スノーウィ・ホワイトの”Snowy White & THE WHITE FLAMES”ユニットの5作目「 The Way It Is ....」
スノーウィ・ホワイトのトリオ・ユニット考察~その4~
「Snowy White & THE WHITE FLAMES / The Way It Ts ....」 WFVp001CD , 2004
2004年のスノーウィ・ホワイトのトリオ・ユニットの5作目(インディーズ盤であるが、録音はなかなか優秀)。
このアルバムは何か事情があったのか、2つのパートに別れると言っていい。一つは、いわゆるオリジナル・メンバーに2作目(「NO FAITH REQUIRED」)からのサポート・メンバーのJuan"Rabitt"BundrickのHammondが加わっての2001年の録音もの(前作時の収録ものか?)と、もう一つは2003年になってのドラムス(Richard Bailey)が変わり、更に常にスノーウィ・ホワイト盤支えているKuma Harada(bass)などが加わっての多彩なメンバーによるものが9曲という全12曲構成。
1. no stranger to the blues
2. bird of paradise
3. black magic woman
4. what i'm searching for
5. angel inside you (part1)
6. 〃 (part2)
7. falling
8. the way it is
9. a piece of your love
10. this time of my life
11. easy
12. sweet bluesmaker
これでもスノーウィ・ホワイトのギター・プレイは、相変わらず例のレスポールの他にアコースティック・ギターも登場させて彼なりの多彩なパターンを披露してくれる。
スタート”no stranger to the blues”はアコースティック・ギターでのブルースでホワイトの優しいヴォーカルから始まるが、中盤からガラッと変わって女性ヴォーカルもバックに加わってエレキによるハード・ロックに変わる。”birds of paradise”はハモンドオルガンの静かな流れで、ホワイトのヴォーカル、そして彼のギターが泣く。
ご愛敬にサンタナで有名なpeter greenの”black magic woman”も演ってみせる。サンタナもブルース・ギターが得意だが、両者の違いもなかなか面白い。
”what i'm searching for”はkuma Haradaのボンゴも加わってラテン・タッチの軽快な曲。
そしてホワイト自身の曲”angel inside you(part1&2)”がいい。パーカッションをバックにリズムを刻み、ハモンド、サックスの登場もあり、それにホワイトのギターが熱く歌い上げる。ジャズィでもあり、曲の流れの緩急のバランスもよく更にピアノの味付けもあって私の好きな曲だ。
”falling”は、珍しいホワイトの歌らしい唄(笑)が聴ける。
このアルバムも殆どがホワイト自身の作曲した曲だが、後半の曲にはMax Middletonのピアノの入る曲が多く、それなりに味付けが良く楽しめる。締めの”sweet bluesmaker”は、如何にもホワイトらしい泣きのギターとピアノとの交錯が気持ちいい。
昨年(2011年)に、元祖の”THE WHITE FLAMES”のトリオも復活しているし、現在はなんと3年目になるロング・ランのロジャー・ウォーターズの「ザ・ウォール・ツアー」にトリブル・ギターの重要な位置にて参加しており、これからのスノーウィ・ホワイトはまだまだ健在で期待度は高い。
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コメント
こんばんは、スノーウイ・ホワイトとはまた渋いところをついてきましたね。私の中では、知名度の低い実力派ギタリストベスト10の常連という感じです。日本では彼のようなギタリストはもっと評価されてもいいと思います。単なるツアー・ギタリストではもったいないですね。
投稿: プロフェッサー・ケイ | 2012年2月28日 (火) 21時43分
プロフェッサー・ケイさん今晩わ。コメントどうもです。
スノーウィ・ホワイトのアルバムは隠れた至宝です。昔のピンク・フロイドのライブもので知って以来、長年私はファンです。
投稿: 風呂井戸 | 2012年2月29日 (水) 00時04分
シンリジ一ハリウッドあいつが最高だ!
投稿: たか | 2014年6月23日 (月) 15時41分