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2013年4月 4日 (木)

イノベーター66歳の挑戦~デヴィッド・ボウイDevid Bowieのニュー・アルバム:「THE NEXT DAY」

いやはや、なんでこんなに好評なんでしょうか?

Davodbowie1  ”Where Are We Now?”で突如の出現で、世界を驚かせた66歳のデヴィッド・ボウイ、そしてこの前触れなしのニュー・アルバムとなって、いやはや一昔の回顧に目を覚まされたといったところである。
 しかし、なんでこんなに評判がよいのだろうか?、彼のロック魂健在と、世界は喝采を浴びせている。大袈裟だが、”ロック史上最高のカンバック作”という評価が既に付いてしまった。果たして本当であろうか?と、疑問を投げかけたいが、既にUKは当然としてドイツ、スウェーデン、スイスなどなど12ヶ国で初登場で1位というから恐ろしい。
 まあ、色々と言わずに受け入れましょう。

<Rock>DAVID BOWIE 「The Next Day」
             Columbia  88765461862  ,  2013

Thenextday

 このジャケでまずは驚かされる。あの30年以上前の「ヒーローズHEROES (邦題:英雄夢物語り)」のジャケの変形版である(そうそうこの「HEROES」のジャケは日本の鋤田正義の作品だった)。「HEROES」のタイトル文字を線で消し、ボウイの顔の部分はくり抜かれている。そして”The Next Day”と無機質な文字。奇抜さはあるが・・・・果たして?、それ以上は言うまい。

Lowheroes  思い出しますね、1970年代後半のベルリン3部作(左のように当時のLP、帯も健在で保管中)。このあたりの変身によってデヴィッド・ボウイのファンは感動したり、驚いたり、そしてガッカリ組もいたり・・・・・。私の場合はあの組んだブライアン・イーノの世界は大歓迎であった。むしろアルバム「LOW」によって私は彼を見直すことになるのだが、かってのファンにはそれを言うと叱られたりしたものでした。確かに私の場合はそれまでのグラム・ロックとは実はどうでもよい世界であったし、その後の一歩前に進んだと言われた彼の世界は理解に苦しんだというか共感不能。しかもヒトラーのファシストへの流れが見えた時には彼のロックとしての世界感に理解できないところにあった。
 しかし1977年アルバム「 LOW」はお見事であった。これぞセールスを目的としたロックから一歩昇華してみせた。イーノのアンビエント世界がボウイの暗い唄とのマッチングがこれほど刺激的であったのかと思わせたのだ。もともとプログレ派の私にとっては嬉しいアルバムの出現であったのだった。

Thenextdaylist_2  さて今回のこのアルバム、Track-Listは左の14曲。”The next day””Dirty boys”を聴くと、ああこれがデヴィッド・ボウイだったと・・・・思い起こしながら、トスン・バタン、ドスン・バタンとくるドラムスに郷愁を感じてしまうのであった(笑)。
 ”Where are we now?”はボウイのベルリン時代の回顧に繋がっているようだが、ここにきてようやく私にとっての彼が見えたような気がした。あの70年代後半はロックはパンクによって支配された。その70年代はボウイは変身に変身を繰り返し、私にとってはどうでも良かった存在だったのだが、ベルリンでイーノとの共作によってインテリジェンスの高い音楽作りに傾倒し、パンクとの決別が私にとっては快感だったのだ。
  さて”If you can see me”は、このアルバムでの一つの頂点とみる。ここらで登り詰めたとみて良いだろう。
 ”Boss of me”、”Dancing out in space”のパターンは古めかしくて私にとっては感動は無い。”How does the grass grow?”叱られそうだが、こうなるとどうでもいいです。
 ”You feel so lonely you could die”から”Heat”への流れこそ、今のデヴィッド・ボウイの心であろう。この2曲でこのアルバムは取り敢えず私にとってはそれなりの感動に浸れることとなった。

 とにかく、心臓病で既にミューシシャンとしての生命は終わったとみられていたイノベーター”デヴィッド・ボウイ”がこうして我々の前に元気そうに(?)登場したことは、やっぱり一応喜ぶべきことでしょう。
    members
        David Bowie(vo, ac.guit, Key), Gerry Leonard(guit.), David Torn(guit.),  Tony Visconti(guit.), Henry Hey(piano), Gail Ann Dorsey(bass), Tony Levin(bass), Zachary Alford(drums, perc), Sterling Campbell(drums, perc), Alex Alexander(perc),  Steve Elson(sax, contrabass ), Antoine Silverman, Maxim Moston, Hiroko Taniguchi, Anja Wood(strings) etc.

(試聴)"Where Are We Now ?" http://www.youtube.com/watch?v=QWtsV50_-p4

     [PHOTO  今日の一枚]

P4012606monoblog
* 今のDavid Bowie( 「The Next Day」)~こんなイメージです。(2013.4.1撮影)
(Olympus PEN E-P3 ,  M.ZUIKO DIGITAL 14-45mm 1.3.5-5.6 ⅡR,  PL)

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コメント

発売してからすぐに望郷の想いとばかりの評価ばかりでその実音楽的な側面からはあまり語られてない感じのするアルバムですね。歳をアルバムに反映した作品としては名作でしょうけど、ロックアルバムとしてはさほど…な感もあります。が、ボウイにしか出来ない世界なのは確かなので、やっぱり高評価。じっくり聴いてじっくり自分の好みを照らし合わせるってのは良いですね。

投稿: フレ | 2013年4月 4日 (木) 18時40分

フレさん、今晩わ。いつも楽しませて頂いて有り難うございます。
 とにかく私にとってはデヴィッド・ポウイは「Low」なんですね。しかしあの70年代末は彼のベルリン時代3部作がなかったら、非常に寂しい思いでいたんじゃなかったかと、ふと思い出しています。
 しかし、あの「HEROES」のジャケを引っ張り出すとは・・・・いやはや驚きました。彼にもそれだけ思い入れがあったことを今回あらためて知らしめられました。やっぱり・・そうだったんですね。
 トラックバックも有り難う御座いました。一ヶ月前のフレさんのところへ遅まきながら私もさせて頂きます。

投稿: 風呂井戸 | 2013年4月 4日 (木) 21時42分

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