペルーのニュー・アルバムが登場している。5thアルバムだ。過去にこのブログで、①2010.10.27「確かにレトロな中に不思議な安堵感」、②2010.12.30「何故か気になるノスタルジック?な世界」と二度彼女を取り上げているので、細かいところは省略して早速ニュー・アルバムをチェックしてみよう。

Standingontherooftop 「MADELEIN PEYROUX / STANDING ON THE ROOFTOP」 DECCA B0015636-02 ,  2011

 ちょっと2ndアルバム「Careless Love」に通ずるジャケ・アートだ。今回はクレイグ・ストリートをプロデューサーに迎えバック・ミュージシャンも充実し、更に作曲にゲストも多彩でなかなかの充実ぶり。

(members)
   madeleine peyroux : vocal
   christpher bruce : guitars
   charley drayton : drums
   john kirby : keyboards
   mishell ndegeocello : bass
   jenny sceinman : violin
   marc ribot : guitars

   その他

(List)
   1. martha my dear
   2. the kind you can't afford*
   3. the things i've seen today*
   4. fickle dove*
   5. lay your sleeping head,my love
   6. standing on the rooftop*
   7. i threw it all away
   8. love in vain
   9. don't pick a fight with a poet*
  10. meet me in rio*
  11. ophelia*
  12. the way of all things*

            ( *印:彼女のオリジナル(共作あり))

Madeleinepeyrouxmjf48__05  以上の12曲中、8曲が彼女のオリジナル。そのうち5曲には豪華にもビル・ワイマン(2)、ジェニー・シェインマン(3,4)、アンディ・スコット・ローゼン(9)などが共作している。
 1曲目はJohn lennon, paul maccartney の曲で、これからスタートするが彼女の歌い回しが面白い。2、3曲目からはさすがオリジナル、マデリン節が聴ける。バックがかなり強力ではあるが、彼女の唄を十分生かす演奏に徹しているて、ギターが美しい。4、5曲目はスローに、そしてやさしく丁寧に説得するが如くで、なかなか類似性のないマデリンの歌だ。こうゆうのを聴かされると、やっぱり何度か聴きたくなるアルバムというところだ。
 6曲目のアルバム・タイトル曲は、彼女は相変わらずスローに歌うが、リズムの刻みが面白くバック・メンバー共々気合いが入っている。この曲の表現は難しくこれは一聴してもらうのが一番。
 彼女の好きなボブ・ディランの曲も登場する。8曲目の”love in vain”のような異様空間も注目したい。
 オリジナル曲の”meet me in rio”は、ブルース、ボサノバ、シャンソンのミックス版といったところ。又”opheria”などは聴かせどころで、なかなかの名曲。若き時代のフランスにおけるストリート・ミュージシャンとしての経験が、この特異な世界を創り上げる原動力であろうことはやはり間違いない。

 とにかく、オリジナリティーを持った不思議な世界に誘われるアルバムであり、彼女のヴォーカルは力みがなくそれでいて説得力あり益々充実をみせる。クセがあるけど嫌みはない。この特異な世界は貴重である。こうして彼女のアルバムを聴いてくると病み付きになる。
 しかも今回のアルバムは誰が付けたか”最小限の芸術”という謳い文句であり、なかなかにくいキャチ・フレーズである。まさにその通りの芸術性を十分に臭わせる出来だ。彼女のアルバムでも名盤になるのは間違いない。

(最後に)
 今回の日本の大震災に当たって、彼女は震災直後に日本にメッセージを発信している。
 ”ここニュー・ヨークでも、世界中でも。日々刻々と伝わるニュースから希望を見いだそうと、そして何か支援できることはないか、と日本のことをじっと見守っています。
 皆さんの悲劇は私たちの悲劇、皆さんの復興は私たちの復興。2001年9月には世界中がアメリカ人と同じ気持ちになったと言われました。いまはみんな日本人と同じ気持ちであると私は信じています。( ニュー・ヨークより、マデリン・ペルー)”

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コメント

 初めまして、Google検索からやってましました。日本盤を買ったのですね。自分もそうすればよかったと後悔しています。「小さな芸術」って言い得て妙ですね。トラバさせてくださいね。

投稿: kumac | 2011年7月23日 (土) 06時57分

Kumacさん、コメントどうもです。
私も外盤です。これには歌詞は載っていませんね。日本盤はどうなんでしょうかね。
 内容はおおよそ想像しながら私は聴いていますが・・・そんなところです。

投稿: 風呂井戸 | 2011年7月23日 (土) 20時59分

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» Madeleine Peyroux『Standing On The Rooftop』 [kumacs Jazz]
 CDをMacに挿入し、iTunesがトラック名を取得するのを待っていましたが、いつまでたってもCDの名前が出てきません。認識されないんですね。そ、そ、そんな、今時、マデリン・ペルーを知らないなんて、そんなことあり得ないです。  そんなこんなで聴き始めたマデリン・ペルー『S... [続きを読む]

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