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2012年11月16日 (金)

人の心の曲とは? ジョバンニ・ミラバッシGiovanni Mirabassi 「AVANTI !」

人間の究極の姿に美があるのか・・・・・

 ”知っているようで知らない”と・・・・・言う世界はあるものですね。いやはやほんとに何でこれに接点がなかったのだろうか?と、今、私自身に疑問を持ちつつ、こうして接していると、なんか非常に悔しい気持ちでいっぱいになっている。
 それでも、それでも・・・・今こうして接することの出来たことに感激を持って聴いているアルバムがある。

GIOVANNI MIRABASSI PIANO SOLO 「AVANTI !」
ATELIER SAWANO,  SKECH   SKE333015  ,  2001

Avanti

 これは知る人ぞ知るジャズ・ピアニストのジョバンニ・ミラバッシのソロ・アルバムなのだ。

 いやはや、知らなかったのは私だけか?・・・・とにかくインパクトのある作品。それはなんと”美”である。
 彼はイタリア出身でフランスを拠点に活動しているジャズ・ピアニスト。私がいろいろと彼のことをここに書く知識も無いので、”Bluenote”が紹介しているものを末尾に付けたので参照して欲しい。
 とにかく目下彼のアルバムを私はむさぼっているのである。

Avantilist  この作品は2000年のもので、日本では2001年に澤野工房が発売している。左のように、ミラバッシのピアノ・ソロ16曲。このアルバムに付いてくる強力なブックレットをざっと見ることで、その世界が何たるかが想像できる。そしてそこに流れてくるピアノの響きは、先ずは1曲目”El pueblo umido jamas sera vencino”という全く解らない曲名だが、そのブックレットの英語の説明だと”the united peaple will never be defeated”(団結した人々は決して屈しない)というところのようだ。なんと哀愁のあるそして美しいピアノ演奏。これは実はチリの独裁政権に対しての抵抗の歌なのである。
 いやはや驚きだ。ここに登場する曲群は、なんと革命歌、反戦歌、民衆の抵抗の歌、レジスタンスの心、そして民衆の心の歌なのである。

Photo2  これらの歌を何故ミラバッシがピアノソロによる演奏によってアルバムにしようとしたか?は、私の現在の知るところとしては解らない。そこに迫るには、もう少し私自身が彼の幾枚かのアルバムを聴き込む中に、多分解ってくることがあるだろう。それはこれからのテーマである。目下現在は彼のアルバムに耳を傾け、そして人というものの究極の状態に於ける美しさというものを知らしめられているという状態である。

 この中には、誰もが知っていると思われる”Jonny i hardly knew ye”、そしてジョン・レノンの”Imagie”も登場する。

Img_03b  私は、アルバムのライナーノーツというのはあまりその気になって見ない方なんですが・・・、このアルバムの北見柊の話は端的にこのアルバムを旨く表していると思う。そこで何も突き詰めていない私が下手な講釈を言うよりは、それをここに載せてこのアルバムの紹介としたい(↓)。(クリック拡大)
(左:Giovanni Mirabassi) 
又私がこのアルバムに接することになったのも・・・・”爵士さん”に感謝する。これを手始めにもう少し深入りしてゆきたいのです。

[ブックレットの写真]

<1>1973年  : クーデター直前のアウグスト・ピノチェト
<2>1944年8月: 第二次世界大戦、フランスのパルチザン
<3>1789年5月: フランス革命、(イラスト)  
<4>1871年  : パリ・コミューン、モンマルトルの大砲
<5>1965年  : コンゴのチェ・ゲバラ
<6>1945年  : ルイ・アラゴン
<7>1949年  : シルヴァーナ・マンガーノ(映画「苦い米」)
<8>1938年2月: スペイン市民戦争・エブロ川の戦い
<9>1989年9月: 南アフリカ・ケープタウン・反アパルトヘイト平和大行進
<10>1915年9月: 第一次世界大戦・シャンパーニュ地方バポームの丘の攻防戦
<11>1870年代  : ミハイル・アレクサンドロヴィッチ・バクーニン
<12>1981年  : ハンガーストライキのシン・フェイン党員受刑者に祈りを捧げるため刑務所の前に集まった民衆を制止する警察のバリケードライン
<13>1930年代 : イタリアファシストデモ
<14>1967年  : ペンタゴン前の平和主義者のベトナム反戦デモ、銃口に花を挿すデモ参加者
<16>1942年  : 第二次世界大戦、スターリングラード包囲戦でのロシア軍兵士

(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=OYpWXagXbjw
(参考)http://www.youtube.com/watch?v=P0-rnnitNBc&feature=related

Avanti_2


[ジョバンニ・ミラバッシ解説=http://www.bluenote .co.jp/jp/sp/248.html より]
 1970年5月4日、イタリア中部ウンブリア州のペルージャ生まれ。弁護士の父親がピアノやギターなど楽器をたしなみ、気力旺盛なレコード・コレクターだったため、小さい頃からジャンルの線引きなしに音楽を聴きあさった。3人兄弟の次兄で、クラリネット奏者の長兄ガブリエルもジャズ系のレコーディング・アーティストとして活躍中。3歳でピアノを弾き始め、10歳でジャズに開眼しても独学を堅持。オスカー・ピーターソンやビル・エヴァンスらを範にするうち、母国を代表するエンリコ・ピエラヌンツィのピアノに強い影響を受けた。17歳でチェット・ベイカーと共演する厚遇を受け、19歳でスティーヴ・グロスマンとも共演。22歳でイタリア音楽界に見切りをつけパリに渡った。そこで生まれて初めて師事したピアニストが、イタリアからフランスに渡って大成した名匠アルド・チッコリーニだった。ウェイターや夜警のアルバイトをしながら自身のグループでパリのジャズ界に参入し、フラヴィオ・ボルトやステファノ・ディ・バティスタら同郷の仲間と出会うと、’96年にアルバムを初レコーディング。するとこれが、国際ジャズ・コンペのグランド・プライズに輝くことではずみをつける。ソロ・デビューは’99年、ピアノ・トリオでオリジナルばかり演じた『Architectures』で。続いて’01年にソロ・ピアノによる反戦歌、革命歌集『Avanti!』で、フランス・ジャズ界最高の栄誉であるジャンゴ・ライハイルト賞の「最優秀新人賞」を獲得。アルバムのセールスは2万枚を超えた。そこから、ピアノ・ソロやトリオのほか、フラヴィオ・ボルトとの変則トリオによる意欲的な試みを続け、’04年11月に自身のトリオを率いて初来日。日本では、澤野工房による丹誠な支援によって知名度も人気も急上昇。シャンソンやカンツォーネの名曲を弾いたピアノ・ソロ・アルバム『Cantopiano』の反響も手伝って、高い評価を不動のものにしてきた。初来日以降、本公演が6年連続6度目。来日メンバーのトリオでは、’08年1月に1枚目の『Terra Furiosa』を発表。最新作『新世紀~アウト・オブ・トラック』(ビデオアーツ・ミュージック)は同じ顔ぶれによる録音だが、〈インプレッションズ〉や〈アローン・トゥゲザー〉など名物スタンダードに初挑戦。豪放な解釈と華麗な表現手法でアイデンティティを吹き込んだ。来日するのは、’08年3月以来1年ぶり。オフィシャル・サイトは「http://www.mirabassi.com/en/index2.html」。

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コメント

予想通りの風呂井戸さんの反応。紹介した甲斐があるというものです。

投稿: 爵士 | 2012年11月16日 (金) 16時40分

爵士さん、いやはや予想通りの反応でしたか?
 AGA ZARYAN の「UMIERA PIĘKNO」と同様に、この線に弱いんです。しかし、JAZZ云々をこえていいアルバムだと思います。どうもどうも感謝です。

投稿: 風呂井戸 | 2012年11月16日 (金) 22時25分

うーん、美しいけど悲しい・・・ような気もします。

投稿: /ten | 2012年11月21日 (水) 15時34分

 /tenさん、今日わ。
 そうですね・・・”美しいけど悲しい”、なるほど、しかしその美しさはやっぱり求めてしまうんです。
 2011年の「ADELANTE」も・・・・。

投稿: 風呂井戸 | 2012年11月21日 (水) 17時33分

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