« 2012年ホワイト・ハウスに招かれた大物アーティスト映像 : 「Red White and Blues」 | トップページ | ケヴ・モ Keb' Mo' のブルース、ロック、フォークの世界 »

2013年1月26日 (土)

スコットランドのトラッドの発展形(Folk Rock)を唄う : エディ・リーダー Eddi Reader

アコースティックな音をベースに、牧歌的な中の人間的美を唄うところは傑出している

Er1  ここでエディ・リーダーEddi Reader という女性シンガー、ソングライターのアルバムを取り上げる。多分、この世界は私は自ら買って聴くことはないだろうと思うのであるが、昨年友人から頂いていた2枚のCDがあるので聴いてみての感想だ。こうして取り上げると言うことは、聴いてみるとなるほどと、その価値を知ることが出来たからである。

 彼女はイギリスはスコットランド南西部のグラスゴーの出身(1959年生まれ)。1987年にロック・グループ”フェアーグラウンド・アトラクション”のヴォーカルを努めた。このバンドはアコースティックなサウンドで、トラッド臭さにジャズ、ロック、ソウルといったムードを築く異色バンドで人気があったというが、私は聴いてないので解らない。90年には解散している。
 彼女は今年3月には日本に来てのライブ活動も決まっている。結構スコットランドのトラディッショナルな音楽を愛するその筋では、長く人気を維持しているようで日本でもファンは結構居るようだ。

 さてそこでソロとなり、シンガー、ソクグライターとしてトラディショナルではあるが、フォーク・ロックの因子の強い活動を展開。そんな中の2枚のアルバムを取り上げる。

<British Folk Rock> eddi reader 「love is the way」
Victor Entertainment ,  VICP 64749,   2009

Eddi_readerlove_is_the_way
 このアルバムは全曲(15曲)彼女のオリジナル曲、 既にベテランとなつての作品。生まれ故郷のグラスゴーに落ち着いての作品のようだ。

 こうした作品は、華やかさとか時代に乗ってのインパクトのあると言うものでない。しかしなるほど彼女の声は比較的透明感があり、そしてシャウトするといったところは全くなく、穏やかに語るようにそして聴かせるという歌である。こんなところが魅力として受け入れられているのだろう。アコースティックな音をバックに、包み込むような幸福感を導いてくれてたまらないと言うファンの表現があるが、なるほとど思わせる。

Lovelist

 これは比較的最近の作品で、彼女も50歳を過ぎているということになるが、その割には若々しい魅力ヴォイスには驚かされる。

     *           *          *

<British Folk Rock> EDDI READER 「SINGS THE SONGS OF ROBERT BURNS」
Rough Trade ,  RTRADCDX097 ,  2003

Eddisongs_the_songs_of_rb  これは彼女の代表作とも言われるアルバム(このアルバム・ジャケはなかなかいいです)。
 スコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズの楽曲をを取り上げ、彼女の編曲が施され歌い上げたもの。このバーンズという男の作品は、私の全く知らない世界だが、Amazonレビューをみるとトラッドの牧歌的世界とはかなり別物で、なかなか田舎ものとしては洒落た乱痴気騒ぎや女性との破廉恥なじゃれ合いなどを描いているらしい。それをこのエディ・リーダーが、トラッドの因子が強いブリティッシュ・フォークの人間的な味のある世界に昇華しての作品として唄い作り上げたところにその味と価値があるとみて良いのだろう。
 とにかく、人の心に響かせるがごとくの包容力あるまろやかな歌の牧歌的世界への変化は一つの芸術であるのかも知れない。いやはや奥は結構深いようです。

 このアルバムにはブリティッシュ・フォークの一流どころが共演しているらしいが、ストリングスもバックに流れ、結構盛り上げに成功している。
 
  1. Jamie come try me
  2. My love is like a red red rose
  3. Willie stewart/Molly Rankin
  4. Ae fond kiss
  5. Brose and butter
  6. Ye jacbites
  7. Wild mountainside
  8. Charlie is my darling
  9. John Anderson my jo
10. winter it is past
11. Auld lang syne

 
このようなアルバムは、イメージとしては優等生過ぎるところが、残念なところ。私的には、良いのであるがのめり込む因子が薄い。もう少し危ないスリリングなところが見え隠れすると納得ものになるというところ・・・・・、こうした世界にそれは求めること自体ナンセンスな話であることは解ってはいるのだが・・・・・。

(試聴) http://www.youtube.com/watch?v=jXH9DVS76yM

<Today's PHOTO>

Monoblog_2
(Hasselblad 503CX , Planar 2.8/80)

|

« 2012年ホワイト・ハウスに招かれた大物アーティスト映像 : 「Red White and Blues」 | トップページ | ケヴ・モ Keb' Mo' のブルース、ロック、フォークの世界 »

女性ヴォーカル」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

POPULAR」カテゴリの記事

ROCK」カテゴリの記事

コメント

 こんばんは、先日は失礼しました。てっきりジャズだと思っておりました。ジャズには疎くて申し訳ありません。

 ところでエディ・リーダーについては、元フェアグラウンド・アトラクションにいた人ということしか知りません。"Perfect"は今でも時々耳にするほどで、世界中でヒットした記憶があります。

 今もこうして活動を続けていることがわかって、うれしいです。しかもフォーキーな活動ということで意外でした。もっと派手な世界を志向するように思っていたのですが、彼女の信念を通すその姿勢が素晴らしいと思いました。今後の活動も楽しみです。また教えて下さい。

投稿: プロフェッサー・ケイ | 2013年1月29日 (火) 18時39分

プロフェッサー・ケイさん、こんばんわ。
 私は知らなかったんですが、ケイさんのコメントによって、Fairground Attraction の"Perfect"を聴いてみると、なるほどこれはこれ良いですね(笑)。エディ・リーダーの若々しさが伝わってきます。こんな時代から今日の彼女があると思うと、又見方が変わってきます。もちろん良い意味ですが・・・・。どうも有り難うございました。

投稿: 風呂井戸 | 2013年1月29日 (火) 21時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/193563/48955374

この記事へのトラックバック一覧です: スコットランドのトラッドの発展形(Folk Rock)を唄う : エディ・リーダー Eddi Reader :

« 2012年ホワイト・ハウスに招かれた大物アーティスト映像 : 「Red White and Blues」 | トップページ | ケヴ・モ Keb' Mo' のブルース、ロック、フォークの世界 »