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2012年11月28日 (水)

感動の40周年記念盤:キング・クリムゾンKing Crimson「太陽と戦慄」

またしてもフリップ翁の術中にはまって・・・・・・サラウンド・リミックスはお見事

 恐ろしやキング・クリムゾン!、アルバム「クリムゾン・キングの宮殿」、「レッド」と40周年記念盤にたっぷりとお世話になって、そして喜んだり、反省したりしてきたが、やっぱりその流れは止められず、ここに来て「Lark's Tongues In Aspic太陽と戦慄」に又々、ロバート・フリップの術中にはまって、40周年記念盤に現(うつつ)を抜かしているのです。

KING CRIMSON 「LARKS' TONGUES IN ASPIC」
(K2HD  HQCD  DVDAudio)
WHD Entertaiment  IEZP-38  ,   2012

Larks40cddvd_3

 私としても、何回と買わされるアルバム「太陽と戦慄」であるが、今回の目玉は・・・・
① K2HD Mastering HQCD の2012年度版ステレオ・ミックス
② 2012年 DTS 5.1 Digital Surround Mix
③ オルタネート・ミックス
④ ライブ映像もの

    ・・・・・・この3点であろう。
 とにかく一方今回は、CD、DVD、BDの15枚のボックス・セットもお目見えである。これは別に入手したいと思っているが、かってはブート漬けで明けても暮れてもキング・クリムゾンに振り回された私としては、ライブものも多くに接してきたので、今回はそこはちょっと別の手段に委ねて、取り敢えずのその中の注目4点を網羅したこの記念版に手を付けたわけだ。

Larkslp 左は、かっての私の持っている1973年のLP。この頃は絶頂期でしたね。
 キング・クリムゾンは、ビートルズを蹴落としての1969年の「クリムゾン・キングの宮殿」以来、試行錯誤を続けメンバーの出入りもあるも、4thアルバム「Ilandアイランド」をリリースした2期はスタジオ盤はそれに終わる。
 そして新メンバーとなっての第3期としてリリースされたのが、この1973年の「太陽と戦慄」だ。
 私は、このように大切に保存しているのであるが、その後CD時代となり、CD盤の購入。そして更にリマスター盤の登場など関わり合いは続いていた。
 
Larks30_2  そして極めつけは”30周年記念24ビット・リマスター盤”だった(左)。何度か買わされてきた訳だが、確かにサウンドの改良はみられたし、こんなところで一段落かとも思っていたが、なんとなんと、ここに来てピンク・フロイドと同様に、2012年ステレオ・リミックス、5.1サラウンド・リミックスを施しての登場で、またまた飛びつかざるを得なかったのである。

 もちろん、クリムゾンのあのデビュー・アルバム「宮殿」は、当時なかなか手に入らなかったし、そして手にして聴いた曲群には圧倒されたわけであるが、・・・・やっぱりその後の再度の大きな衝撃はこの「戦慄」であった。

Larksmembers  この3期は、左のようなロバート・フリップによって、ビル・ブラフォード、ジョン・ウェットン、デヴィット・クロス、ジェイミー・ミューアが集められ(作詞にリチャード・パーマー・ジェイムスもいる)この衝撃的アルバムがリリ-スされたわけだ。
 とにかくロック・ミュージックにあってインプロヴィゼイションというものに挑戦したこのメンバーの技量は優れものだった。
 アグレッシブとも言えるギターに、ミューアのパーカッションの音の瞬間というものへの挑戦、クロスのヴァイオリンの危機感と美の表現など、かってロック界ではあり得なかった世界の構築をした。

 確かに、クリムゾンにとっては歴史的アルバムであるが、ここに来ての5.1サラウンド・ミックスは、このアルバムには非常に効果満点のリミックスだ。これだけの繊細にして大胆な音が凝縮していたのかと、あらためてサラウンド音により感じ取れるのである。特に残響の強調でなく、各楽器を前方後方左右にうまく分離したための効果だ。
 
  もう一つ嬉しいのは映像物として、ビートクラブのLD盤でもっている映像の他に、インプロヴィゼーションの”the rich tapestry of life””Exiles”そして”Lark's tongues in aspic”が良い映像で見れることだ。私が当時も注目していたフリー・ジャズ的センスを持って、このバンドに貢献したミューアの各種パーカッション・プレイが堪能できるところが嬉しい。それもオルタネート・ミックスにても各曲の原点が垣間見れるが、特にやはりミューアのソロ・パーカッションによる”Easy money”が面白い。

 いやはや、40年経っても未だに感動できるアルバムであることは恐ろしいことである。

(試聴) http://www.youtube.com/watch?v=tCed47HdRu8

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(ポーランド・クラクフにて  2012.10)

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2012年11月26日 (月)

初冬の夜にこの2枚:ニッキ・パロットNicki Parrott「Winter Wonderland」 / ダイアナ・パントンDiana Panton「Winter Kiss」

ニッキ・パロット、ダイアナ・パントン~とにかく気楽に初冬の夜に聴きましょう

 もう冬ですね、タイミングよく2枚のアルバムが届きました。今回も我が心を知る美人歌手をこよなく愛する友人からのプレゼントです(感謝)。
 と、言うのもニッキ・パロット、ダイアナ・パントンは、いつもここで取り上げてます。しかし私は熱狂的ファンと言うのとはちょっと違って、取り敢えずは、しっかりと好感を持っている二人であるからです。

NICKI PARROTT 「WINTER WONDERLAND」
Venus Records VHCD01091  ,  2012   

Winterwonderland

 彼女(Nicki Parrott)に関しては今年は豊作でしたね。春のアルバム「Sakura Sakura」、夏には「Summertime」、そして秋の「autumn leaves」の3枚に加えて、”季節シリーズ”の締めくくりである冬のアルバム「WINTER WONDERLAND」の登場です。
 彼女のヴォーカルとベースは当然ですが、ピアノ(John Di Martino)、ドラムス(Tim Horner)、ギター(Paul Meyers)と、彼女の姉のLisa Parrottのサックスと同一メンバーで仕上げています。 このアルバムはその他、テナー・サックス(Houston Person)が加わっていて、かなりサックスのイメージが強いアルバムだ。

 収録全15曲は下記の通りで一枚のCDにたっぷり入っています。

 1. Have yourself a merry little christmas
  2. christmas in new orleans
  3. I'll be home for christmas
  4. The christmas song
  5. Blackberry winter
  6. Blue christmas
  7. I've got my love to keep me warm
  8. Christmas time is here
  9. White christmas
10. June in january
11. My favorite things
12. Winter weather
13. Baby, it's cold outside
14. Winter wonderland
15. What are you doing new year's eve?

 とにかく、クリスマス・ソングのオンパレードとウィンターもので占められています。まあ、欧米、豪州はこの時期はクリスマスはしょうがないのでしょうね。相変わらず各曲無難に癖もなく仕上げています。つまり曲のアレンジがそう刺激的に面白いわけでもなく、そうかといって嫌みは無く、取り敢えず優しいジャズとして優良のではないでしょうか?。うそそう私的には、ちょっとサックスの音が前に出すぎてうるさいと思うことも。オーストラリア出身といえども、ニュー・ヨークで活躍中であって、このスタイルはやむを得ないところか。
 もう少し彼女のベースをバックにゆったりと間を置いたヴォーカルで唄い語って欲しいところ、もともとそうゆうスタイルが良かったのだ。そんな意味では”5.Blue christmas”はピアノと共に、”8.Christmas time is here”、”11.My favorite things”は彼女のベースとピアノと共に聴かせてくれるところは好む世界。締めくくりの”15.What are yoy doing new year's eve”はギター・バックに冬の夜の世界が展開する。やっぱり冬はこれですね。

(参考) http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/autumn-leaves-s.html

      *               *

Diana Panton 「Winter Kiss」
Fab Label  MZCF1259  ,  2012

Winterkiss

 こちらはカナダの妖精(?)ダイアナ・パントンの冬物である。やっぱりクリスマスものがたっぷり入っています。例によってメロウ・ヴォイスと表現されるややあどけないような声は彼女の特徴。上のニッキ・パロットのアルバムとかなり曲がダブってますが、こちらは下のようなメンバーで、ドラムスのないバック演奏で、雰囲気はかなり異なっているところが、面白い。

 Diana panton : Vocal
  Guide basso : Cor, flh, tp
  Reg schwager :  guitar
  Don thompson : bass
  (Harrison kennedy : vo on tr.2)

 こちらも16曲たっぷり入ってます。

   1. kissing by the mistletoe
   2. Baby it's cold outside
   3. Christmas Kiss
   4. Winter weather
   5. C'est noël chéri
   6. winter wonderland
   7. Have yourself a merry little christmas
   8. December
   9. Snow
  10. Snowbound
  11. Winter warm
  12. The christmas waltz
  13. Christmas time is here
  14. Let's it Snow
  15. Images of chrismas
  16. Dance nuit silence night

   
 こうしてみるとクリスマスにちなんだ曲って多いですね。まずはアレサ・フランクリンのボッサノヴァ・ナンバーから始まって、あまり一般的でないクリスマス・ソングも唄われる。
”3.Christmas Kiss”は、本来はこれがアルバム・タイトルの曲なんですが、やはり静かなクリマスをじっくり優しく聴かせてくれる。このあたりが近年ファンが多くなってきたところであろう。ギタ-、ピアノの静かなバックもムードたっぷり。私はもともとこのダイアナ・パントンってそう歌はうまいと思わないのですが、そのムードはか弱く、清楚でプリティーというところが聴く者に心をつかむのでしょうね。なかなかのものです。全体に嫌みの無いところがミソ。
 確かに一般的なクリスマス・ソング物と違って、ボッサなムードの加味した演奏などの支えの中や、ピアノのバックのみ又ギターの音のみで聴かせるところもあるヴォーカル・アルバム。冬のさんさんと降る雪の夜の暖かい部屋で聴くにはクリスマスに関係なく心の安まる良いアルバムだ。

 (試聴) http://www.youtube.com/watch?v=sGJBXK0PmRQ
   (参考) http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/diana-panton-06.html

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(ポーランド・チェーンストホーヴァにて  2012.10)

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2012年11月22日 (木)

夜を唄うホリー・コールHolly Cole : 記念アルバム「NIGHT」

日本デビュー20周年記念アルバムは納得ものであった


Holly2 今年の春にライブ映像アルバム「STEAL THE NIGHT」で喜んでいたんですが、彼女の日本デビュー20周年記念アルバムとしての「夜NIGHT」も今年リリースされている。そして2013年早々の1月には日本公演も決定しているというところで、貫禄の(1963年生まれ)ホリー・コールの話題も久々に賑わっている。
 いずれにしても”夜”が好きという彼女のそのものとも思われるアルバムであり、久々に私にとっても納得ものであったのでここに取り上げてみた。

HOLLY COLE  「NIGHT」
Rumpus Room Records  TOCP-71318  ,  2012

Night

 アルバム・ジャケの彼女の顔は、いやに鋭い目つきで恐ろしそうだが、なんとなんと心配なく優しく”夜”を唄ってくれる。もともとアルバムのタイトルは、後から付けられたらしいが、最終的にその出來が”夜”のイメージに仕上がってのことでタイトル名が決まったようだ。考えてみれば、スタジオ・アルバムとしては4年ぶりになるのだろうか?。
 なんと言ってもホリー・コールと言えば”Calling you”ということになるが、独特の節回しは結構日本人に受けて、所謂アメリカン・ジャズ・ヴォーカルと言うのとは一線を画して、ホリー・コール節のJazzyなヴォーカルアルバムと言った方が良いのかも知れない。そして女性にも人気があるところが特徴だ。(日本盤にはボーナス・トラックとして、前映像ライブ・アルバム「STEAL THE NIGHT」のなかより”Calling You”などが納められている)

  今回の新録音物の主たるメンバーは
   holly cole : voice
       Aaron davis : piano
       Marc rogers : bass
       Davide direnzo : drums

Nightlist_2 収録リストは左のようなところ。
 スタート”You only live twice”は、あの”007は二度死ぬ”のテーマからであるが、これが又ホリー・コール節で別の曲のようだ。
 このアルバムで最も気に入ったのは4曲目”You've got a Secret”、これは前ライブ・アルバムにも登場したもので彼女自身のオリジナル曲。"隠しごとがあるんでしょ、何をやらかしたのかしら、その眼差しには悲しみの色がうかんでいる、歌にならないなにかが"と唄う。これぞホリー・コールという夜の心が感じられる落ち着いたいい曲だ。途中から入るクラリネットもムードを盛り上げて歌い上げる。
 8.”Love lies”、それに続くトム・ウェイツの9.”Whistlin' past the graveyard”、そして10.”If you go away”と、私好みに夜のムードが続く。そして最後の曲まで秋の夜にはぴったりだ。

 いずれにしても、これは彼女のアルバムでも出色の部類に入ると思う。

(試聴)    http://www.youtube.com/watch?v=HTP8Rikg5RU

(参考)  http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/holly-cole-stea.html

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(ポーランド・クラクフにて  2012.10)

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2012年11月19日 (月)

ハウス・ミュージックも楽し~ミゲル・ミグスMIGUEL MIGS : 「OUT SIDE THE SKYLINE」

ファンキーでメロディアスそしてソウルフル

 魅惑のヴォイスのアヤLysa Aya Trenierの流れで、あまり聴かなかったハウス・ミュージックをあれやこれやと聴いてみると、これが又結構楽しいのである。そんなことでこのミゲル・ミグスもディープハウスを排出するNaked Musicに認められてから、アメリカ西海岸を中心に活躍している訳だが、日本でも結構ファンは多い。この一枚のアルバムも多くのゲストを迎えて楽しいハウス・ミュージックを展開している。

MIGUEL MIGS 「OUT SIDE THE SKYLINE」
Om Records   om-522 ,   2011

Outsidetheskyline_2

 このアルバムに到達したのは、アヤがフィーチャーされていて、2曲ではあるが登場するのでそれがきっかけである。しかしこの世界はどちらかというとあまり縁の無かったのだが、それがなかなか接してみると難しい世界でなくついつい引き込まれていく魅力がある。それはやっぱりメロディアスでタンサブルな展開がいいんだろうなぁ~~と思うが、そこに結構セクシーなところも惹きつける因子なんだろうと思う。

 まあ知らない世界にクビを突っ込むのも悪くない。更にこのアルバムはその道では名の知れた人達がフィーチャーされていて豪華版と言うところらしい。曲のタイプ(ジャンル)からはHOUSE、TECHNOといって良いのだろが、ソウルフルでもあり、ファンキーでもあり、そしてディスコティクでもあって面白い。

Migueloutsidelist_2

 収録Listはこのように14曲。魅惑のアヤAyaは(このアルバムでも代表的な曲の 5. The distanceと、12. Don't stop)の2曲に、そして優しいヴォーカルのLysa Show(3. 13.)も登場。
 その他私は良く知っているわけでないが、ディスコの貫禄の歌姫Everyn'Champagne'King(4.Everybody)、ブラジルからのボサ・ノヴァ歌姫 Bebel Gilberto(10.Zuzu ギターのリズムに乗っての低音に迫力)。
 アヤの他の私の注目、ジャズ界からの女流ベーシスト・ソングライターのMeshell Ndegeocelleのヴォーカル(2.Tonight, 7.Close your eyes このあたりのファンキーな乗りのヴオーカルは隙が無く見事、これらの曲作りにも貢献)。
 レゲエ・ミュージックから Capleton、 Freddie McGregor、 Half-Pint
 ベルリンのシンガーGeorg Levin と多くのゲストによって成り立っている。

Miguelm2  ミゲル・ミグス(左、本名Miguel Sundance Steward、DJという名も使っている)は、カルフォルニア、サンタ・クルーズ出身。もとはレゲエ・バンドのリード・ギタリストだったとか。ソングライターとしても有能で、現在サンフランシスコを拠点にハウス・レーベルのあのBlue six のJay DenesのNaked Music やOMを中心にプロデューサー、リミキサーとして活躍中。OM Records 内に自己のレーベルSalted Musicを立ち上げている。

 いずれにしても、ファンキー、ダンサブル、メロディアス、そしてソウルフルと表現されるテクノ・サウンドとアコースティックを組み合わせての音作りは、なかなか魅力がある。それに加えてヴォーカリストの個性を組み合わせてセクシーな魅力も醸しだすこのハウス・ミュージックは、まだまだ多様な変化をしつつ浸透してゆくのだろうなぁ~と思うのである。

(試聴) http://www.youtube.com/watch?v=UabBWmihAm0

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(ポーランド・ザモシチにて   2012.10)

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2012年11月16日 (金)

人の心の曲とは? ジョバンニ・ミラバッシGiovanni Mirabassi 「AVANTI !」

人間の究極の姿に美があるのか・・・・・

 ”知っているようで知らない”と・・・・・言う世界はあるものですね。いやはやほんとに何でこれに接点がなかったのだろうか?と、今、私自身に疑問を持ちつつ、こうして接していると、なんか非常に悔しい気持ちでいっぱいになっている。
 それでも、それでも・・・・今こうして接することの出来たことに感激を持って聴いているアルバムがある。

GIOVANNI MIRABASSI PIANO SOLO 「AVANTI !」
ATELIER SAWANO,  SKECH   SKE333015  ,  2001

Avanti

 これは知る人ぞ知るジャズ・ピアニストのジョバンニ・ミラバッシのソロ・アルバムなのだ。

 いやはや、知らなかったのは私だけか?・・・・とにかくインパクトのある作品。それはなんと”美”である。
 彼はイタリア出身でフランスを拠点に活動しているジャズ・ピアニスト。私がいろいろと彼のことをここに書く知識も無いので、”Bluenote”が紹介しているものを末尾に付けたので参照して欲しい。
 とにかく目下彼のアルバムを私はむさぼっているのである。

Avantilist  この作品は2000年のもので、日本では2001年に澤野工房が発売している。左のように、ミラバッシのピアノ・ソロ16曲。このアルバムに付いてくる強力なブックレットをざっと見ることで、その世界が何たるかが想像できる。そしてそこに流れてくるピアノの響きは、先ずは1曲目”El pueblo umido jamas sera vencino”という全く解らない曲名だが、そのブックレットの英語の説明だと”the united peaple will never be defeated”(団結した人々は決して屈しない)というところのようだ。なんと哀愁のあるそして美しいピアノ演奏。これは実はチリの独裁政権に対しての抵抗の歌なのである。
 いやはや驚きだ。ここに登場する曲群は、なんと革命歌、反戦歌、民衆の抵抗の歌、レジスタンスの心、そして民衆の心の歌なのである。

Photo2  これらの歌を何故ミラバッシがピアノソロによる演奏によってアルバムにしようとしたか?は、私の現在の知るところとしては解らない。そこに迫るには、もう少し私自身が彼の幾枚かのアルバムを聴き込む中に、多分解ってくることがあるだろう。それはこれからのテーマである。目下現在は彼のアルバムに耳を傾け、そして人というものの究極の状態に於ける美しさというものを知らしめられているという状態である。

 この中には、誰もが知っていると思われる”Jonny i hardly knew ye”、そしてジョン・レノンの”Imagie”も登場する。

Img_03b  私は、アルバムのライナーノーツというのはあまりその気になって見ない方なんですが・・・、このアルバムの北見柊の話は端的にこのアルバムを旨く表していると思う。そこで何も突き詰めていない私が下手な講釈を言うよりは、それをここに載せてこのアルバムの紹介としたい(↓)。(クリック拡大)
(左:Giovanni Mirabassi) 
又私がこのアルバムに接することになったのも・・・・”爵士さん”に感謝する。これを手始めにもう少し深入りしてゆきたいのです。

[ブックレットの写真]

<1>1973年  : クーデター直前のアウグスト・ピノチェト
<2>1944年8月: 第二次世界大戦、フランスのパルチザン
<3>1789年5月: フランス革命、(イラスト)  
<4>1871年  : パリ・コミューン、モンマルトルの大砲
<5>1965年  : コンゴのチェ・ゲバラ
<6>1945年  : ルイ・アラゴン
<7>1949年  : シルヴァーナ・マンガーノ(映画「苦い米」)
<8>1938年2月: スペイン市民戦争・エブロ川の戦い
<9>1989年9月: 南アフリカ・ケープタウン・反アパルトヘイト平和大行進
<10>1915年9月: 第一次世界大戦・シャンパーニュ地方バポームの丘の攻防戦
<11>1870年代  : ミハイル・アレクサンドロヴィッチ・バクーニン
<12>1981年  : ハンガーストライキのシン・フェイン党員受刑者に祈りを捧げるため刑務所の前に集まった民衆を制止する警察のバリケードライン
<13>1930年代 : イタリアファシストデモ
<14>1967年  : ペンタゴン前の平和主義者のベトナム反戦デモ、銃口に花を挿すデモ参加者
<16>1942年  : 第二次世界大戦、スターリングラード包囲戦でのロシア軍兵士

(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=OYpWXagXbjw
(参考)http://www.youtube.com/watch?v=P0-rnnitNBc&feature=related

Avanti_2


[ジョバンニ・ミラバッシ解説=http://www.bluenote .co.jp/jp/sp/248.html より]
 1970年5月4日、イタリア中部ウンブリア州のペルージャ生まれ。弁護士の父親がピアノやギターなど楽器をたしなみ、気力旺盛なレコード・コレクターだったため、小さい頃からジャンルの線引きなしに音楽を聴きあさった。3人兄弟の次兄で、クラリネット奏者の長兄ガブリエルもジャズ系のレコーディング・アーティストとして活躍中。3歳でピアノを弾き始め、10歳でジャズに開眼しても独学を堅持。オスカー・ピーターソンやビル・エヴァンスらを範にするうち、母国を代表するエンリコ・ピエラヌンツィのピアノに強い影響を受けた。17歳でチェット・ベイカーと共演する厚遇を受け、19歳でスティーヴ・グロスマンとも共演。22歳でイタリア音楽界に見切りをつけパリに渡った。そこで生まれて初めて師事したピアニストが、イタリアからフランスに渡って大成した名匠アルド・チッコリーニだった。ウェイターや夜警のアルバイトをしながら自身のグループでパリのジャズ界に参入し、フラヴィオ・ボルトやステファノ・ディ・バティスタら同郷の仲間と出会うと、’96年にアルバムを初レコーディング。するとこれが、国際ジャズ・コンペのグランド・プライズに輝くことではずみをつける。ソロ・デビューは’99年、ピアノ・トリオでオリジナルばかり演じた『Architectures』で。続いて’01年にソロ・ピアノによる反戦歌、革命歌集『Avanti!』で、フランス・ジャズ界最高の栄誉であるジャンゴ・ライハイルト賞の「最優秀新人賞」を獲得。アルバムのセールスは2万枚を超えた。そこから、ピアノ・ソロやトリオのほか、フラヴィオ・ボルトとの変則トリオによる意欲的な試みを続け、’04年11月に自身のトリオを率いて初来日。日本では、澤野工房による丹誠な支援によって知名度も人気も急上昇。シャンソンやカンツォーネの名曲を弾いたピアノ・ソロ・アルバム『Cantopiano』の反響も手伝って、高い評価を不動のものにしてきた。初来日以降、本公演が6年連続6度目。来日メンバーのトリオでは、’08年1月に1枚目の『Terra Furiosa』を発表。最新作『新世紀~アウト・オブ・トラック』(ビデオアーツ・ミュージック)は同じ顔ぶれによる録音だが、〈インプレッションズ〉や〈アローン・トゥゲザー〉など名物スタンダードに初挑戦。豪放な解釈と華麗な表現手法でアイデンティティを吹き込んだ。来日するのは、’08年3月以来1年ぶり。オフィシャル・サイトは「http://www.mirabassi.com/en/index2.html」。

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2012年11月12日 (月)

シーネ・エイSinne Eeg : 「THE BEAUTY OF SADNESS」

デンマークの美人シンガー・ソングライターのジャズ・ヴォーカル・アルバム

 最近どうも北欧、中欧のジャズに魅力を感じている傾向の強い私ですが、このデンマークのシーネ・エイSinne Eegは、2010年のアルバム「Remembering You」を友人から聴かせてもらったことから始まって、昨年の春にはアルバム「DON'T BE SO BLUE」で私の気になるヴォーカリストとなっていた(参考:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/sinne-eeg-dont-.html)。
 そしてあれから一年半が経過し、今年の秋にはこのニュー・アルバム「THE BEAUTY OF SADNESS」がリリースされていたが、気にしていながらも日が経っていた。しかし今回もその美人に弱い友人(笑)からのプレゼントで、初めて聴くことが出来たもの(感謝)。

Sinne Eeg  「THE BEAUTY OF SADNESS」
SINNE MUSIC   VACM-7048 ,  2012

Thebeautyofsadness

 (members)
Sinne Eeg (vo)
Jacob Christoffersen (p)
Morten Ramsbøl (b)
Peter Erskine (ds)
Martin shack (Hammond B3)
Gustaf Ljunggren (Guitars)
Danish natiomal chamber Orchestra

 なかなか出来の良かった前作の特に印象深かったピアノのJacob Christoffersenは、今回もプレイしている。しかしその他のメンバーは変更されている。このアルバムの特徴はオーケストラがバックに流れるところと言ってよいか?。つまりジャズ・アルバムであるが、所謂今時流行のJazzy not Jazzという雰囲気も取り入れられ作られている。

  1. Strawberry fields forever
  2. Silence*
  3. So now you know*
  4. Walting for dawn*
  5. The beauty of sadness*
  6. I have the feeling i have been here before
  7. The peacocks
  8. Love is a time of year*
  9. The windmills of your mind(風のささやき)
10. With or without you
      (*印、オリシナル曲)

Eeg2  確かにアルバムのジャケを見るにつけ、シーネ・エイは美人ですね。そしてその声はどちらかというとオーソドックスなタイプ。このアルバムも彼女のヴォーカルが全面に出ての作品だ。そして彼女のオリジナル曲は5曲、カヴァーが5曲という構成。

  今回はオープニングからストリングス・オーケストラが出てくる。ちょっと意外な感じでスタート。ビートルズやU2が唄われるが、ちょっとイメージが違った。
 ”I have the feeling I have been here before ”は、バックにBass Clarinet のみでの彼女が歌い上げで、こんなところはヴォーカリストとしてのこのアルバムへの意欲が感じられる。
 しかし全体的には、前作のしっとりとしたピアノ・トリオの演奏に流れるように入ってくる彼女のヴォーカルというパターンとは違って私的にはちょっと残念。
  つまりこのアルバムでは、” Love is a time of year” は、バックがピアノ・トリオのみで、じっくりと唄い聴かせる。やっぱり彼女はこのタイプがいい。
 と、・・・・・言うところで、前作の出來が良かっただけに、今回は大衆受けを狙いすぎて、ちょっと欲張ったぶんだけ逆に少々前作には及ばなかったと思うのである。

 彼女には、やっぱりジャズの真髄を追求して欲しいと期待するところだ。

(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=SwS_W4WX1Ek
         http://www.youtube.com/watch?v=sXIgjLoddag

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(ポーランド・ワルシャワにて   2012.10)

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2012年11月10日 (土)

今年のカメラ界総決算~驚きのSony RX1

いよいよその時は来たという感覚だ!!

 写真好き、カメラ好きは私の昔からの性分でこれはどうも一生治りそうもないと言うか変わりそうもない。
 そんなところで、今年は久々に画期的な年であったと思う。私にとっての衝撃は、この初春のニコンのデジタル一眼のD800の登場から始まって、そしてこの秋の発売のSonyサイバーショットRX1だ。


D800  ニコンD800(左)は、デジタル一眼大衆機として35ミリ判フルサイズで、圧倒的高画素3630万画素のCMOSセンサーを搭載ということで、D700からの飛躍の大きさに圧倒された。
 更に、今秋のフルサイズ機大衆版の相次ぐ登場、ニコンD600、キャノンEOS-6Dで、完全にというかようやくここに来て、デジタル一眼レフも本来の姿になっての完成域に入ったと思っている。


Rx1  ところが、全く想像していなかったSonyの攻勢だ。それがフルサイズデジタル一眼はα99(プリズムファインダーを捨てEVFに、そして2430万画素)は、それなりに当然のような気がするところであったが・・・・、やっぱり驚きはCyber-ShotDSC-RX1だ(左)。
 これを見た瞬間、FUJIFILMの一連のX-Pro1、X-E1の関心も吹っ飛んでしまった。SonyがフルサイズCMOSセンサーで、この世界に突入してくるとは思わなかった。いやはや私の期待機がSonyから出陣したわけだ。センサー・メーカーの強さと、ミノルタ・カメラ陣の挑戦だろうか?。(私の好きな"LEITZ minolta CL"を思い出してしまう)

 現在、ファインダーに絞ってみても、ここまでライブ・ビュー、エレクトロ・ビュー・ファインダーが良くなってくれば、歴史的に重要であったプリズム・ファインダー、レンジ・ファインダーも、はっきり言って過去のものになりつつある。そこで思い切ってそれを捨て小型化してのライカ・スタイルを思わせる小型機として登場したわけだ。(今回はオプションで光学式ファインダーを付けたようだが・・・・・、勿論EVFもある)

 ようやく、日本もライカMシリーズと肩を並べる時代のスタートの臭いがするのである。

 レンズは、35ミリF2のカールツァイス・ゾナー大口径広角レンズを固定装着。広角といっても、私はかってフィルム時代のカメラも標準は50ミリという観念とは違って、35ミリを主として使っていたので、このレンズの選択には決して違和感はない。
 性能的にも、2430万画素、ISO100~25600、シャッター30~1/4000等々、考えてみればここまでやるのかという数字がみえる。
 とにかく今ここにデジタル機時代に於いて、本来の歴史的35ミリカメラの世界に肩を並べたというか、一気に追い越してゆくところに来たという新時代スタート・カメラという感じだ。今回のSonyの意欲には万歳と言いたいところ。

 さて、本音を言うと・・・さぁここでいよいよ”レンズ交換式のフルサイズ・コンバクト機”に想いを馳せるのである(ファインダーは、オリンパスPEN・E-P3の経験からEVFで十分だ)。
 私の夢は、そこまで現実の足音を聞いた感じなのである。これはあまり早まって・・・・言ってはいけないかなぁ~~と、思いつつ、その期待で嬉しい衝撃を感じた年と言って良い。

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(ポーランド・ザモシチにて   2012.10)

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2012年11月 8日 (木)

賛否両論のダイアナ・クラールの新譜 「GLAD RAG DOLL」

まあ、そう売れるアルバムではないでしょうね

 遅まきながら ダイアナ・クラールDiana Krall のニュー・アルバム考察だ。遅れたのは内容の解らないときから、珍しく私としては日本盤のデラックス・エディションを注文し、DVD付き、ボーナス・トラック付きを狙ったためである。既にもう最近は評価が2分していて、一般に不評な声を多く耳にしていた事や、ちょっと耳に入る曲を聴いたところでは、どうも飛びつくほどの世界ではなさそうだと思っていたので、今回は全く期待しないでこのニュー・アルバムに接したという次第。

DIANA KRALL 「GLAD RAG DOLL」
UNIVERSAL MUSIC  ,   UCCY-9445  ,   2012

Gladragdoll

 しかし今回は大胆なポーズのジャケですね。近年のDVDで見た映像はかなり太ったかなぁ~と思いきや、なんとこのジャケ写真を見ると立派なプロポーション。・・・・と、そんなことはよいとして、彼女としては久々のアルバムのリリースで、実は大いに期待していたというのが偽らざるところ。しかし、既に感想はいろいろなところに聞こえてきたが、ひどいのは”こんなアルバム買わなきゃよかった”なんてのもある。

 プロデューサーにT・ボーン・バネットと聞いたところで、若干不安になったのですが、やっぱりと言うか案の定と言うか、我々ダイアナ・クラール・ファンの好む世界と歴然と違っていたことは事実であろう。

Gladragdolllist  全13曲、それもアメリカン・ルーツ・ミュージックの世界とくるから始末が悪い。つまり彼女には都会的な洗練されたジャズをファンは多分期待していると思うから、そのギャップはなかなか埋まらない。

 そして彼女にはピアノ・プレイの醍醐味が付いているが、どうもそれも今回は棚上げ、どちらかというとヴォーカリストにウェイトがある(このあたりは、先日取り上げたイリアーヌ・イリアスは、今回はヴォーカル抜きのピアノ・プレイで勝負し好評というのとは全くの逆)。
 もともと”親父声”とまで言われる低音の太めの男っぽい声は魅力と言えば魅力だが、そううまい唄というほどでなく、むしろその当たりが逆に魅力になっていた彼女であり、ここでそれをどう生かしたか?というのも焦点であろう。

  案の定、中身は多彩と言えば多彩。そしてアメリカのルーツに泥臭く迫ってゆくというダイアナ・クラール自身の希望はかなり達成されたのではないか?。とにかくブルース、カントリー、R&B、ロカビリーなどなどのオンパレード。それだけ統一感がないが、古き良き時代の雰囲気は伝わってくる。
 特に”you know-i know ev'rything's made for love”は、まさにギターそしてピアノのサウンド更に曲の展開は、西部劇に出てくる酒場ですね。
 なんとかアルバム・タイトルの曲”grad rag doll”はダイアナらしいバラードが聴ける。他にこれはと思ったのは”Lonely avenue”かなぁ、これは面白く仕上がっていて、ちょっと注目。

Diana1_2  しかし、近年確かにマンネリ感のあった彼女のアルバムも、ここに来てこれは転機の傑作なのか?、それともブーイングで、この次には又元に復帰してゆくのか?と・・・興味は尽きないと言えばそんなところでもある。
 ただ、多分このアルバムは売れないでしょう、それは彼女のファンは、このタイプを求めてはいないというのは歴然とした事実だと思うからである。しかしこうゆうアルバムをリリース出来る彼女の人気は恐ろしいとも言える。

 更に、このデラックス・エディションのDVDは、中身はお話しであまり意味が無い。T・ボーンが”これは、オールド・ファッションな音楽をやったのでなく、新たなファッション”と言っているが・・・・果たしてそうであろうか?。皮肉にも、ボーナス・トラックの方が、ダイアナ・クラールを聴いたという感じになった。

(試聴)   ① http://www.youtube.com/watch?v=qNoMtPplJKw
            ② http://www.youtube.com/watch?v=vJY8ix3MH3E

Pa081979monoblog
(ポーランド・ワルシャワにて    2012.10)

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2012年11月 6日 (火)

期待のCDの後釜の画期的な新ディスク : BDA(Blu-ray Disc for High Resolution Audio)

既にソフトの発売も決まったが・・・・・・・

 良い音を追求するオーディオ・ファンには朗報である。これからのオーディオは、ネット配信のPCオーデイオかと思われていたが、ここに来て画期的な話題の登場だ

 メモリーテック、クリプトン、キュー・テック、カメラータ・トウキョウの4社は、CDを超えるハイビット/ハイサンプリングレートの音源をBlu-ray Discに記録する「ブルーレイディスクによるハイレゾリューションオーディオ(High Resolution Audio)」を発表した。BDの容量を生かした高品位オーディオパッケージは、ノルウェーの「2L」など複数のレーベルが手がけているようだが、国内レーベルも参入することになったのだ。
 取り敢えず、日本コロンビア、カメラータ・トウキョウからクラシックを中心にソフトが発売される。

Bdaudio  Blu-ray Discが持つ1層25Gバイトの容量をオーディオメインに使い、音質のみを追求したパッケージメディア。映像データは、曲目メニューやジャケットイメージなど最低限の静止画にとどめ、その代わり非圧縮のリニアPCMでハイレゾ音源(96kHz/24bit、192kHz/24bit)を収録する。普及したBDレコーダーやBDプレーヤーを使い、CD感覚で再生できることが基本コンセプトとなっている。(CDの44.1kHz/16bitと比較すると圧倒的で如何に凄いか解る。再生周波帯域も、20~22KHzから20~96kHzに広がる。分解能は256倍になる)

 我々年代はどうも形になっていないと安心しないし、又実感が湧かない。それがネット・オーディオと言うことではどうなってゆくのか?はなはだ心配であった。最近再びSACDが活気づいてきていたようだが・・・今回こんなおいしい話が登場したのである。

 ただし、今回は新しい規格やフォーマットではなく、あくまでもBD-Video規格に準拠したものということ。BD-Video規格では96kHzまでのサポートが必須要件であり、192kHzはオプションとなっているため、HDMI端子から192kHz/24bit音声を出力できるプレーヤーは限られてしまう。このため、192kHzの音源を収録した場合には必ず96kHz版も一緒に収録するなど互換性に配慮するのだという。192/24bit再生には対応するプレーヤーとアンプが必要だが、普及価格帯のホームシアターシステムでもCD以上の音質は楽しめるというので普及性も考えている。又コピープロテクトも従来のBD映像ソフトのようにしっかりと搭載するという。

 しかしこれが普及すれば、オーディオ機器メーカーも当然192/24bit再生機器に力を入れるであろう。大手のソフトメーカーの参入もありうるところ。
 取り敢えずは、CD時代になって小さくはなったがジャケを見ながら音の世界に浸ることはこれからもこのBDによってまだまだ続いてくれそうである。

Pa061846monoblog
(ポーランド・クラクフにて   2012.10)

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2012年11月 4日 (日)

魅惑のヴォイスAya(Lysa Aya Trenier) : BLUE SIX「NOESIS」、AYA「Strange Flower」

ハウス系サウンドをバックに魅力のヴォーカル

 前回の話のとおり偶然知ることになった魅惑のヴォーカリストAya(Lysa Aya Trenier)のアルバムを紹介しよう。近作で彼女が登場するのはBLUE SIX の「NOESIS」がある。そして彼女自身のアルバムは、2004年の「Strange Flower」の一枚のみリリースされている。

BLUE SIX 「NOESIS」
NAKED MUSIC   NMN21 ,    2010

Bluesixnoesis

 この"BLUE SIX"と言うのは、サンフランシスコの人気ハウスレーベルのNAKED MUSICの共同設立者の一人であるJay Denes によるプロジェクト。彼はニューヨークに拠点があり、プロデューサーやDJを努めている。

members
Dave Boonshoft(Guitar (Bass)), Jay Denes(Keyboards,Percussion), Mark Anthony Jones(Guitar), Saul Rubin(Guitar), Baney Mcall(Piano)

 彼によって作られる世界は、Deep House、 Souful Pop、 Smooth Jazz などと表現されているところ。とにかくクールでオシャレそしてセクシーというところで人気がある。
 そしてこのアルバムには3人の女性ヴォーカリストがフューチャーされているが、その一人が Aya である。
Bluesixlist 収録曲は左の11曲。
Aya は、2.6.9.10.の4曲に登場。相変わらずの魅力たっぷりのウィスパー・ヴォイス、スウート・ヴォイスを聴かせてくれる。その他の曲も含めてとにかく魅惑の世界に導いてくれるのは間違いなしのアルバムだ。
彼女以外の女性ヴォーカリストは、Catherine Russel (1.7.11.の3曲)、 Tabitha Fair (3.4.5.8.9.の5曲)で、彼女らもJay Denesの手にあっては、魅惑のヴォーカルそのものになる。
                       *     *    *
AYA 「Strange Flower」
NACKED MUSIC   NMN16 ,   2004
Strangeflower
 さてこれは、Aya のアルバムだ。 やはり2004年に BLUE SIX に登場時に於いて、彼女自身の曲を含めて BLUE SIX の Jay Denes のプロデュースで作られたアルバム。
 
Strangeflowerlist  全14曲、Aya の魅惑のヴォイスで充ち満ちている。曲のパターンは、やはりJay Denes の手によるだけあって、ハウス系サウンドではあるが、むしろソウルフルといってもよいし、適度のスゥイート感とクール感で埋め尽くされている。

 スタートの”looking for the sun”は、軽快なパーカッションがリズムを刻み、ギターとAyaのヴォーカルが一種異様な神秘的世界に導く。
  2曲目”slippin'”はハウス・サウンド。しかし Ayaの唄は相変わらず力むところはなく静かに導くがごとくのスタイル。
 こうしてこのアルバムは甘くロマンテックなムードがあったり、ある時はややけだるさの中に、キュートな色気があったりと・・・・この1stアルバムにして既に彼女の出来上がったスタイルを感ずるのである。いやはや、Ayaはgoodですね。
 
 取り敢えず、Ayaを知り、そして堪能するには、この2枚のアルバムは先日紹介のSWEETBACKのアルバムと共に欠かせないですね。
Pa041552monoblog
(ポーランド・ザモシチにて  2012.10)

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2012年11月 2日 (金)

ワルシャワ(レストランGatronomia Rozrywkowa)で知った忘れ得ぬ曲・・・Aya ”Lover” in 「SWEETBACK-stage2」

アンナ・マリア・ヨペクと間違えて、とんだ拾い物をした~ワルシャワのレストラン

Gastronomia1  10月のワルシャワは夕方にもなると結構冷えてくる。ちょっと早めの夕食と・・・・入ったレストランが左の「Gastronomia Rozrywkowa」(ポーランドの有名なチョコレート・メーカーWedelの直営のチョコレート販売とカフェラウンジを持つ本店ビルの中にある)。
 
まだ夕で客もいない。こぢんまりとしたレストランだが、2Fに上がってみると結構広い。良くわからないポーランド語のメニュー、それでも助かったのはその下に英語が書かれていた。このレストランはフランス、イタリア料理ということで、なんとなく想像も出来て注文をする。
 結構旨いスープと日本と違って量の多い料理を味わっていたとき、ふと聴いたことのあるような声の音楽が流れてきた。

 ”やや、アンナ・マリア・ヨペック?”・・・・・なにせワルシャワですから、当然頭に浮かんで・・・・若いウェイトレスに聞くと、”ちょっと待って”という素振りでどうも否定している様子。(英語であったのでアルバム「SECRET」からの曲かと思ったのだが)
Memo  ”しかしよく似てるなぁ~~”と思いつつ、ゆっくり楽しく食事をとって、店の会計に行くと、この店の主?と思われる熟年女性がニッコリして私にメモをまわしてよこした。(左)
 こんな変な日本人がヨペクの話をしたので、むこうもちょっとびっくりもしつつも、愛着を持ってニッコリしてくれたのかも知れない。そんな雰囲気だった。嬉しいことに親切に流れていた曲を教えてくれたのだ。
 さて、このメモのとおりで、なんとSWEETBACKの”Lover”という曲であったのだ。この一曲のみ聴いただけでは、まさにヨペク調、そして実に魅力的。SWEETBACKというバンドは実は全く知らなかった。そこでそのヴォーカリストのAyaも含めて”これは忘れてはいけない”と・・・このメモを日本まで持って帰ったという次第。

Sweetbackstage2  さて、その後の物語は当然この曲探しであった。調べた結果、あのシャーデーSADEから生まれたというか、Sade Adu抜きの「SWEETBACK」というUKのバンドのオリジナル曲。日本でも多分売られたと思うアルバムだが、今となってはすぐ手に入らず、たまたまドイツから購入できた。それが左のアルバム(彼等の2nd)。

SWEETBACK  「STAGE [2]」
sony  ,  2004

 

 
 そして、この”Lover”という曲を歌うは、Aya(Lysa Aya Trenier)という女性。とにもかくにもスウィート・ヴォイスと言うか、ウィスパー・ヴォイスというか最高である。この曲もまた良い。いやはやとんだ拾い物。

Sweetbackstage2list (SWEETBACK members)
    Stuart Matthewman : g, s
    Andrew Hale : key
    Paul S. Denman : b


 そして曲は左のとおりで、ヴォーカルには5曲にAyaが登場。その他男性ヴォーカルChocolate Geniusなどをフューチャーしている。
  このアルバムの2曲目が、私がワルシャワで気に留めた”Lover”である。いゃ~~、なかなかのバラード調の哀愁の名曲。(Ayaは、2.4.6.11.12.の5曲に登場)

Aya  さて、その見事な魅力ヴォイスのLysa Aya Trenier (aya)であるが、彼女はイギリス・ロンドン生まれのシンガーソングライターであり映画にも出ているようだ。シンガポールで育ちニュー・ヨークでアーティストの道を開いたらしい。家系的には、シンガポール、アイルランド、スコットランドと言うところらしい。
 彼女はハウス系のインディペンデント・レーベルのNaked Musicに関係してそこのJay Denes(BLUE SIX)に選ばれている。そして自己のアルバムも彼の力を借りてリリースしている(2004年)。 
 BLUE SIX のディープ・ハウス系の曲作りを身につけて、ヴォーカルもメロウでキュートでウィスパー調で魅力を発揮する。
 このアルバムでも、”All My Days with You”はメロディーも良く、Ayaのややクールなところが聴きどころ。又”Round and Round”は、典型的なハウス調のダンス・ミュージックで、そのこなしっぷりは板に付いている。”Lover”と似た”Sing To Be Safe”も魅力の曲。

 しかし、この世界、私は殆ど手に付けずに来た為、Ayaという魅力ヴォイスを知らないで過ごして来た訳だが、ワルシャワのレストランで偶然聴いた”Lover”を知って以来、教えてくれたあの店のご婦人に感謝しつつ、このところ少々と言うか、かなりと言うか、クビを突っ込んでいるところである。

 Ayaを通じてクラブミュージック的なSWEETBACKは勿論、彼女のアルバム「Strange Flower」、ディープ・ハウス系でスムーズ・ジャズというかBLUE SIX のアルバムを聴いたりしているので、もう少し次回に深入りしてみたい。

(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=aDDm9L-mqrI

    http://www.youtube.com/watch?v=WGGguo3KME8&feature=related

Pa081918monoblog
(ポーランド・ワルシャワにて   2012.10)

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