ナイトウィッシュNightwish映像~Imaginaerumツアー2012
オペラティック・メタルと言われる世界は完成域
<DVD> Nightwish 「GERMANY 2012 & MORE」
Bootleg , Audience shot , 2012
昨年末に登場したナイトウィッシュのアルバム「IMAGINAERUM」は、ヨーロッパ各地で好セールスを記録、日本でも圧倒的支持を得た。その”Imagiaerumzツアー”は今年春から進行中、各国で熱狂的に迎えられている。(参照:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/nightwishimagin.html)
リード・ボーカルのアネッテの出産のために、しっかりと休まされたバンド・メンバーの彼らは、その分、曲の練り込みは見事で、完成域の高いアルバムをリリースしてくれた。ツォーマスの曲作りも佳境に入っているという印象。
しかし現在残念ながらオフィシャルなライブ映像盤のリリースはなく、それでも見たいというファンの心理。そうとなればブートでも見ようかというところの一枚。
ここに収録はドイツ・フランクフルトのJahrhunderthalleのもの(APR 23, 2012)。更にフィンランドのヘルシンキはJäähalliにおけるもの(MAR 10, 2012)のオーディエンス録画・録音である。
収録曲は20曲で、ドイツは主たるところの12曲となっている。
オーディエンスものであるから想像に難くない音と映像であるが、それでも見れない代物でなく、それなりに鑑賞は出来る。
さて、彼らの演奏は既に板に付いたもので余裕たっぷりの演奏であるが、先ずは驚きはアネッテ・オルゾンの姿である。いやはやアデルが出てきたかと思うほどの体格の変化、つまり出産後と言うことであろうか?、多分10kg以上は太ったと思う。そして舞台での演技もかったるい。もともとあまりセンスを感じさせるところのない彼女のダンスやバフォーマンスであるが、今の姿は頂けない。とにかくナイトウィッシュの音楽のキレが全くないのだ。いやはやよわったものだ。
ターヤの熱唱がイメージにある”NEMO”なんかは、やっとこさ唄っているという印象であった。
それはそれとして、このアルバムを聴いたときに、ケルティックなパイプの調べが印象的であったが、このライブ映像であらためて知ったが、あのアイオナにも参加していたトロイ・ドノックリーTroy Donockleyが参加しているのだ。彼のUilleann pipesが効果を上げているし、特に”The crow, the owland and the dove”では彼の演奏が見事にムードを盛り上げ、このライブでも一つの大きな位置を占めている重要な曲になっていることが見て取れる。彼のパイプの音は、今回のツアーでは”nomo”などの演奏にも生かされている。更にヴォーカルでもいい役割を果たしている。
そうそうヴォーカルというと相変わらずベースのマルコはうまいなぁ。更に油がのってきた。
かっては、コシック・メタルの範疇で語られ、そしてシンフォニック・メタル・バンドとしての位置を確立し、今やオペラティック・メタルという表現でも語られるナイトウィッシュ、目下世界ツアー中で、大いなる成功を期待するところ。
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コメント
いきなりのNightwishでちょいとここのところのまったりムードから大きく舵を切った感じでびっくり。しかもブートのライブ映像とは。
そしてその変貌に驚いたという評論もこれまたなるほど、と。やっぱねぇ、こうなっちゃダメですよバンドの花形は。男や子供なんぞ捨ててバンド一筋じゃないとね〜、なんて勝手な事書いてみるけど、やっぱ、夢を売ってるんだからそういうモンでしょ。
あ〜、アネットのNightwishもちと終わりかけてる。ツォーマスよ、何か才能を活かす仕事をしてくれ…。
投稿: フレ | 2012年8月30日 (木) 21時21分
フレさん、今晩わ。
諸々のご指摘、まさにその通りですね。
私も・・・・その道の心は決して失っていません。(笑)そして時に我に帰るのですが・・・何かなにやら、どっちがどっちやら・・・しかし、いいものはいいと言った単純世界です。
それにしても、Nightwishは、かっこよくやって欲しいんですね。今、今年のEvanescenceのライブ映像を見てますが・・・エイミーも体型は丸くなってきたが、結構頑張っていて・・・見れますよ。
投稿: 風呂井戸 | 2012年8月30日 (木) 22時42分