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2012年3月18日 (日)

アイオナ IONA (2) ~ 名盤とライブ映像盤

キリスト教としての神と人間との関わりをロックを通して歌い上げる

Journeyintothemorn 「IONA / journey into the morn 明日への旅路」     (1995年)   re-released Open Sky Records OPENV9CD , 2009

 前回から話題にしているアイオナの1995年の4thアルバム。これは彼らの名盤と言われているもの。私は最新作「Another Realm」(7th)から逆行的に彼らのアルバムを聴いているのだが、このアルバム・ジャケは、'95年リリースのジャケとは異なっているが、一瞬キング・クリムゾンの「アイランズ」(射手座の三裂星雲の天文写真)を思い起こさせるところだったが(これは石に彫られた紋章?)、なんと2曲にスペシャル・ゲストとしてRobert Fripp の名前が見える、あのフリップ様ですよ(Guitar Synthを演奏)。

 このアルバムも、ケルティック・ロック・バンドのアイオナのベンブリッジDave BainbridgeとホッグJoanne Hoggが中心で作られてはいるが、彼らのケルティックなサウンド作りの一つの特徴であるイリアン・パイプとホイッスルの奏でるドノックリーTroy Donockleyが、1stからのゲストでなくここでは正式メンバーになっている。

Journeyintothemornlist  曲は左の14曲。冒頭では賛美歌とも思われるケルト人のゲール語で歌われる神々しさに満ちあふれている祈りの曲からスタートして、このアルバムの前途を暗示する。
 2曲目の”Irish Day”は、前回取り上げたアイオナ島にクリスチャンとしての拠点を作り上げたコロンバを唄っているらしい。ホイッスルの音、ギターのメロディーとの交錯が見事。
 ”Wisdom”では、ロックらしいリズムの展開があって一安心。
 ”Everything changes”は珍しくゲストのヴォーカルがホッグの歌声のバックに流れて両者で美しく歌われ、なかなか聖歌とポップの融合といった感じで良い曲。
 ”Inside my heart”は、美しいacギターとホッグの歌で始まり、後半にはelecギターが歌い上げるという彼らのバンドの特徴とも言えるパターン。
 しかし一曲一曲すばらしく無駄がない。”Encircling”は、11分
を越える3部構成の曲。シンフォニックで静から動の展開が見事で、そこにケルティックなホイッスルが哀愁を添える。確かにこのように攻められるとたまらない。
 ”Lindisfarne”は、このドラマティックな展開と美の世界は、アイオナの極致。
 10,12は、インスト・ナンバー、キー・ボードとホイッスルとが描く世界に痺れ、そして12の神々しい世界に圧倒される。
 ”Drive presence”にはロバート・フリップのギターシンセがバックに流れる。

 確かにこのアルバムは、隙もない演奏で無駄のない曲構成、そして展開のダイナミックかつ情感あるメロディ、完璧に神と人間の世界に迫っての曲作りは見事と言っていい。
 彼らの名盤であると同時に、ロックの世界に於いても名盤と言いたい。
  
 

Ionaliveinlondon DVD映像盤 「IONA / Live in London」 OPENSKY DVD2

 丁度、前記アルバム「Journey into the morn」発表直前のライブ・映像アルバムである。
 私のようにライブものが好むものとしては、なんとしてもライブ映像が欲しくなるところで、このDVDアルバムを入手した。
 2004年ロンドン大学にて11月18日に収録されている。

バンド・メンバーは、ホッグとベインブリッジ以外は、このバンドから出たり戻ったりしているが、この直後の上の名盤「Journey into the morn」の時には変更もあるが、このライブものは彼らのほぼ常連メンバーの5人。
   joanne hogg : vocal,keyb. etc
   dave bainbridge : elec & acous Guitars, keyb. etc
   troy donockley : uilleann pipes, low & tin whistles
   phil barker : bass
   frank van essen : drums, violin

Livelist3 収録はDVD二枚で左の通り。
 過去のアルバムからと、この後にリリースした上のアルバムのメインの曲も演奏している。
 こうみると、やはりキーボードの入ったプログレ・ロック・バンド構成と言った方がよいかも知れない。そこにケルト音楽の象徴的イリアン・パイプとホイッスルを演ずるトロイ・ドノックリーの演奏が日頃見慣れないために興味深い。
 しかしドラムスのエッセンがヴァイオリンを弾いたり、ギターのベインブリッジはギターの他、キーボードもこなす。そしてホッグは美しいヴォーカルと同時にキーボードも演ずる。5人による多くの楽器の綾も見所聴き所といったところ。そして壮大にして美しくダイナミックなシンフォニック・ロックを演ずる彼らの姿に感動すら感じてしまう。 彼らのライブ映像もそう多くないので貴重と言えば貴重。

 しかし、彼らがデビューして20年、今になってこれにたどり付いたことに若干過去の私の幅のなさを反省しつつ、このところの聴き込めば聴き込むほど味のあるバンドとしてここに取り上げた。
 

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コメント

flight of the wild gooseって、タイトルに笑ってしまいました。

投稿: nr | 2012年3月19日 (月) 00時34分

 nrさん今日わ。
 私は現在から過去に逆行して聴いてますが、それって1stの曲ですね。映像盤でライブものは視聴しましたが、アルバムではまだそこに至っていません。そのうち到達しますが、その”・・goose ”も重要なようで・・・?。
 そうそう、オーケストラものもまだです。どんな具合でしたか?>無理にオーケストラとやらなくても良さそうなんですが・・・私の印象としては。

投稿: 風呂井戸 | 2012年3月19日 (月) 15時28分

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