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2013年4月28日 (日)

ブートDVD鑑賞~イエスYES : 「Pennsylvania,USA 2012」

あのスリリングなロックは何処に行ってしまったのだろうか?

Flyfromhere_2  昨年(2012)春に、ほゞ10年近くぶりに来日したイエスYES。2011年にリリースしたアルバム「FLY FROM HERE」を引っさげてきた。
 このアルバムは1980年のイエスを焼き直してのものだった。これはキー・ボード担当が、リック・ウェイクマンの息子オリヴァー・ウェイクマンに変わってジェフ・ダウンズが入り、そしてプロデュースを担当したトレバー・ホーンによるところの結果であった。そして問題のジョン・アンダーソンに変わるヴォーカルは、ベノワ・ディヴィッドという格好で10年ぶりのアルバム・リリースがされたのであった(参考 :http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/yes-fly-from-he.html )。

 ところが、2012年2月、肝心のヴォーカルのディヴィッドが病気のため、更にジョン・ディヴィソンが変わってメンバー入りして現在のイエスという形になったと言うところ。と、・・・・・いう流れで、このメンバーで来日したわけだ。しかし残念ながら昔のような話題性もなく終わってしまったが、その後の彼等はアメリカにてのライブ活動を行った。そしてその模様がパーフェクトに観れるブートDVDが登場しているので、目下それを好奇心を持って視聴しているというところなのである。

<ROCK> YES 「Pennsylvania USA 2012」
                Bootleg DVD ,  Audience Shooting

Pausa2012

 このDVDには昨年2012年夏のアメリカ・ツアーでの、7月20日のペンシルヴァニア州アッパー・ダービー公演の収録もの。これはブートらしくプロショットものでなく、オーディエンス・ショット。それでも取り敢えず旨く正面から捕らえていて、クローズ・アップも効いており音質もまあまあという代物である。
 イエスの代名詞であるジョン・アンダーソンのヴォーカルをアメリカのプログレ・バンド「グラス・ハーマー」のジョン・ディヴィソンが担当。さて如何にこなしているかが注目されるが(どうも彼は両バンドを掛け持ちしている)、なかなか彼の声の質もアンダーソンに負けずイエスにマッチングしているのには驚く。
 このイエスは当然ベースはクリス・スクワイア、ギターはスティーヴ・ハウ、ドラムスはアラン・ホワイトというこのところの3人は変わっていない。

Pausa2012list_2  さて、収録リストは左のように日本公演とほぼ同一(ハウのギター・コーナーの選曲は変わっているが)。バックにはスクリーンがあって演奏中にイメージ画像を流しているが、これはちょっと規模も小さくなんとなくお粗末。

 まあそれはそれとして肝心の演奏はどうかというと、まずは彼等の代名詞的曲”yours is no disgrace”続いて”tempus fugit”とスタート。う~~ん、なんかちょっと変だ。悪くは無いのだが・・・・、演奏そしてヴォーカルが少し間延びしている。更にホワイトのドラムスは軽快さがなくドスン・バタン、そういえば8人イエスでも彼はそうだったので、こりゃしょうがないか。それにしてもテンポの間延びはイメージ違い。アルバム「Fly From Here」はジェフ・ダウンズ主導で、あれはあれで良いのだが、彼等のかっての代表曲がスリリングな展開が無いのはいやはやイエスとしては頂けない。
 リズム隊にスクワイアが居るのだから、昔の流れは解っているはずだが・・・・・??、そしてハウのギターも。とにかく両者のバトルというスリルは全くなく、両者が間を埋め合わせていると言った方がいい演奏だ。40年の流れはこうなってしまうのか?

 そして彼等のアルバム曲”fly from here”がスタートしてようやく理解できた。そうなんです、このバンドに昔のイエスを期待してはいけないのだ。Fly From Here -YESなんですね。この曲になってようやく彼等のアルバムの世界が見えてくるんです。そう気がついて納得しました。 
 ”heart of the sunrise”、”awaken”、 ”roundabout” も披露するが、そうなんですこれはかってのイエスのカヴァーなんですね(笑)、そう思って聴いて初めて納得のライブでありました。

(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=xUKuKbZamyM

           [PHOTO  今日の一枚]

Dsc_0721blog
(NIKON D800   AF-S NIKKOR 50mm 1:1.4G)

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コメント

こんばんは、久しぶりにコメントさせて下さい。「ライヴ・フロム・リヨン」でも感じていましたが、映像化されれば、より一層昔のイエスらしさが失っていることが理解されるのでしょうね。

 昔を知るものにとっては残念でなりませんが、それが今のイエスなのでしょう。ジョンもリックもいないのですから、できればバンド名自体も変えてほしかったですね。

投稿: プロフェッサー・ケイ | 2013年5月 4日 (土) 22時55分

 プロフェッサー・ケイさんコメント有り難うございます。そうそうケイさんも嘆いておられましたね。私は、英国プログレ四天王の時代はフロイド、クリムゾンの方に入れ込んでいてイエスは若干手薄でしたが、それでも昔を知るものにとっては、ここに来てのイエスはやっぱり寂しいですね。
 「8人イエス」はお祭りでしたが、代々木でお目にかかった時でももう少しあのスリルあるアンサンブルは結構感じたんですがねぇ~~、あの時はラビンとハウが何となく競っていて面白かったのかも知れません。それとドラムスはやっぱりブラッフォードなのでしょうね、イエス・サウンドとしては。
 現在は”Fly From Here ”の流れを受け入れていくというところでしょうか?。やっぱりバンドというのは内部的にもなんか緊張感がないと作品としては面白くないのでしょうかね。
 そうそうトラック・バックも有り難う御座いました。ケイさんのお話しを読み直して、やっぱりねぇ~~と思いました。

投稿: 風呂井戸 | 2013年5月 5日 (日) 10時58分

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 新年早々、といってもすでに2週間以上過ぎているのだが、ショックだったことがある [続きを読む]

受信: 2013年5月 4日 (土) 23時12分

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