シーネ・エイSinne Eeg : 「THE BEAUTY OF SADNESS」
デンマークの美人シンガー・ソングライターのジャズ・ヴォーカル・アルバム
最近どうも北欧、中欧のジャズに魅力を感じている傾向の強い私ですが、このデンマークのシーネ・エイSinne Eegは、2010年のアルバム「Remembering You」を友人から聴かせてもらったことから始まって、昨年の春にはアルバム「DON'T BE SO BLUE」で私の気になるヴォーカリストとなっていた(参考:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/sinne-eeg-dont-.html)。
そしてあれから一年半が経過し、今年の秋にはこのニュー・アルバム「THE BEAUTY OF SADNESS」がリリースされていたが、気にしていながらも日が経っていた。しかし今回もその美人に弱い友人(笑)からのプレゼントで、初めて聴くことが出来たもの(感謝)。
Sinne Eeg 「THE BEAUTY OF SADNESS」
SINNE MUSIC VACM-7048 , 2012
(members)
Sinne Eeg (vo)
Jacob Christoffersen (p)
Morten Ramsbøl (b)
Peter Erskine (ds)
Martin shack (Hammond B3)
Gustaf Ljunggren (Guitars)
Danish natiomal chamber Orchestra
なかなか出来の良かった前作の特に印象深かったピアノのJacob Christoffersenは、今回もプレイしている。しかしその他のメンバーは変更されている。このアルバムの特徴はオーケストラがバックに流れるところと言ってよいか?。つまりジャズ・アルバムであるが、所謂今時流行のJazzy not Jazzという雰囲気も取り入れられ作られている。
1. Strawberry fields forever
2. Silence*
3. So now you know*
4. Walting for dawn*
5. The beauty of sadness*
6. I have the feeling i have been here before
7. The peacocks
8. Love is a time of year*
9. The windmills of your mind(風のささやき)
10. With or without you
(*印、オリシナル曲)
確かにアルバムのジャケを見るにつけ、シーネ・エイは美人ですね。そしてその声はどちらかというとオーソドックスなタイプ。このアルバムも彼女のヴォーカルが全面に出ての作品だ。そして彼女のオリジナル曲は5曲、カヴァーが5曲という構成。
今回はオープニングからストリングス・オーケストラが出てくる。ちょっと意外な感じでスタート。ビートルズやU2が唄われるが、ちょっとイメージが違った。
”I have the feeling I have been here before ”は、バックにBass Clarinet のみでの彼女が歌い上げで、こんなところはヴォーカリストとしてのこのアルバムへの意欲が感じられる。
しかし全体的には、前作のしっとりとしたピアノ・トリオの演奏に流れるように入ってくる彼女のヴォーカルというパターンとは違って私的にはちょっと残念。
つまりこのアルバムでは、” Love is a time of year” は、バックがピアノ・トリオのみで、じっくりと唄い聴かせる。やっぱり彼女はこのタイプがいい。
と、・・・・・言うところで、前作の出來が良かっただけに、今回は大衆受けを狙いすぎて、ちょっと欲張ったぶんだけ逆に少々前作には及ばなかったと思うのである。
彼女には、やっぱりジャズの真髄を追求して欲しいと期待するところだ。
(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=SwS_W4WX1Ek
http://www.youtube.com/watch?v=sXIgjLoddag
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