今年の遊び(1):ミラーレス・カメラ=オリンパス・ペン
ミラーレスのオリンパス・ペン・シリーズの充実は面白かった
私のカメラ歴の中では、かなり重要な位置にあると言っていいものにオリンパス・ペン OLYMPUS PEN がある。このカメラの私との接点は1963年のハーフ・サイズ・カメラの「オリンパス・ペンF」の出現にさかのぼる。なにがなんでも欲しかったカメラで、親に泣きついて買ってもらったことから始まるわけである。現在の若い諸君には、”ハーフ・カメラって何?”ってことになろうが、従来の35mmフィルム・カメラの1カット36mm×24mmの半分の18mm×24mmが1カットであったでことから、そのタイプをハーフ・カメラと呼んだのである。つまり36枚撮りフィルムでは72枚撮影出来た。
そのハーフ・カメラで画期的な初の小型ではあるがレンズ交換出来る一眼レフ・カメラとしてオリンパスが1963年に開発して発売した。それがオリンパス・ペンFである。そしてそのデザインの素晴らしさも、50年経った現在でも評価があり愛好家がいる。そして現在のカメラのデジタル時代を迎え、当時のペンのイメージを引き継いで、デジタル機に変身して、ミラー・レス、マイクロ・フォー・サーズの「オリンパス・ペンE-P 1」が何十年ぶりに一昨年発売され話題になったが、その改良型といえるシリーズが今年3機発売された。
なんとなく昔を思い出させるカメラ心をくすぐるために、このニュー・ペンを購入して遊んでみることになった。
左のように、今年は「E-P3」、「E-PL3」の2機を発売と同時にレンズ4本と共に購入。
ここ数年、モノクロ・フィルム撮影に加えて、デジタル一眼機もフルサイズ機(NIKON D700)の出現で、それなりに面白く撮影活動中の私ではあったが、この小型サイズはこれはこれなかなか魅力的で、電子ビュー・ファインダーもかなり有効である為、最近は遊び感覚と同時に日常も使う頻度が最も高いカメラになってしまっている。
このペン2機を持って歩いても小型のバックに収まって軽くそんな点は有り難い。更にAF機能も改良されシャッター・チャンスに敏捷であって、それが為予想外に撮影活動に大きな役割を演じてくれている。
更にそれに加え、過去の各種レンズがマウント・アダプターで装着でき、手軽に使えるところだ。この場合には、フォーカスはオートにならないため、この電子ビュー・ファインダー(上の写真の左のE-P3に装着)が大きな役割を果たす。ここは電子技術の恐ろしさで、ワンタッチで拡大像が見れ、ファインダーも明るいため、ピントを探りやすい。
特にに写真のように、ライカ・レンズ、フォクトレンダー・レンズ、コンタックスGレンズなど、レンジ・ファインダー機のレンズが比較的小型のため使いやすく、とっかえひっかえして遊んでいるのである。
遊び心によって、カメラにジャケットを着せ、レンズ・フードを付けたりしてみると、それなりに恰好も良い。なんとなくいじっている内に、レンズ・ベビー(上の写真の右奥のE-PL1に装着)や、コンバーター・レンズ(同写真の中央E-PL3に装着)にも手を出して、これまたそれなりに使えるところがニクイのである。
今年は私自身、撮影活動に刺激の少なかった年で、それでも趣味と道楽の道はなんとなく何もないと言うことはなく、時代の流行にも興味があって、それなりにこのミラーレス機のオリンパス・ペンで遊ばせて頂いた年でもあった。さてさて、来年はどの方向に向かうのやらと・・・・ふとこの年末に想うのである。
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