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2011年8月31日 (水)

イリアーヌ・イリアス Eliane Elias : ボサノヴァとジャズ・ピアノとヴォーカルと(3)

ソフトな歌い回しのヴォーカルも一つの魅力

 さて、イリアーヌも3回目になった。、ここでは過去のアルバムをそれぞれの私の注目の意味を込めて記したいが、彼女のアルバムも20枚はリリースされており、しかしそれを全て持っているわけでもなく、さわりに終わりそうだが、印象の強かったものをもう少し取り上げてみよう。

Deamer 「ELIANE ELIAS / Dreamer」 BMG Music : Bluebird 82876-58335-2 ,  2004

 まず、このアルバムはジャケ・アートからも絶対に逃したくないですね(写真愛好家としては、恐ろしさを感じますが(意味不明))。そんな意味も込めて私のCD棚に鎮座しています。
 中身は彼女のボサノヴァ・ヴォーカル・アルバムです。全11曲の中で彼女のオリジナル曲は1曲、そしてブラジルのA.C.Jobimの曲がこのアルバム・タイトル曲”Dreamer”を含めて2曲で、このアルバムでも重要な役割を果たしている。
 全曲彼女のアレンジがなされ、曲によってストリングス・オーケストラも入る。かなりJazzyなポピュラー・ミュージック・スタイルを追っている。


Dreamerlist  収録曲リストは左のとおり。
 彼女のヴォーカルを評するところは、2分しているようだが、もともとジャズ・ピアニストのサービス精神から始まったようなヴォーカルとして聴いてゆくと、結構それなりに楽しめる。発声音域は狭いが、ややハスキーがかったているソフトな唄い回しは一つの魅力でもある。”time alone”は、静かなストリングスをバックにピアノが語り、そしてヴォーカルがゆったりと歌い上げて、ボサノヴァとは違った味わいがある。
 このアルバムは、主力のジャズ・ピアノを期待するとちょっと拍子抜けになるが、それでも最後にはバカラックの”a house is not a home”はインスト曲で、彼女のピアノの素晴らしさでアルバムを締めている。

     **  **  **

Aroundthecity 「eliane elias / around the city」 Bluebird 82876 80228-2 , 2006

 上のアルバム「Dreamer」から2年後に、これもジャズ・ピアニストの彼女の作品としては驚きのヴォーカル・アルバムがリリースされた。本格的ジャズ・ピアノにファンも多い中、これはまさに大人のジャズィーなポップ・ヴォーカル・アルバムなのだ。多分この作品の頃は彼女は45歳ぐらいである。歳とともにアルバムの中身は若くなっていくという雰囲気すらあった。
 基本的にはラテン系の臭いはするが、若き頃に所属したフュージョン・バンド”ステップス・アヘッド”が下地にあるような曲作り。13曲中7曲は彼女自身の作だ。

Aroundthecitylist 収録曲は左のとおり。
 スタート曲”running”では、"ええ、何が起きたのか?"と思わせるパンチのある快調なテンポで迫ってくる。それがなかなかいいのである。そして2曲目には”oye como va”、これはサンタナの十八番曲。
 このアルバムでは彼女はピアノの他にハモンド・オルガン、シンセサイザーなどを曲によって変えて使っている。しかし彼女のヴォーカルは、その声の質もあろうがやはり結果的には格好良さはこのアルバムには出ているが、やっぱり癒し系の世界といっていいのではないか。
 この13曲の中でも”jammin'”、”save your love for me”、”anotherday”などやはりジャズ・ピアノ、ジャズ・ヴォーカルの曲としてのニュアンスは十分である。
Eliane3  しかしこのアルバムは、ジャズ・ピアニストの変身ぶりに圧倒された一枚でした。
 (どうもまだこのイリアーヌ話は続きそうです)

 
 
 

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コメント

う〜む…、「ハッ!」とする表情が何とも…。それもそうだけど、最後の赤いソファに座る姿が大変よろしいですよ、これは。

やっぱちょっと手に入れてきます、何か。音聴きたくなってきましたもん。それでまた気に入るんだろうなぁとハマることわかってる自分でもありました♪

投稿: フレ | 2011年8月31日 (水) 20時58分

 フレさん、今晩わ。
 なんかアルバムをひっくり返している内に、このイリアーヌ話が長くなっています。
 彼女は今年は51歳というところですから・・・・そのあたりを意識してのアプローチをお願いします。^^)

投稿: 風呂井戸 | 2011年8月31日 (水) 22時21分

風呂井戸さん,こんばんは。リンクありがとうございました。

私はこのアルバムを久々に聞いたんですが,こんなによかったか?って感じでした。ちゃんと保有音源は聞いていかないといけませんね。

本作はお金もかかっていますが,それに応えた作りになっているのは立派だと思います。

ということで,こちらの記事のURLも貼り付けさせて頂きます。
http://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2019/07/post-49134d.html

投稿: 中年音楽狂 | 2019年8月 1日 (木) 22時23分

 中年音楽狂さん、こちらまでどうも・・・です。
 おっしゃるとおりですね、Eliane Eliasのヴォーカルものとしては、このアルバムが頂点に近いと思ってます。その後彼女もいろいろと挑戦していますが、やっぱり一番は王道のボサノバなんでしょうね。
 ピアノ・プレイも実力がありますし、今後も健闘して欲しいです。
 近々ニュー・アルバムがリリース予定ですね。

投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2019年8月 2日 (金) 13時11分

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