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2011年12月 6日 (火)

ナイトウィッシュNightwishのニュー・アルバム「IMAGINAERUM」~今年最後に最強アルバム登場~

お見事!、壮大なオペラテックでメタリックな世界が圧倒的スピード感と美しい旋律を伴って展開!!

Imaginaeruma 「NIGHTWISH / イマジナエラムImaginaerum」 Nuclear Blast 27361 273890 ,   2011

 既にシングル”Storytime”で期待は膨らんでいたナイトウイッシュの待ちに待ったニュー・アルバム登場。
 なんと、前作から4年の熟成を経てここにリリースされた。あのリード・ヴォーカルのターヤの後釜に座ったアネッテの出産の為に制作が遅れていたが・・・、それだけ時間があっただけに今作の出来は素晴らしい。
 既にこの11月末に彼らの国フィンランドではリリースしたと同時に数時間で50,000枚が売り上げられ、タブル・プラチナムとして認定されたとか。

Imaginaerumlist 収録曲は左のように全13曲、しかし聴いてみると、完全にトータル・アルバムとして完成している。最終曲”Imaginaerum”のインスト曲により、オーケストラによる曲の纏めが見事で、なにか夢の世界にいたかの如くの気分で終息する。もうここまで来ると彼らはと言うかバンド・リーダーのトォーマスは、一大絵巻を作り上げる作曲者でありそれと同時に演出家でもあると言って過言でない。
 日本盤は来年になりそうだが、これはこの2011年のベスト1に挙げてもおかしくない出来だ。しばらくこのアルバム漬けになりそうである。
 
Tuomas1  オープニング曲”taikatalvi”は、静かにキーボードをバックにマルコであろうヴォーカルで大絵巻のスタートのように始まり、2曲目にあの”storytime”が、アネッテの歌声が登場して一緒に歌いたくなる気分に軽快に展開。ああ、久し振りに聴くナイトウィッシシュと実感させる。バックのコーラスも美しく、オーケストラも登場。確かにヒット性十分の解りやすい曲。
 第3曲”ghost river”もリズムカルにスタートし、マルコのヴォーカルが入ってから次第にメタリックな演奏に変調しナイトウィッシュらしい展開。後半には児童コーラスかのような響きが入ってアネッテの声がそれに包まれていく。
 4曲目は”slow,love,slow”はゆったりと、そして異様な世界に導くが如くアネッテのヴォーカルだ。エンプのギターも久々に泣きを聴かせる。静かに終わり時計の秒を刻む音が次の曲に導く。

 こんな調子でとにかく飽きる事なく進行する。特に6曲目”scaretale”には、ナイトウィッシュの多彩な面を全てつぎ込んで、オペラティックにこのアルバムの中盤を次のインスト曲”arabesque”と共に盛り上げる。いやはや恐れ入る。
 
Anette ”turn loose the mermaids”では、アネッテの民族的な雰囲気のある唄が聴ける。
 ”rest calm”は一転してヘビーな演奏と化す。ここにはマルコのヴォーカルは必需品の如く顔を出すが、やはりナイトウィッシュらしく中盤からのアネッテの唄の部分は聴かせに変調。特にバックにコーラスを登場させると美しく変身。
 ”the crow,the owl and the dove”で取り敢えず中休み。
 ”song of myself”は、三つのパートに分かれるが、ナイトウィッシュ節の展開とこのアルバムの姿を凝縮している曲とみた。ドラムスとコーラスの掛け合いが面白く、最後は語りで纏め上げる。しかし実に美しい。
 
 とにかく、この年末に来て恐ろしいとも言える絶賛のアルバムが登場したものだ。"さすがナイトウィッシュ"というところで、諸手を挙げて大歓迎してしまった。
 本日手にしたところの初聴きで感想を書いた。これから聴き込んでゆくと、又いろいろと評価が出てくると思うが、それはそれ耳を傾けて私は大いに彼らを来年にかけて話題にしたいと思うところである。
 (尚、今回のアルバムは二枚組で、もう一枚はヴォーカル抜きの同曲のインストゥメンタル曲集である)

 Nightwish   Anette Olzon : vocals
                  Marco Hietala : bass & vocals
                  Emppu Vuorinen : guitars
                  Jukka Nevalainen : drums & percussion
                  Tuomas Holopainen : keys & piano 

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コメント

ホントに凄いバンドですよねぇ、この人達。
ってかツォーマスの執念ですか。
2011年ベストアルバムを一瞬でかっさらっていきました、多分(笑)。

投稿: フレ | 2011年12月 7日 (水) 00時25分

やっと全体像が掴めるかなというところまで聴きんできました。11.12の流れで、感涙にむせんでおります。朗読はいらんので、ゆくゆくは、インストバージョンと後半繋ぎ変えようと思っています。
豪華絢爛たる大仰さは、もう1つのスタイルとして定着してしまったようですね。今作は、クワイアがクドいですけどね。

やはり独断の年内ランキングでも、2位のセレニティや3位のエデンブリッジを遥かに引き離してNo.1ですわ。

投稿: nr | 2011年12月22日 (木) 23時57分

 nrさん、ご無沙汰しております。でもnrさんのブログは覗いています(このまま進行すると、太りそうな雰囲気ですが、いかがですか?)。
 もともと私がNightwishに首をつっこんだのは、もう古い話になりそうですが、nrさんからの刺激だったと思いますが・・・アルバムごとに壮大になって感動です。しかし、なんといってもターヤが欲しいですね。これをターヤが唄ったらどうなるかと、想像するだけでも・・・・心が痛みますハイ。

投稿: 風呂井戸 | 2011年12月23日 (金) 17時31分

イロモノですが、ドイツのVan Canto。前作聴こうと思ってます。

投稿: nr | 2011年12月27日 (火) 23時30分

全作でした

投稿: nr | 2011年12月27日 (火) 23時31分

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受信: 2011年12月 7日 (水) 00時23分

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