クリスティーナ・トレインKRISTINA TRAIN ~ソウフルな癒やし系ポップ・アルバム「DARK BLACK」
息抜きに・・・・・癖の無い”若きポップ美人ヴォーカリスト”の2ndアルバムを
若いと言ってもそれほど若くない(1982年ニュー・ヨーク生まれ(30歳))ヴァイオリンを操る美人シンガー(と、言ってもビックリするほどではない)のこのクリスティーナ・トレインKristina Train。彼女はシンガー・ソングライターである。
2010年にこのブログでも新人有力株として取り上げたのであったが(1stアルバム「SPILT MILK」~参照 :http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/kristina-train-.html)、昨年(2012)11月に2ndアルバムをリリースしていた。1stアルバムは「BLUE NOTE」からと言うことで、JAZZを連想するところだが、この2ndアルバムではっきりする。つまりジャズでなくて立派なポップスだ。ここに落ち着くにはそれなりの経過があったようだが、つまるところ、Jazzyな世界から決別して、彼女自身の姿に戻ったと言っていいようだ。彼女は英国ロンドンに住んでいて、今度のアルバムは英国Mercury Records からのリリース。
<POPULAR> KRISTINA TRAIN 「DARK BLACK」
Mercury Records , 3711587 , 2012
Members
Kristina Train : Vocals, Violin
Ben Christophers : Guitars, Keyboards
Ed Harcourt : Bass
David Kosten : Drums
Jamie Morrison : Percussion
Martin Craft : Piano
・・・・・・etc
TRACK-List
1. dark black
2. dream of me
3. pins & needles
4. no one's gonna love you
5. lonely sinner
6. saturdays are the greatest
7. don't leave me here alone
8. i wanna live in LA
9. stick together
10. lose you tonight
11. everloving arms
12. january スタートの曲”Dark Black”は、まったくあのプロコムハレムの”青い影 a whiter shade of pale”を思い出す曲ですね。はっきり言うとパクリみたいだ。そんなムードが全編流れる。そしてこれはアルバム・タイトル曲で、”Dark Black is The Colour of my Life”と唄っているが、そう暗さはない。そしてこのミディアムからスロー・テンポの曲が最初から最後まで続くのである。しかし不思議に飽きないところがミソです。
中間部の”Sturdays are The Greatest”は、ちょっと哀愁感もあって聴かせてくれます。
ソウフルでありながら、爽やかでもあり、そして癖の無い唄声は癒やし系に入れても良い暖かさもある。あまりパンチが効くというところではないので、そのての刺激を求めてはいけないところではあるが、録音効果も加味して低音部に厚みがあって、そして高音部まで素直に伸びる。時にこうした安堵感のある世界もなかなか良いですね。
全てのジャンルの愛好家にお勧めである。
(試聴)Dark Black http://www.youtube.com/watch?v=L0MzFbbg6Y4
[PHOTO 今日の一枚]
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コメント
たしかに「青い影」をかなり連想させますね。でも、この声好きです。
投稿: 爵士 | 2013年3月21日 (木) 15時41分
爵士さん、こんばんわ。
不思議にそんなに起伏があるという訳で無い、どちらかというと単調なアルバムであるにもかかわらず、聴いていて飽きないところが彼女の持ち味というところでしょうか?。
でも、ちょっとこのパターンだけでは終わらせたくないところと言いたいのですが・・・・。
投稿: 風呂井戸 | 2013年3月21日 (木) 22時04分