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2012年10月31日 (水)

波蘭のクラクフで出会ったロック・バンド:Don't Ask SMINGUS

2010年にアルバム「LANDSLIDE」リリース

G1  ポーランドのクラクフのジャズ・クラブ(HARRIS PIANO JAZZ BAR)で出会った粋なロック・バンドの話を先日したが、なんと彼等は2010年にアルバムをリリースしていた。取り敢えず入手出来たので、早速のレビューである。

(members)
Dave Molus : lead vocals, acoustic guitars
Tomasz Zapala: lead acoustic and electric guitars
Thymn Chase: backing vocals, piano, rhodes, organs, melodica
Jurek Drobot: electric bass
Jarek Wyka: drums and percussion

Don't Ask SMINGUS 「LANDSLIDE」
gusstaff records  ,   2010


Landslide
released 22 October 2010

  1. Going Home
  2. Laying Down Lies
  3. No Tracks
  4. Soldier On
  5. Landslide
  6. Batman
  7. Tied Up
  8. Out Of Mine
  9. Kiss Goodnight
       (隠しトラック1=アコースティック・ナンバー)

 このバンド、フォーク・ブルース・ロックと言ったところか?、キーボードが入って音楽性は結構高い。

B3_2  リード・ヴォーカルのDavid Molus(左写真:中央)は、イギリスよりこのポーランドのクラクフに移り住んだようだ。もともとこのクラクフは古くからそして気質的にも創造活動のある街で、ミュージシャンから生まれる文化を切望する街でもあるという。そこで、彼はポーランド人のギターの名手Tomasz Zapała(右)と遇いそして意気投合し、ボブ・ディラン、ジョニー・キャッシュ、トム・ヨークといったミュージシャンの音楽性に惹かれ、更にアメリカからのメロディカを駆使するThymn Chaseと出会い、彼のキーボードとヴォーカルが加わってのバンドの形が生まれ、そしてベース、ドラムスを加え、この5人編成バンドの誕生となってゆく。

B1 (左写真:Chase) そして音楽そのものはリズム&ブルース・ロック・バンドの形をとり、フォークの感傷、ソウルの叙情性、ファンクといった因子も取り入れている。確かに私がキー・ボードのChaseに”どんな演奏をするのか?”と適当に聞いたところ(確か英語で)、彼は”ロック、ブルース、ソウル”と答えたのを思い出す。
 Molusのヴォーカルは一種独特なハスキー・タイプで、このあたりは好みが別れそうであるが、私が聴くところではライブの方がハスキー度は少なかった。このアルバムでは、つまり意識しての発声のハスキー・ヴォイスであろう。
B4  彼等の特徴ある曲は”Laying Down Lies”といっていいだろうか?、やや深遠なサウンドでベースを効かしてスタートし、哀愁のあるヴォーカルを聴かせる。次第にリズム・アップしてドラムスも軽快にリズムを刻み、キーボードも加わっての盛り上がりを見せ、訴える唄声で曲も盛り上がる。この展開は、なかなか味がある。
 ”No Tracks”は、Zapałaのギターが聴きどころ。そして”Soldier On”は、キー・ボードが懐かしの初期プログレ調の音を出す。しかしMolusのヴォーカルは、各曲”切なさと訴え”とが感じられ、曲の中間部には、その”訴え”の盛り上がりを持ってくるのがうまい。

 実を言うと最近あまり私自身が聴かなかった分野の一つのロックの世界であって、その為か妙に魅力が感じられたのは事実である。多分殆ど日本では聴かれないアルバムであると思うが、どなたか知ってましたかね?。意外に世界は広い、こんな味もなかなか時には良いものだと・・・・。

(試聴) http://www.youtube.com/watch?v=Dh6MYtVQxEw

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(ポーランド・クラクフにて  2012.10)

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2012年10月29日 (月)

ニッキ・パロットNicki Parrottの四季シリーズ : 「autumn leaves」 , 「Summertime」

日本人向けの易しいジャズ・アルバム

NICKI PARROTT 「autumn leaves」
VINUS RECORDS  VHCD01086 ,  2012

Autumn

 遅まきながら、ニッキ・パロットの「四季シリーズ」の秋の部だ。ベース奏者のヴォーカル開眼で結構人気者になった彼女。Venusレコードの企画で今年は春の「さくらさくらSakura Sakura」、夏の「Summertime」に続いての秋の「Autumn leaves」だ。これらは多分日本だけの企画盤と思うが、そろそろ冬の部がリリースされるのであろうか(クリスマス・ソング特集?)。

1. Autumn leaves
2. Early Autumn
3. Autumn in New York
4. Autumn Noctune
5. Autumn Serenade
6. Autumn in Roma
7. Tis Autumn
8. September Song
9. Lullaby of the Leaves
10. Willow weep for Me
11. Maybe September
12. September in the Rain
13. When October Goes
14. Stormy Weather

 曲目は上記のとおりポピュラーな曲のオンパレード。Venusレコードが彼女は結構売れたのでここで一儲けといった感じのアルバム。確かに14曲彼女の魅力あるヴォイスを聴けるというので、それはそれで良かろうが・・・と言うか?、ファンにはサービスたっぷりというか?、まあそんなところで・・・・納得しましょう。
 はっきり言って、ちょっと練れていない曲が多い。こんな表現で良いのか疑問だが、つまりありきたりに唄った曲集と言っていいだろう。つまりポピュラー・アルバムといった感じなのである。
 アルバム「Sakura Sakura」を今年の春に取り上げた時にも書いた記憶があるが、そう文句も言わずに、四季を感ずる中で楽しく聴けば良いとしておきたい。
 そうです決して不快なアルバムでなく、むしろ楽しいアルバムですから。つまり言い方を変えれば、オーソドックスに下手な脚色・編曲のない優良アルバムということになる。
 こうして聴いてきて思ったのだが、ニッキ・パロットって、”summer”よりは”spring”や”autamn”の方が似合いますね、ベースの音のせいだろうか?。さてさて”winter”はどうなのであろうか?。
 
 Nicki Parrott : Vocal ,  Bass
  Jhon Di Martino : piano
  Lisa Parrott : Bariton sax
  Paul Meyers : Guitar
  Tim Horner : drums
  Harry Allen tener sax
  James Greening : Trombone

 演奏陣は上記のとおりで、このアルバムになって、前2作よりは若干曲演奏も楽しませてくれるところが見えてきたが、実は私としては、彼女のベースはもちろんだが、ここに集まった演奏人の彼らなりきの曲の解釈をもう少し練り上げて演奏して楽しませてくれればよいのになぁ~~と言うところなんです。確かNicki Parrott & Ken Peplowski「LIKE A LOVER」(参考 http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/nicki-parrott-l.html)あたりはそんなところがあって良かったと思ったのだが・・・。

Summertimeblog NICKI PARROTT 「Summertime」
VENUS RECORDS  VHCD01079 ,  2012


 こちらが今年夏にリリースされたアルバム。これもGershwinの”summertime”を代表に、夏の曲のオンパレード。

 これもニッキ・パロットの声を聴きたいとうところに徹しているアルバムと言って良いだろう。ファン向けサービス作品。

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(ポーランド・ワルシャワにて   2012.10)

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2012年10月27日 (土)

アガ・ザリヤンAga Zaryanをしっとりと聴ける : 「LIVE AT PALLADIUM」

波蘭(ポーランド)で仕入れてきた一枚

 今回のポーランド旅行では、ポーランドという国を知るが為にも諸々の計画を持って出向いた訳であったが、なかなか思うようにもゆかず、取りあえず日本ではあまり見ないアルバムとして仕入れたうちの一枚がこのライブ盤だ。

AGA ZARYAN  「LIVE AT PALLADIUM」
COSMOPOLIS,  Warner Music Poland ,  COSMOPOLIS 070/071,  2008

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 ポーランドの歌姫アガ・ザリヤンのライブ・アルバム。2008年ポーランドのワルシャワにあるPALLADIUMクラブにてのライブもの。その年の2008年にリリースされている2枚組アルバム。

 父親が、クラシツク・ピアニストで、母親は英語教師で゛ヨーロッパを広く旅しており、そしてイギリスのマンチェスターの小学校にも通ったという人生で、英語には自信のある彼女だけあって英語で地元ポーランドでも唄っている。選曲ではLeonard Cohen、 Herbie Hancock、 Stivie Wonder などの曲も登場する。

CD-1
  1. seventh heaven
    2. it might as well be spring
    3. woman's work
    4. throw it away
    5. picking up the pieces
    6. i hear music
    7. answer me

CD-2
  1. tender as a rose
    2. day dream
    3. here's to life
    4. suzanne
    5. never said / trust me
    6. visions

Liveplist_3  バック・バンド・メンバーは左のようにギター、ベース、パーカッションという比較的落ち着いた静かな演奏で、じっくりと彼女の唄が響き渡る。特にベースのDarek oles Oleszkiewiczは、彼女のデビュー・アルバム「My Lullaby」にも登場し、その後作曲にも貢献している。
 とにかくギター、ベースは繊細に、そして彼女のヴォーカルを見事に誘導して曲を纏め上げる。
 Jacksonのパーカッションも、”i hear music”ではコンガの響き、マラカスなどを駆使して曲を静かに盛り上げてゆく、そしてギターに繋ぎ、ザリヤンのヴォーカルを誘導する。この曲は彼女の1stアルバムに登場するが、ここでは全く編曲が異なっている。
 ”answer me”では、ベースと彼女のヴォーカルのデュエットという感じで進行し、どちらかというとこのアルバムはしっとりとした展開で聴かせる曲群である。
 ”tender as a rose”は、既にベテラン・ジャズ・ヴォーカリストの風格すら聴かれる彼女の唄いっぷりには驚かされる。

Aga2  以前にも触れた2006年のアルバム「Umiera Piękno」は、ポーランドの最も重要な歴史的事件の1944年の”ワルシャワ蜂起”を歌い上げた傑作で、彼女は国民的歌手に躍り出た。

 こんなキャリアを積み上げての彼女のステージは、もはや聴く者に、落ち着いた演奏の中で、ひとつひとつ語り聴かせるようなタイプのライブ・ステージになっていることが良く解るのである。

(参考)
 「ワルシャワ蜂起の悲劇とジャズ」 http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/umiera-pikno-5f.html

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(ポーランド・ワルシャワにて  2012.10)

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2012年10月24日 (水)

ブラッド・メルドー・トリオBrad Mehldau Trioの2部作:「ODE」 & 「WHERE DO YOU START」

トリオの今年の2連発はそれぞれの味を楽しめた

① BRAD MEHLDAU TRIO  「ODE」
       NONENSUCH Records  Nonensuch 529689-2,  2012

Bm1
1. M.B. 2. Ode 3. 26 4. Dream Sketch 5. Bee Blues 6. Twiggy 7. Kurt Vibe 8. Stan The Man 9. Eulogy For George Hanson 10. Aquaman 11. Days Of Dilbert Delaney

② BRAD MEHLDAU TRIO   「WHERE DO YOU START」
       NONENSUCH Records    Nonensuch 532029-2 ,  2012

Bm2
1. Got Me Wrong 2. Holland 3. Brownie Speaks 4. Baby Plays Alound 5. Airegin 6. Hey Joe 7. Samba De Amor 8. Jam 9. Time Has Told Me 10. Aquelas Coisas Todas 11. Where Do You Start?

(members)
   Brad Mehldou : piano
   Larry Grenadier : bass
   Jeff Ballard : drums

 ブラッド・メルドーについてはここで語ったのは、かってメセニーとの共演の2枚のCDであったかと思う。あの「カルテットQUARTET」(参照:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/quartet-26ff.html)のアルバムは、メセニーのギターとこのトリオによって作られたアルバムであったが、あれから既に5年が経過している。
 今回は、今年になってあっという間の2作のリリース。似通ったジャケが笑っちゃうが、まあそれも当然と言えば当然で、この両アルバムは同じ日に録音されたもので(両者ともNovember 17,2008 と April 19,2011の録音もの)、2枚組でも良かったのかな?と思うのだが、なるほど聴いてみると両者はそれなりに違いが出ている。これはやっぱり一つの”対”として彼らの意志を表したのかも知れない。

Brad1tr  メルドーは1990年代(彼は1970年生まれであるから20歳代)に既にトリオ作品を並べ(1996年からの「Art of The Trio」シリーズ)、良い評価を得ていたが、もともとカヴァー曲の範囲も広くジャズに固執しないスタイルで自己の世界を築いてきた。作品「Highway River」は、トリオ+オーケストラで、ジャズを超えての世界をアッピールしていたのが印象深い。
 さてそこで今回の2アルバムだが、これは純粋にジャズの世界のオーソドックスな彼のピアノにベース、ドラムスというトリオ作品だ。そしてなんと①の「ODE」は、彼のオリジナル曲集、そして②の「WHERE DO YOU START」は、1曲(8.Jam)以外は全てカヴァー集、それもスタンダード集というのでなく、ジャズ、ロックを始め多岐にわたる曲を演ずる。しかしさすがに出来上がった彼らの演奏は、やっぱりトリオ・ジャズであるところがミソ。

 さてこの両者の好みはそれぞれだろうが、やっぱり聴きやすいのは②のカヴァー集、そんなに知っている曲でもないが、なんとなくメロディーも感じられる中にトリオとしての交錯はピアノ主導でもあるが味わい深い。
 そうは言っても、①のオリジナル集は、多分メルドーのやりたい世界のアッピールでもあるのだろうが、決して難解でなく、聴き込んでいくとむしろ味も出てくる。”4.Dream Sketch”の情感は私は好きですね。更に”7.Kurt Vibe”の異空間への誘いは魅力たっぷり。私は当初の印象と違って、何回と聴いていると、①のオリジナル集のほうが好きになってくる。”8.Stan the Man”のトリオ・メンバーそれぞれの乗りも快適だ。ちょっとアメリカ離れも感ずるアルバム。

 このトリオ・メンバーも、お互いのパターンも知り尽くしての作品作りも板に付いていて、これからが更に楽しと言うところである。

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2012年10月21日 (日)

マリリオンMarillionのニュー・アルバム「SOUNDS THAT CAN'T BE MADE」

ブリティッシュ・プログレッシブ・ロックも健在と言って良いか?

MARILLION 「SOUNDS THAT CAN'T BE MADE」
eagle records  ER202852 ,   2012

Soundtcbm

 登場しましたね、久々のマリリオンMarillionのニュー・アルバム。それもいやに評判がいい。彼らは近年アコースティック・サウンドを聴かせていて、大人のロック・バンドとしてしっかり定着してしまったと思っていたが、ここにきて彼ら本来のプログレッシブ・ロック・アルバムを登場させた。
 メンバーは
   Steve(h)Hogarth : Singer,Keys,percussion
       Mark Kelly : Keybords
       Pete Trevavas : Bass
       Steve Rothery : Guitars
       Ian Mosley : drums

      ・・・・・と、このところの不動の5人組。

Stevehogarth  フィッシュからスティーヴ・ホガース(左)に変わって新生マリリオンとなってもう何年になるだろうか?、二十数年は経っている。もうこのパターンがマリリオンといっていいのだろう。
 久々のこのアルバムも、全曲クレジットはマリリオンとグループ名になっているが、Lyricsは、一曲を除いて全曲ホガースが書いている。

 そして今このアルバムを聴くと、ロックの歴史の重さを感ずるのは私だけであろうか?。特にプログレ派であった私にとっては、今のマリリオンは貴重なのである。この音を聴かせてくれるバンドも今や逆に新鮮に聴こえるのが歴史なのである。恐ろしい。
 おお、変拍子あり、泣きのギターあり、美しい旋律あり、そして仰々しいサウンドを展開する。やっぱりプログレだよ、マリリオン。

Soundtcbmlist  収録曲は、左のごとく8曲。なんと1.5.8.の3曲は十分を超えての大曲。
 特にこれぞプログレと、しょっぱなの1曲目”GAZA”から17分を超えてアルバム・ジャケのように蝸牛のような螺旋を描いて迫ってくる。そしてその上に、いかにもコンセプティブな歌詞がホガースによって唄われる。
 この曲はパレスチナのGAZA地区の子供達にと、難民キャンプにおけるパレスチナ人との接触から生まれた歌として紹介されている。封鎖状態に置かれ緊急度の高い極限の悲惨な状態にあるGAZA地区と、ここにおける子供達への為の基金としての役割を訴えている。
 それにも増して、これは納得の曲だ。彼らのあのアルバム「Brave」以来、描いている世界感の一つの姿であると思う。私的には、このオーブニング・ナンバーの”GAZA”が最もお気に入りだ(実はもう一曲ぐらいこのタイプが欲しかったが・・・・)。

Steverothery  このアルバムでは、スティーヴ・ロザリー(左)のギターも活き活きとしている。あの”THE WISHING TREE”の活動も、マリリオンがこのタイプであるならば特に必要ないだろう。彼らが近年のアコースティックな音空間を追求する中に、原点に戻っての自己の存在を認識したかのような音作りだ。特に”lucky man”では、ロザリーの泣きのギターに久々に聴き惚れた。ネオ・プログレシブとかポンプ・ロックと言われたマリリオンの一つの原点回帰である。
 
 まあ、欲を言えばアルバム中間部(例えば14分の長曲”Montréal”あたり)は若干かったるいところもあるが、とにかくなんと言ってもここに来て、マリリオンが本来の姿でスタジオ・アルバムを復活させてくれたことは嬉しいニュースであった。そしてそれなりのアルバムを作り上げてくれたことに喜んでいる。”今時、何やってるの?”という感覚も無いわけでもないが、それでも我々死語のプログレッシブ・ロック世代は、取りあえず喝采を浴びせるのである。
 ツアーも行われるところで、奮闘を祈る。

(参照)
 ① 「Live from Cadogan Hall」 http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/marillion-dvd-l.html
 ② 「Somewhere in London」 http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/marillion-abb9.html 
 ③ 「Brave」 http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/marillion-0859.html
  ④ 「Less is More」 http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/marillion-less-.html

              

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2012年10月19日 (金)

ナイトウィッシュNightwish 第三世代に突入 : フロ-ル・ヤンセンが目下新ヴォーカリストに

”IMAGINAERUM ワールド・ツアー”中にアネッテ・オルゾン脱退
~フロ-ル・ヤンセンが奮戦中

New_nightwish  いやはや驚きましたね。ここに来て"新ナイトウィッシュ"なっちゃたんです。先般ナイトウィッシュNightwishの今年のツアーの模様の映像ものを紹介したばかりです。そしてどうもしっくりしないヴォーカルのアネッテ・オルゾンの事も書いたのですが(参照:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/nightwishimagin.html)、なんとツアーの最中のこの10月にバンドの一つの看板であるこの女性リード・ヴォーカルのアネッテを首にしちゃったんですね。
 なんとなく解らないこともないように思いますが、それでも驚きました。(これはつい先頃、フレさんのブログ”ロック好きの行き着く先は・・・”で初めて知りました)

Floor2  新リード・ヴォーカルは元After Forever そしてReVampのフロ-ル・ヤンセンFloor Jansen、彼女はオランダ出身ですね。ナイトウィッシュのフィンランドとも隣みたいなもので何とかなるんですね。しかもそのステージを観ると、いやはや格好いい、もともと身長もあるので堂々たるステージで、しかもアクションも見事。アネッテの素人のカラオケまがいな形振りとは大違い。さすがはベテラン(1981年生まれ)、もう既にギターのEmppuは食われてますね(笑)。あのMarcoといい勝負。
 さて、その唄ですが、ほんとに何時勉強(?)したのか、堂々と一夜ステージの全曲をカンニングなしで歌い込んでみせる。これがプロなんでしょうか?。ちょっと信じられない出来映えに会場も大騒ぎ(まあ想像ですが、もう既にしばらく前からこの話は出来ていたのでしょうね、そうでなければ出来すぎです)。あの”Nomo”も、トロイ・ドノックリーが加わって、アコースティック・タイプで朗々と歌い上げるところは立派としか言いようがない。

Newnightwish2b  新ステージの模様が左の通り、中央のフロール・ヤンセンが目立ちますね。彼女はあくまでも臨時なのか、それとも新メンバーなのか?、目下”ワールド・ツアー”進行中、さてさて、このメンバーはこれからどうなってゆくのかは判らない。それでもニュー・アルバム位は出して欲しいです。取りあえずライブものでも良いですから。

<下が、ナイトウィッシュからの公式発表>

報道発表

2012年10月1日

Nightwish の新章は今日で終わりました。Nightwish と Anette Olzon は、別々の道を歩むことを決意しました。これは関連するすべての人たちのため、互いの理解の元での決断です。

ここしばらくの間、バンド内の方向性や要求が衝突しているのが明らかになってきていました。そして回復不能な溝にまでなってしまいました。

Nightwish は、どのショーもキャンセルしません。その証拠に2012年10月1日に行われたシアトルのショーでは代役を立てます。彼女はオランダ生まれの Floor Jansen。元 After Forever、現在は ReVamp のボーカリストです。我々の Imaginaerum ワールド・ツアーを手助けするため、華麗に登場してくれます。

この旅に対して、この魂の乗り物に対して、我々は激烈に身を投じています。きっと誰にとっても明るい未来に繋がると信じているからです。

この先いつであっても目の前の冒険に興奮してやまないことでしょう。共に作り上げた美しい2枚のアルバムを、共に分かち合った素晴らしいショーを、我々は心から誇りに思っています。

- NIGHTWISH & Anette Olzon

(追記 2012.10.20)
 やはり、フロール・ヤンセンへの話は以前からあったと言っていますね。もともとは11月からの予定であったと。従って早まったために1週間の練習でライブ参加という強行軍であったとか。

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2012年10月18日 (木)

波蘭(ポーランド)の旅-3- 人類の負の遺産 ビルケナウ強制収容所

ビルケナウBirkenau=ブジェジンカBrzezinka(ポーランド名)

撮影日=2012.10.5

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2012年10月16日 (火)

波蘭(ポーランド)の旅-2- 人類の負の遺産 アウシュヴィッツ強制収容所

アウシュヴィッツAuschwitz=オシフィエンチムOświęcim(ポーランド名)

撮影日=2012.10.5

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2012年10月14日 (日)

波蘭(ポーランド)の旅-1- クラクフKrakówの夜は音楽ずくめ (Don't Ask SMINGUS, OLA TROMBOLA QUINTET)

歴史的ポーランド王国の首都、そしてナチス・ドイツの司令部のあった歴史の街クラクフ

Photo
(クラクフ中央広場にて・・・聖マリア教会の塔がみえる 2012.10.6)

 第二次世界大戦にて壊滅的な打撃を受けたポーランドにあって、ヨーロッパでも歴史的には中心的役割を果たした都市としては、戦争の被害を受けなかった美しい都市として有名なクラクフKraków。日本で最も解りやすい表現は、”ポーランドの京都”と言うのが適切なのだろう。
 ただ近くには、あのナチスの強制収容所跡であるオシフィエンチムOświęcim(アウシュヴィッツ)、ブジェジンカBrzezinka(ビルケナウ)という悲劇の地がある。私の旅はどちらかというとこの人類にとっての代表的な負の遺産として残された収容所跡を見ておきたいという気持ちの方が強かったわけであるが、その為の拠点という意味合いでしかなかったクラクフの街、しかしここには民主化20年のポーランドの現在の姿が見て取れたといってもよく、むしろ明るく楽しい旅としての因子を作ってくれた。

Don't Ask SMINGUS

Photo_2

Don't Ask SMINGUS-members
 
  Dave Molus : lead vocals, acoustic guitars
    Tomasz Zapala: lead acoustic and electric guitars
    Thymn Chase: backing vocals, piano, rhodes, organs, melodica
    Jurek Drobot: electric bass
    Jarek Wyka: drums and percussion

   
  このバンドは今回の旅で、クラクフにある”HARRIS PIANO JAZZ BAR”にて出会った。基本的にロック・バンドで、ツイン・ギター、ドラムス、ベース、キーボードというグループで、Altarnative、 Blues、Folk Rock を演ずる。ヴォーカルはリード・ギターのMolusとキー・ボードのChase。Zapala は、結構泣きギターも聴かせる。 BassのDrobot は、このバンドの中では結構いい歳を取っていて、まとめ役になっているのだろうか?。(後に解ったのだが、ロジャー・ウォーターズの「ヒッチハイクの賛否両論」からカヴァーもしているようだ)

6 5   入場前に、このクラブの入り口で、私がウロウロして今夜のイベントの看板を覗いていると、キーボードのChaseが、なかなか人懐っこいタイプで、気楽に異国人である私に話しかけてきてくれた。彼によると”ロック、ブルース、ソウルを演るぜ、入ってみないか?”と言っているように聞けた。なにせポーランド語であって、実はこのミュージック・スタイイルの三単語のみしか判らなかったのだが・・・(身振り手振りでそんな感じであった)。
 彼らがリハーサルを始めたステージ上から見ても、私のような日本人はこのクラブ中では珍しいのであろう、ニコっと合図をくれるいい男。私の印象としては、結構イケそうなバンド、今後の活躍に期待。(アコースティック・タイプでも健闘してきているようだ)


OLA TROMBOLA QUINTET


Photo_3

OLA TROMBOLA QUINTET(PL/USA)-members
     Aleksandra Guguła (Ola Trombola) - tp.
     S.Pezda - sax
     Grzegorz Dowgiałło - dr.
     M.Parker - kontrabas
     M.pałka - p.


 このバンドは、やはりクラクフの”Acoustic Jazz Club PIEC ART”での出会い。なんと言っても珍しい女性トランペッターをリーダーとしてのアメリカン・ジャズを演ずる。彼女はクラクフの音楽アカデミーのジャズトランペット研究クラスを終了してのクラクフでの人気者らしい。なかなかパワーを秘めた演奏テクニックは納得させるところがあった。S.Pezdaのサックスとのコンビネーションがよく迫力がある。盲目のドラマーも印象的であった。

 私のポーランドのクラクフでの夜はこうして音楽との出会いで暮れてゆくのであった。

(試聴)  http://www.youtube.com/watch?v=Um30hZ46U_E

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2012年10月11日 (木)

ターヤTarjaの魅力のオンパレード : 「ActⅠ」

ターヤのライブ・ステージをブルー・レイ盤で・・・・・・

Tarja  「ActⅠ」
Teatro El Circulo in Rosario,Argentuna, 30th & 31st of March, 2012


e.a.r MUSIC  0208093ERE,  2012

Act1_3

Tarja2b  久々のフィンランドの歌姫ターヤTarjaのライブ・ステージ映像盤で喜んでいます。少々欧州を歩いてきましたが、その際に仕入れました。日本もそろそろ発売されるのではないでしょうか?。( 「Tarja Trunen & Harus : In Concert : Live At Sibelius Hall」 というアルバムもCD盤、DVD&Blu-ray盤でリリースしているが、そちらはクラシカルなアプローチのようで私はちょっと知らず来てしまった )
 
 今回のライブ映像盤は、かなりご当地では注目度が高いようで、ショップでもDVD盤とともに大量の取り扱いだ。そしてこうしたRockものは、"Tarja"という名で近年は演じているようで("trunen"は付けていない)、クラシック・タイプと選り分けしている。
 この盤の出來は非常に良く、映像は極めて良好、又カメラ・ワークも安定していて画面も見やすく、サウンドも5.1DTSでなかなか良盤である。取りあえずお勧め盤。

Act1members  バック・メンバーは左のように8人でなかなか充実。主たるはヘビー・メタルに準じた演奏スタイルで、ツイン・ギター、ツイン・ベースのスタイルだが、ドラムスのMike Terranaが健闘。そしてターヤもキー・ボードを演奏してみせる。又チェロのMax Liljaの演奏が面白い役を果たしている。
 特に、あのナイトウィッシュのツォーマスの曲”NEMO”まで演じてくれて、いやはややっぱりこれだなぁ~~と、感激して聴いてます。

 その他、面白いことに”Acoustic Set”として数曲の演奏があるが、ターヤのヴォーカルとバンド・メンバーのアコースティックな演奏も一つの見所。

Tarja1  しかし、このステージは新曲も含めて、ターヤのアルバム「My Winter Storm」、「WHAT LIES BENEATH」の総決算で、6階まであるクラシックな美しい会場の盛り上がりも凄い。特に”Tocata and Fugue ~The Phantom of The Opera”は彼女の歌唱力もあっての最高潮。ターヤがナイトウィッシュを離れても、これまでにファンの支持があって、オーディエンスはもちろん彼女の自身の感動の姿も見れとれる。

 久々にナイトウィッシュを思い出しながら、歌唱力はやっぱり命だなぁ~~と、ターヤの歌とステージに納得のアルバムに接したところである。

(参照) http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/tarja-what-lies.html
      

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2012年10月 1日 (月)

今宵はイリアーヌEliane Eliasのピアノ・プレイで・・・・・「Swept Away」

マーク・ジョンソンMarc Johnson とのコラボで・・・・・

Eliane  久々のイリアーヌ・イリアスEliane Eliasのピアノ・プレイ・アルバムの登場で堪能しています。彼女のヴォーカルに期待する諸氏もこのアルバムにはヴォーカルなしでも納得のはず。

 それも、ご主人様のマーク・ジョンソンとのコラボレーションで、本格的秋の夜にふさわしいカルテット・アルバム。しかもイリアーヌが5曲、ジョンソンが3曲、両者で2曲と完全なオリジナル・アルバムで、聴かせてくれます。
 このパターンはマーク・ジョンソンのリードによるジャズなんでしょうね。


Marc Johnson    Eliane Elias  「Swept Away」

ECM Records  ECM 2168 ,   2012

Sweptaway

members
   Eliane Elias(p)
   Marc Johnson(double-bass)
   Joey Baron(ds)
   Joe Lovano(ts)

 Marc Johnsonのスマートなdouble bassのプレイに、Joe Lovanoのテナー・サックスがゆったりと奏でる中に、イリアーヌのピアノが物語るプレイ。これだけで想像がつくと思いますので多くを語らず、とにかく秋の夜を味わいましょう。

Marcelian
1. swept away
2. it's time
3. one thousand and one night
4. when the sun comes up
5. B is for butterfly
6. Midnight blue
7. moments
8. Siens of tian
9. foujita
10. inside her old music box
11. shenandoah

 最後の曲のみ American Folk Song で、このアルバムの納め方が、スマートでお見事。 

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