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2011年8月30日 (火)

イリアーヌ・イリアス Eliane Elias : ボサノヴァとジャズ・ピアノとヴォーカルと(2)

ジャズ・ピアノ・トリオとしての世界

Playslive 「Eliane Elias Plays Live」 Somethin' Else Records (EMI)  BlueNote 50999 9082782 2 , (Recorded Live in Amsterdam, May, 31th 2002) ,  2010

 イリアーヌ・イリアスの最新作は、前回紹介した「light my fire」のボサノヴァ・ヴォーカル盤であったが、彼女の素晴らしさは、ピアニストとしての洗練されたジャズ・プレイでもある。そんな意味でヴォーカルは全くなくピアノ・プレイに徹したものとしては、もっとも近作では昨年リリースされたこのライブ・アルバムがある(日本盤は「デサフィナード」)。

 これは彼女(Eliane Elias)のPiano と Bass(Marc Johnson)、 Drums(Joey Baron) のピアノ・トリオ演奏だ。 このBassのマーク・ジョンソンは彼女の夫である。
 実際の演奏日は2002年ものであるが、中身はなかなか展開のスリリングな演奏で、しかもライブものであるだけ、アドリブもそれぞれの特徴をみせて十分聴かせてくれる。

Playslivelist 演奏曲目は、左のように7曲。2曲目の”Bowing  to Bud”は彼女自身の曲で10分を超える演奏。まずは彼女のピアノ独演でスタートして、一段落後トリオ・プレイが如何にもジャズを楽しむかのスウィングしての展開という曲。(私自身は3曲目”if you could see me now”のようなスロー・ペースものの方が好きなんですが)ジャズとしてはこうした展開が如何にも楽しい。
 いずれにしても、彼女のピアノが如何に洗練されているかが聴けるスピード感もこのアルバムの特徴だ。最後の”Desafinado”は、Jobim の曲だが、18分をかけてたっぷり彼女のピアノ・アドリブ・プレイが押し寄せてくる。これぞジャズといったところ。中間部の"静"そして語りかけるベース、更にドラムスの間のある強弱の見事な演奏など十分堪能してしまう。終わったときには録音されている会場の拍手と一緒に拍手していまいそうだ。ちょっと忘れられない名演といえる。2002年の録音ものを2010年リリースというのには、彼女のヴォーカル抜きでも十分いけるという近年の自信の結果かも知れない。多分実はこちらが本名であるのだから。
 こうしたジャズ演奏を聴かせてくれるのは、彼女のボサノヴァ・ヴォーカルものとは全く別世界のように思える。この彼女の二面性は、やはり経験の豊富さと才能との結果であるのであろう。

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コメント

ホント、いつもいつもイイ女が登場しますねぇ…。昨日のジャケで「ん?」と思いましたが、今日のはもう「おぉ〜!」と来ました(笑)。音はまだ聴いてないですけど、悪いはずがないでしょ、これ。実に素敵です。

あ、ロックブログでしたよね(笑)。

投稿: フレ | 2011年8月30日 (火) 22時46分

 フレさん、こんばんわ。
 えっ!、やっぱり”ロックブログ”ですかね?>そうそう、そうですよね。(冷や汗)
 ロックは、男だよねぇ~~(例外あり)、しかし女性ヴォーカルは・・・ジャズ??。
 
 このイリアーヌは、まだまだもっとグッとくるジャケがあります。次回に・・・・期待を。

投稿: 風呂井戸 | 2011年8月30日 (火) 23時13分

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