元気なロジャー・ウォーターズRoger Waters と ジェフ・ベックJeff Beck
まだまだ若いもんにゃ負けられません!!
今年のブートDVDを見ていても、いやはや頑張ってますね御両人。ロジャー・ウォーターズは1943年、ジェフ・ベックは1944年生まれであり、既に70歳にも近づいている。そして昨年から今年もツアーを行いライブ活動も盛んなため、bootleg も多くが排出されている。最近ちょっと気になったブートDVDを取り上げてみた。
「JEFF BECK / Plein Soleil」 DEAD FLOWERS RECORDS , DF-DVD-092 , "Sunfest", West Palm Beach, FL, USA 1st May 2011
2010年来日でもそうであったように、現在昨年より新ジェフ・ベック・バンドで世界ツアー中。特に話題になった可愛い女性ベーシストのタル・ウィルケンフェルドに変わって今回は実力女性ベーシストのロンダ・スミスRhonda Smith、ドラムスはナラダ・マイケル・ウォルデンNarada Michael Walden、そしてキーボードは変わらずのジェイソン・リベロJason Rebello という布陣だ。
ロンダ・スミスは、カナダ出身、プリンスのベースを務めたこともあり、自己のアルバムのリリースなど、実績は多大。ファンキーでグルーヴィーなスタイルでジャズ要素も加わった女性ベーシスト。実績はトップ・クラス。
ドラムスのナラダ・マイケル・ウォルデンはアメリカの現在は音楽プロデューサーで、各種の受賞を勝ち取ってる大御所。もともとセッション・ドラマーとしての活動から出発している。ジェフとは1976年の「ワイアード」にて共演。
このジェフ・ベック・バンドは、とにかくパワー・アップされた印象だ。そしてこのDVDは、「Plein Soleil」(太陽がいっぱい)とタイトルがあるように、今年(2011)5月1日フロリダで開催された炎天下のSunfest出演時のステージのオーディエンス録画・録音もの。近頃のブートもかなり程度は良くなって、これも見応えある一枚。
ナラダもとっくにドラマーは引退しているのかと思ったらなになにかなりの迫力のあるドラムスで、しかもヴォーカルもいい。
そしてそれに加えロンダのベースが迫力満点。ソロの演技も見せてくれるが、”rollin & tumblin”のヴォーカルも聴きどころ。ロニー・スコッツ・ライブのイモージェン・ヒープのこの曲の唄もジェフのギターとの掛け合いが楽しかったが、それとは異なってロンダもなかなかやってくれる。やはり”Mna Na Eireann”、”A Day In The Life”などのジェフのギターの美しさも聴けるが、人気曲はおおむね登場するし、やっぱりこのバンドはロンダのファンキーが加わって、迫力は倍増、ジェフも若返っている。ジミヘンの”little wing”も登場して楽しいところだ。
いずれにしてもブートでここまで楽しめれば文句はない。そして老いて益々盛んなジェフ・ベックに喝采を浴びせるところ。
「Roger Waters / THE WALL LIVE」 ND-2707 , The Wall Tour 2011 in London , ( O2 Arena , London, England , May 17 2011)
こちらは昨年の9月から12月までの”THE WALL LIVE”の「2010 Nth American tour」に続いての今年3月21日からの今も続いている「2011 European tour」のロジャー・ウォーターズのライブDVD(Bootleg)だ。今年も既に半年が経過しているが、ヨーロッパ各地で一会場数万人を集めてのスペクタル・ショーに観衆が酔っている。
これは英国に帰ってのロンドン最大のホール”O2アリーナ”にての6日のライブのうちの5月17日のもの。5月12日には、デヴィッド・ギルモアも参加し、ニック・メイスンもステージに登ってのピンク・フロイド・メンバーが顔を揃えるという一幕もあった。
しかし、スノーウィ・ホワイト、デイブ・キルミンスター、G.E.スミスという3ギタリストを始め総勢12名のライブは中身も濃く、各地での成功でブートDVDも多発されていて、私の手元にも何枚かある。
この”O2アリーナ”も、ほぼ正面からの映像で画面も安定していて観る価値はある。昔を思うと最近のブートは良くなったものだとつくづく思う。
さて、ここに来てのロジャー・ウォーターズは益々元気だ。ツアーの成功が、彼のエネルギーの源となってはいると思うが、最後の”outside the wall”でのこのツアー・メンバーの様子を見ると解るが、相当チーム・ワークも良く、結構楽しいライブ活動をしているのだと思う。それも又彼がここまで元気にライブをこなせる一つの力なのであろう。
昔(30年前)の「THE WALL LIVE」は、ステージでの装置に多額の費用がかかって観衆は集まったが大赤字を出したので途中で中止したことは有名であったが、今回もかなりの大がかりな装置によるステージで、多分出費も多く大きな収入にはならないであろうと推測する。だが、ロジャーの執念のライブ・ショーであるので、(南米ツアーも追加されそうだ)元気であるのが何より結構なことである。
ここに来て、二人の高齢ロッカーの活動をブートDVDで見るところから、両人とも元気いっぱい頑張っている様子にちょっと目を向けて喜んでいるのである。
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コメント
凄い事なんだけど、それど良いのかロック界?ってのも思いますねぇ。もっとも自分たちは好きなもの聴けて見れれば良いんですけど。そういう徐々にオールドタイムなファンが出来てくるからいいのか(笑)。
ベックもロジャーもホント若いっす。ツアーが充実してるのも良い傾向ですねぇ。聴いてるとほんと隙がないのに楽しい。まだまだ頑張ってほしいですね。ギルモアのお爺ちゃんぶりと比べたらロジャーって凄いもん。
投稿: フレ | 2011年7月11日 (月) 21時11分
フレさん、こんばんわ。
ジェフ・ベックもロジャー・ウォーターズも、まだまだ自分自身に目的を持っているんでしょうね。
ロジャーは昨年からの「THE WALL TOUR」の為に、かなり前から体力トレーニングもしていたと言ってます。そのぐらい集中しているんですね。
ある程度歳のことを言われるようになった時には、やはり集中できる目的を持つことが若さなのかも・・・。
投稿: 風呂井戸 | 2011年7月12日 (火) 00時05分