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2012年7月13日 (金)

健在なりブルース・ロックのバディ・ガイBuddy Guy

語り尽くせない味、それがバディ・ガイの世界だ!

Buddyguy1  近頃サンタナのライブにもちょくちょく登場して健在ぶりを映像でも見ていたが、ブルース・ロックというとなんといってもこのバディ・ガイ。2年前にも74歳にしてアルバムをリリースしていることや、あの面魂を見ると怪物と言った言葉がぴったりである。・・・・と、言ってしまうと私の意とするところと違ってしまう。実は極めて格好いいロックと人情っぽいブルースを聴かせてくれるのだ。そして恐ろしいことにギター・プレイも衰えを知らない。
 ロックを聴くもの誰しもが必ず足を入れるブルース、特にブルース・ロックは必ず周期的に聴きたくなる私であった。(今回も、ロック・ブログ”ロック好きの行き着く先は・・・”の影響で、それならばと、私の場合の好みのバディ・ガイのブルースの一端に焦点を当ててみた。その他、ちょっと世界観は異なるが、以前にも取り上げてきた英国白人ブルース・ユニットの”Snowy White Blues Project”もなかなか味があります、今回はそこまては言及しないが私は好きですね。)

BUDDY GUY 「BRING 'EM IN」
ZONBA RECORDING   82876 72426 2 ,   2005

Bringemin_2

 バディ・ガイの比較的新しい2005年のアルバム。私の好きな一枚であり先ずは取り上げる。
 このアルバムにはサンタナ、クリス・リチャーズなどをフィーチャ-している。そしてアルバム・トータルにブルースの泣きギターの味を楽しんで聴けるし、一方ロックの格好良さもちゃんと確保しているといったところ。
 この時、バディ・ガイは69歳。サンタナは58歳で、この両者によるCCRでお馴染みの”I put a spell on you”がなかなか格好良くて、多分若い者も脱帽だろう。

1. Now You're Gone
2. Ninety Nine And A Half
3. What Kinda Woman Is This
4. Somebody's Been Sleeping In My Bed
5. I Put A Spell On You feat.Carlos Santana
6. On A Saturday Night
7. Ain't No Sunshine feat.Tracy Chapman
8. I've Got Dreams To Remember feat.John Mayer
9. Lay Lady Lay feat.Anthony Hamilton
10. Cheaper To Keep Her / Blues In The Night
11. Cut You Loose
12. Price You've Gotta Pay feat.Keith Richard
13. Do Your Thing

 第1曲”now you're gone”から、ぞくっとするギター・ソロでスタート。そしてガイのやや哀しげなブルースの歌声、それに追従しての唄うがごとくギターの音。これを聴くと多分誰でも深入りしたくなるところ。そして”somebody's been sleeping in my bed”は、無きのギターの子守歌。こんな調子でこのアルバムは流れていく。
 ”i put a spell on you”は、サンタナを迎えただけこのアルバムでは異色で、パーカッションがリズムを刻み2人のギターが共演する。
 ”ain't no sunshine”はトレイシー・チャップマンが、”i've got dreams to remember”はジョン・メイヤーが、更に”lay lady lay”はアンソニー・ハミルトンがフィーチャーされて、ゆったりしたリズムにブルースの良さを実感させてくれる。

 とにかく、ガイのハードな面は比較的押さえられ、何か聴くものにブルースの良さを知らしむべく作られたようなアルバムである。私にとっての彼の愛聴盤を紹介した。


Livingproof BUDDY GUY 「Living Proof」
JIVA Records 88697-78102-2 ,  2010

 このアルバムには、”74 YEARS YOUNG”とサブ・タイトルが付けられているだけあって、74歳になっても若きガイを聴かせるブルース・ロック(といえどもどちらかと言うとハード・ロック盤)。
 多分彼の最も近作である。

 まあ、彼の場合は、ブルース・ロックでもハード・ロック・タイプよりはブルースものに近いものを私は好むので、上のアルバム「BRING 'EM IN」のほうがお気に入りなのだが、人によってはやっぱりガイはこのくらいハードでなきゃって言う輩も少なくないと思う。ギター・プレイはやはり歳を超えて、いやはやお元気なハードなサウンドを聴かせてくれるが、昔を思えばやっぱりスケールは鋭さよりは内容の濃さのほうになっている。

 このアルバムにも、サンタナが一曲フィーチャーされているが、なんとB.B.キングも一曲であるが共演している。そんなところからも一聴に値するガイの一枚だ。(ジャケットは74年もののウィスキー・ラベルをイメージしているもので、こんなところも洒落ていると言えば洒落ていますね)

Buddy Guy
  1936年7月30日産まれ、本名はジョージ・ガイと言うらしい。ルイジアナ洲レッツワース出身、そして殆どがそうであったようにシカゴに上ってブルースを演じて健闘。

 
(試聴)

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コメント

いつも女性しか見てなかったから、ここでブルース…バディ・ガイを見るのはかなり新鮮(笑)。
いつのどのアルバム聴いてもハードブルースで好きですねぇ。近年の作品はホント近年とは思えないハードさで、進化しているのが凄いし、それがまた好ましい方向に進んでいるのも嬉しい。バディ=仲間って意味だから、きっと皆に好かれていつでも仲間みたいなヤツって言う意味でついたあだ名なんだろうな。そんなキャラがそのままギターに出ているナイス・ガイ♪

投稿: フレ | 2012年7月13日 (金) 20時03分

フレさん、トラックバック、コメント有り難うございます。女性ヴォーカルですか(笑)、ということでしら、バーバラ・モリソンですね。彼女とバディ・ガイがブルースで掛け合いをしたらもうこれ以上ない究極のブルースで、私なんかは痺れきってしまいます。

投稿: 風呂井戸 | 2012年7月13日 (金) 21時40分

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受信: 2013年1月27日 (日) 21時32分

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