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2012年5月17日 (木)

サンタナSANTANAの久々のオリジナル・ニュー・アルバム「SHAPE SHIFTER」

サンタナが郷愁漂う人生賛歌の世界で優しくなって登場(3部作の第1作か?)

SANTANA 「SHAPE SHIFTER」
SONY MUSIC  76692 99966 2 ,  2012

Shapeshifter

 女性ドラマーのシンディ・ブラックマンと結婚してハッピーなカルロス・サンタナ、いやはや久しぶりのサンタナ・バンドとしてのインストゥメンタル・アルバムの登場です。あの超ヒット・アルバム「スーパー・ナチュラル」で、多くの多彩なミュージシャンとのコラボレートしての大成功、彼の多芸が成し得た結果だと思うが、それによって逆にバンド本来のスタジオ・アルバム作りはお預け状態でした。あれから13年ぶりにここにテーマを持ったニュー・アルバムが届いた。
 これはこの後2作が続いてリリースされるらしく、どうも3部作の第1号という感じである。

Calsantana1. Shape Shifter
2. Dom
3. Nomad
4. Metatron
5. Angelica Faith
6. Never The Same Again
7. In The Light of a New Day
8. Spark of the Divine
9. Macumba In Budapest
10. Mr. Szabo
11. Erez La Luz
12. Canula
13. Ah, Sweet Dancer

  上のように全13曲が収録。2.と13.の2曲を除いて全てカルロス・サンタナのオリジナル曲。

 このアルバムはアメリカン・インディアンの関わりであろうか?、アルバム・タイトル曲”shape shifter”からスタートする。なんとなくイントロはacギターで民族的雰囲気を醸し出す。次第にelecギターとキーボードの掛け合いが始まって、サンタナの世界が始動する。
 おやおやもう2曲目”dom”からギターの音色は哀愁のパターン。
 3曲目”nomad”が流れてくるかが、リズムは決してスローではないが、例の情熱のラテン・リズム・タッチではない。ギターが多彩に歌い上げる。
 ”angelica faith”は、カルロスのギターが優しい世界を描いてみせる。彼の近年の私から見ると”感謝”という世界観が見えてくるとこる。
 続く”never the same again”も激しい情熱という世界でなく、どことなく優しい感謝の歌である。さらに”in the light of a new day”も、更に更に”spark of the devine”と同様に優しさ溢ふるる世界。カルロスのギターが歌ってくれる。
 ”macumba in budapest”なんかは、久々にボンゴ、コンガが鳴り響くが、完全に郷愁のブタペストといった感じだ。
 10曲目”Mr.szabo”にくると、なかなかカルロスのアコースティック・ギター・テクニックが繊細に心に訴えてきて楽しめる曲。いやはや昔のワイルドな感じは全くない。
 ”erwz la luz”は全曲の流れでスタートするが、初めてヴォーカルが入る。やはりどこか郷愁を誘う展開。
 ”canula”カルロスお得意の哀愁のヨーロッパ調の泣きのギターで聴かせる曲。
 ラストは”ah, sweet dancer ”、ピアノが美しく、ギターが美しく、人生に感謝の曲だ。

 今回のニュー・アルバムは、過去の情熱のラテン・ロックのイメージはない。そうかと言ってジャズっぽくもなく、又光明を求めての宗教的世界でもない。カルロス自身の新婚生活から生まれる感謝の心なのだろうか?。
 しかし、ここに見るはサンタナ・バンドというより、カルロス・サンタナの”人生の賛歌”という感じに受け止められた。アルバムとしては纏まった良盤。(しかし、このアルバム・ジャケ・デザインは何とかならないのだろうか?このアルバムのイメージからもマイナスにしか思えない)
 

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コメント

お久しぶりです。サンタナのアルバムが出るということでコメントしました。あの「スーパーナチュラル」以降の3枚のアルバムも3部作という触れ込みでしたが、これもレコード会社の戦略でしょうか。
 とりあえず聞いてみようと思います。

投稿: プロフェッサー・ケイ | 2012年5月18日 (金) 20時49分

 プロフェッサー・ケイさんご無沙汰しています。ケイさんのブログは何時も拝見していますが、かなりマニヤックになって、感心して読んでいる状態です。しかし敬意を表したいのは、ケイさん流の訳詞ですね、これはミュージシャンの気持ちまで理解しないと出来ない技で、恐れ入ります。
 そうそう、サンタナですが、久々のオリジナル・アルバムですぐ飛びつきました。もともと情熱のラテン・ロックというところよりは、アルバムで言うと「アミーゴ」以降よりその前までの「キャラバンサライ」「ウェルカム」「不死蝶」とか、更にカルロス・サンタナのソロの方が私は好みなんです。今回のアルバムはそれらとも違って、やっぱりこれは最近のサンタナ色ですね。多分ライブでは、これだけではオーディエンスも納得しないでしょうから過去の”jingo”とか”soul sacrifice”みたいな曲をまぜてやってみせると思いますが・・・・。

投稿: 風呂井戸 | 2012年5月18日 (金) 23時41分

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