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2013年5月29日 (水)

回顧は続く(音楽編-10-)・・・・・ブレンダ・リーBrenda Lee

2年に一度は聴く曲・・・・”好きにならずにいられない Can't help falling in love”

 私の、この「回顧シリーズ(音楽編)」は、1950年代から60年代を中心にして、私にとって非常に親密に感ずるところを取り上げているわけであるが、既に女性ヴォーカルとしては、ペギー・リー、パティ・ページ、ジュリー・ロンドン、ローズマリー・クルーニー、コニー・フランシスなどに焦点を当ててきた。さてさて、今回はブレンダ・リーである。

Brenda1


 ブレンダ・リー (Brenda Lee 1944.12.11~ 、アメリカ・ジョージア州出身、本名 Brenda Mae Tarpley)

 いやはや今年も聴きました。
 とにかくブレンダ・リーですね。あのダイナマイトと言われた迫力を聴くと元気が出るんです。
 彼女の活躍は1950年代からですから、デビューはなんと10歳というから恐ろしい。そして14歳では”ジャンバラヤJambalaya”をABCテレビで唄って全国にてその名を馳せた。その後のプレスリー顔負けのパンチの効いた唄はヒットに結びつく。1957年のヒット曲”ダイナマイトDynamite”でその迫力にアメリカならずとも世界が圧倒され、”ミス・ダイナマイト”と呼ばれる。そしてその当時から日本にも当然その歌声は届いたのである。
 そして1960年代となると、彼女の歌声が日本中にとどろいていたわけだ。

BIG ARTIST ALBAM  「BRENDA LEE」
AILE DISK  AILE GR-40
 

Brenda_lee


 彼女の歌声で日本では”この世の果てまで The End of The World”は誰もが聴いた唄でしたね。これらのヒット曲をCDに納めて手頃な値段で売られたのが、このCDアルバム。もう結構昔のもので、これは日本での制作もの。それでも当時のものをここまで音を改良したのは立派と言えば立派。結構聴けます。
 この企画・制作は、エーデルディスク(株)で、これは「ビック・アーティスト・アルバム」編で約150人のアーティストを取り上げている。そしてその他、「ジャズ」「ムード音楽」「ロック事典」等々多岐にわたって広く(浅く?)音楽を一般に提供した。私は何処でどうして買ってきたかは全く覚えのないCDですが、こうゆう安価で昔を懐かしむというのも、まあ結構なことと言えるでしょう。

Brenda_leelist


収録は、左のように13曲。”アイム・ソリー I'm sorry”はほんとに良く聴かれた曲です。とにかくハスキーでありながら、パンチが聴いていて、ロックン・ロールのビートに乗っても見事であった彼女が、こうしたバラードものも魅力たっぷりに歌い込んでファンを惹きつけた。そしてそんな中でも”行かないで If you go away”などの出來は、その歌唱力を見せつけた代表的な曲。
Brenda2


 そして彼女の唄う”愛の賛歌 If You Love Me”は、お見事であったし、そして私の好きな曲は、”好きにならずにいられない Can't Help Falling in Love ”でしたね。この曲はエルヴィス・プレスリーが見事に歌い込んで話題の曲だったが、彼女の歌も負けず劣らずなかなか愛すべき出來であった。

 彼女は現在60歳代の最後にいるわけだが、50年前となる1960年代の活躍はお見事そのもの。結構広い年齢層に受け入れられたものだ。
 1970年代以降は、どちらかというとカントリーの方向に流れ、若きパンチのロックンロールとは離れていくが、とにかく現在までスタンダード曲のJazzyなアルバムもあったりと、日本に於いても歴史に残るヴォーカリストと言っていいのであろう。

(試聴) http://www.youtube.com/watch?v=qvYXwHXF7to

         [PHOTO  今日の一枚]

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(NIKON D800 ,  AF-S NIKKOR 50mm 1:1.4G)

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2013年5月24日 (金)

ハイレゾ音源再生への道~PC-オーディオ 始末記

全く知識の無い私にとっては久々の難題であった

 近頃話題のPC-オーディオ、これが何故話題かと言えば、高音質を求めるオーディオ・ファンにとってその役割がはっきりしてきたことである。つまり高音質を手に入れる便利で安く出来上がる一つの手段である事だ。
 又、このシステムを完成しておけば、ネットを通じて、安易に安くCDよりは格段の高音質の音源が手に入ること(ハイレゾHigh Rasolution 音源)。そして音源の収納はパソコンのハード・ディスク内でOKということは、つまり殆どの人が既に困っているCDの収納場所が不要で、この問題はいっぺんに解決する。


Netaudio


  これに興味を持ったきっかけは丁度1年前の昨年春の話であった。左の雑誌(季刊誌)に接してその道に導かれたのである。

  PC-オーディオとは、CDより遙かに高音質のハイレゾ音源の再生をすること・・・これが第一のポイントだ。
 しかし、このPC-オーデイオは、更に大きな利点として、高級CDプレイヤーの役割も果たすというところ、これは大きい。つまり数十万円するCDプレイヤーの役割を果たす。これはPCにまずCDの内容(デジタル信号)を取り込んで、それをPCM形式でに変換して記録。これを「USB-DAC」を通して一般のオーディオ機器で再生する。当面この方法が取り敢えずのCDを音源としたPCオーディオの二つめの世界である。この方法で、かなりレベルの高い高音質で再生できるのである。(この高音質再生のPC-オーディオとは、「USB-DAC」の購入だけで目的を達成できるという安価なことがポイント)
Dsd_logo_philips_sony2_4

 CDに納められた音源はその規格上の制約がある(16ビット/44.1kH)が、それより遙かに情報の多いPCM-24ビット/96KHzさらにPCM-24ビット/192kHzのハイレゾ音源に注目されているわけで、その再生がPC-オーディオならではの注目点である。
 そしてそれに加え、DSD(ダイレクト・ストリーム・デジタル)音源の世界が注目だ。このDSDとはソニーがかってSACDを生み出すべく作り上げたデジタル記録のCD-PCMとは全く別物のデジタル方式。この音のアナログに極めて親和性のある高音質の音が現在注目されているわけである。この再生もPC-オーディオの世界となる。そしてこれらは、音源媒体としてDVD-ROMやUSBそしてネット配信から得ることが出来る。

 こんな事から、私の全く知識の無いところから出発したため、この道を歩むには独学で苦労した。つまり周囲にこのPCオーディオに迫ろうという輩が存在しないというローカルに居する人間の悲しさである。それでもとにかくやってみようと、先ずはPCからのデジタル信号をアナログ化する装置(USB-DAC)を入手することから始まった。
Ud501

 それにはデジタル音源PCM,DSDを完璧にこなすところの手頃な機器としてTEACのUSB-DAC”UD-501”を導入。これの説明書でも見れば何かは解るだろうと思っていたのだが、それが甘い。ますます何も解らないところに陥った。そこで原点に戻って諸々の書籍をあさって、なんとく方向が掴め、先ずはCDをPCにリッピングするソフト(WAV(非圧縮), FLAC(可逆圧縮)形式対応)を選び、フリーソフトの「Exact Audio Copy」を設定した。
 続いてPCに取り込んだデジタル音源の高レベルの再生が出来る評判の再生ソフト「foobar2000.」(これもフリーソフト)を導入して再生体制を整えたのである。

Pcdac2

これが研究成果で、再生可能になっている目下の私のスピーカーに向かったテーブル上のPCとUSB-DACである(ここから旧来のオーディオ・アンプに接続)。USBケーブルもFURUTECHのオーディオ用のものを使用している。これで従来の私のオーデオ装置にアナログ信号を送って再生に成功したというわけである。

 しかしなんと言っても、このセットを完成させるに苦労の点は、その一番は再生ソフト「foober2000」の設定である。
 PCM及びDSDに対応させることも必要。これには関係した雑誌などには簡単に書いてあるが、そんな簡単なものでない。もともと外国のソフトであり、日本語化も出来るが基本的には英語で対応することになる。つまりPCに関するそのものの知識が絶対に必要である。
Pc

 又このソフトを高音質状況下で動かすには、再生ソフトの「foober2000」側とPCのサウンド設定が必要であり、特に重要なのは”WASAPI コンポーネント”の導入が必要である。これはPC内の余分な操作部を簡略にして(Windowsのカーネルミキサーをバイパスさせる方法)音のデータの劣化を防ごうとするもの。

 
 こうして①CD(PCM-16ビット/44.1kHz)の高音質再生~②PCM-24ビット/192kHzのハイレゾ音源再生、さらに③DSDのハイレゾ音源の再生が可能となった。
 いやはやようやくスタートに付いたところ。目下CDの場合でも、リッピングしたPCによる再生とCDプレイヤーよる音の聴き比べなど、又DSD音源やPCM-24bit/192kHzの音の比較など感動的な音を聴き比べていて、まさに事始めでの状態である。

(参考)

 ハイレゾ音源=ハイレゾリューションHigh Resolution音源(高解像度・高分解能音源)
      現状では以下の2種類とみて良い(CDより高音質)

 
 ① リニアPCM
     24bit/  96kHz
           24bit/192kHz
                                   (ちなみにCDは 16bit/44.1kHz)

                     音源のファイル形式  (非圧縮)   WAV
                        (可逆圧縮) FLAC

    ② DSD (ダイレクト・ストリーム・デジタル)
     2.8MHz
     5.6MHz

 

 

  
 

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2013年5月21日 (火)

カレン・ソウサKaren Souzaのムーディーなアルバム「HOTEL SOUZA」

アルゼンチン出身の美貌とクールな歌声と評判の歌姫だが・・・・??

 アルゼンチン出身というカレン・ソウサ、まだまだニュー・フェースと言っていいだろうが、1stアルバム「Essentials」(2011)が比較的好評で、この4月には日本公演も行われ、少々話題性のある歌姫である。そして昨年末にリリースされた2ndアルバム「Hotel Souza」が、美人狩りの得意な友人から私の元に届いた(感謝)。

<JAZZ> KAREN SOUZA 「HOTEL SOUZA」
               Music Brokers Records /ARG/ MBB9997  ,  2012

Hotelsouzaj

  なかなかジャケ買いを誘うようなアルバムですね。典型的な女性ヴォーカル・ジャズ・アルバムというところで、その手のスジも気合いが入っていたようですが、中身は全11曲である。彼女のオリジナルが多い中で、下のTracklistにみるようにまさにスタンダード中のスタンダード”3. My Foolish Heart”や、”6.I heart it though the grapevine (悲しいうわさ)”、Antonio Carlos Jobim の”10. Dindi”などの有名曲も唄われている。
 しかしスタンダード曲以外をよく見ると 曲のComposer に、ソング・ライターのDany Tomas の名が見えるところから、多分これは彼の曲でカレンに唄わせているといってよいのかも知れない。

( Tracklist / Composer )
01. Paris -- [Karen Souza, Dany Tomas, Pamera Phillips Oland]
02. Night Demon -- [Karen Souza, Joel McNeely, Maxima Pera Renauld]
03. My Foolish Heart -- [Ned Washington, Victor Young]
04. Delectable You -- [Karen Souza, Dany Tomas, Pamera Phillips Oland, Marcelo Caceres]
05. Break My Heart -- [Karen Souza, Dany Tomas, Pamera Phillips Oland]
06. I Heard It Through The Grapevine -- [Norman Whitfield, Barrett Strong]
07. Wake Up -- [Karen Souza, Dany Tomas, Pamera Phillips Oland]
08. I'Ve Got It Bad -- [Karen Souza, Dany Tomas, Pamera Phillips Oland]
09. Full Moon -- [Karen Souza, Dany Tomas, Ferras AlQaisi]
10. Dindi -- [Ray Gilbert, Antonio Carlos Jobim]
11. Lie To Me -- [Karen Souza, Dany Tomas, Pamera Phillips Oland]

Karen1j  とにかくスタートから終わりまで全曲、セクシーヴォイスと言うか声は全く張り上げずにややハスキーで、そしてなんとなくけだるさを感じさせる唄である。
 バックはオーケストラによる演奏であるが、ジャズらしく比較的ピアノ・トリオが前面に出ている。時にギター、パーカッション、サックスやトランペットが出たりしているが、しかしやはりピアノの占める位置が多く、この演奏パターンはダイアナ・クラールのアルバムの構成に似ている(多分意識しての事でしょう)。
 取り敢えず、全てスロー・ペースで展開して、彼女のヴォーカルは弱音もしっかり聴き取れるパターンで録音され聴きやすい。はっきり言うと、なんとなく無事歌い上げたという感じはあるが、このパターンで売ろうとしているところは良くわかる。しかしこれから彼女の個性がもう少し出てくるのでは?と思うところ。
 
 これだけ一枚通して同じパターンで流されると、若干ちょっと抵抗感もあるが、まあその筋の人で、夜のホテルのムードを好むパターンとしては、これで良いのかもと、取り敢えず聴きやすいアルバムとして評価は出来るのではと・・・・・・。
 とにかくハスキー・ウィスパー・ヴォイスが評判で、その上に”妖艶な美貌”が売り物のようであるが、まあその点はそう大騒ぎするほどでは無い事を付け加えておく(笑)。

(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=FM3wh3F09oc

          [PHOTO  今日の一枚]

Dsc_0711trblog_3 (NIKON D800   AF-S NIKKOR 50mm  1:1.4G)

 

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2013年5月17日 (金)

貴重なり、プログレ派 NOSOUND の新譜 :  「afterthoughts」

相変わらずの思索に導くプログレッシブ・ロック・サウンド

<Progressive ROCK> NOSOUND 「Afterthoughts」
                                kscopemusic  KSCOPE245,  2013

Afterthoughts

 待望のニュー・アルバム。このバンドを扱っている”Kscopemusic”とはUKのレーベルで、プログレ派なら知っているあのAnekdotenをリリースしているんですね。ところでこのバンド nosound は昨年知ったところなのですが、ここにきて彼等の4thアルバムがリリースされた。
 なんと言っても、イタリアのバンドでありながら、かっての懐かしい英国風のプログレ・サウンドを展開する。それも懐かしのプログレ四天王のうちピンク・フロイド風で、その後のマリリオンの味も感じられ、更にスペース・ミュージックの醍醐味も感じられるという世界。
 はっきり言って今時そう売れるとは思わないのだが、世界には昔のプログレ愛好家の残党も沢山居るであろうというところから(わはっは、私もその一人)、それなりに彼等のwebsite を見ると、結構勢いを感ずるところが面白い。

Afterthoughtslist_2  Track-List は、左のように9曲。このアルバム、なかなか立派なジャケとブックレットが付いていて、しかもサウンドに凝っているというところはプログレの特徴を繋いでいる。なんとCDとDVDの2枚組。そしてDVDには、High Resolution 24bit/96kHz mixe 始め DTSによる5.1surround を納めている。オーディオ・サウンド愛好派にもしっかり対応しているところがにくい。
 曲のパターンは、これまでのアルバムと大きな変化はない。リーダーでギタリストでありリード・ヴォーカルの Giancarlo Erra の世界そのもので、キーボードがスペーシーにバックに流れ、そこにギター・サウンドが乗ってゆく。比較的陰鬱感のないところで、精神的には安定的な世界に導いてくれる。
 
(members)
  Giancarlo Erra : vocals, guitars, keyboards
   Paolo Vigliarolo : guitars
   Alessandro Luci : bass
   Marco Berni : Keyboards
   Chris Maitland : drums
   Marianne De Chastelaine : cello

 Afterthoughtstx

 左のようななかなか味のある私好みの写真が、アルバムのブックレットに多く配置されているが、それもErra自身の手によるもののようだ。ミュージック以外にも彼はアートを伴ってのトータルな感覚で、繊細にして思索的世界を構築していると言える。
 ヴォーカルが各曲に入るが、歌物と違って演奏の中に溶け込んでいる。非常に聴きやすいところであり、聴く者に思索に導くムードをもっているところが、このバンドの世界と言いたいところ。

 <Discography>

      1st  「Sol29」  2005
      2nd 「Lightdark」  2008
      3rd  「A Sense of Loss」   2009
      4th  「Afterthoughts」   2013
(当アルバム)

Nosoundband1jpg  いずれにしても、こうしたバンドが健闘してくれるところは、私は歓迎だ。nosoundは、バンドとしては2002年からのスタートのようで、既に10年以上は経過している。と言うことは、多分それなりにファンも固まってきていると思うのだが?。
 昨年末に、このバンドのことを書いたときにも多分記したと思うが、あと一つ、このバンドへの期待は、アルバムの完成度を上げるものとして、やっぱりスリリングな展開の曲を持つことではないだろうか?、そうして山と谷と水平線が築かれると名盤と言うことになりそうなのだが。

(試聴) http://www.youtube.com/watch?v=VfaEpsfcxLk

(参考) 「ろくろくロック夜話」http://professor-kei-diary.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-d590.html
     「灰とダイアモンドと月の裏側の世界」http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/rock-bf59.html

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2013年5月15日 (水)

アレッサンドロ・ガラティ Alesssandro Galati (2)~日本盤3枚:ソロ、デュオ、トリオ

特に日本に愛されるアレッサンドロ・ガラティ

Ag2jpg  アレッサンドロ・ガラティのピアノ・プレイにおける美学を話題にしているのだが、彼のキャリアは、前回取り上げた最初のトリオ・アルバム「TRACTION AVANT」から既に今日においては20年が経ているわけである。そしてこのアルバムの後を追ってみると、意外と手に入る彼名義のアルバムは少ない。
(参考)
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-d546.html 

 彼のピアノ美学を知ろうとする中で、まずは取っ付きやすいものとして、最初のトリオものから10年後となる2004年の録音ものの2枚のアルバムが目につく。それは、ソロ・アルバム「All Alone」(2005年)と、ベースとのデュオ・アルバム「Imaginerie」(2010年)である。
 そしてその翌年の2005年には、なんと日本においてトリオで録音している。それがアルバム「Cubicq」(2007年)であり注目されるところ。
 これらの3枚のアルバムは、実は日本盤(Japan-only Edition )なんですね。これは想像するに、日本に於いて非常にガラティが好評であると言うことと、それによりリリース元の日本の”BLUE GLEAMレーベル”が頑張った結果と言うことなんでしょうね。
 さて、その3枚ですが・・・・・・・登場順に見てみよう。

<JAZZ> Alessandro Galati 「All Alone」
            
  BLUE GLEAM  BG001  ,   2005
       Recorded July 2004 at Cavo'Studio,Bergamo Italy

Allalone  ガラティの初のピアノ・ソロ・アルバムである。10曲収録され、7曲がオリジナルで、3曲がイタリアにある名曲らしい。
 冒頭の”Broken toy-Lil'Sophia”から、解りやすい優しいメロディーが流れる。2曲目”Leipzig,1862”は、繊細にして華麗、しかも抒情性たっぷりの曲。こんな調子で最後までスロー・タッチの美しいピアノの音で埋め尽くされて流れていく。
 いやはや如何にも日本人ごのみに仕上げられたアルバムである。
 (Track-List)
  1. Broken toy-Lil'Sophia
   2. Leipzig,1862
   3. Rever de te voir
   4. Bukowsky
   5. Averti tra le braccia
   6. Thin fish
   7. Una lunga storia d'amore
   8. Vanish spanish
   9. Slow down Venice hearts
  10. Tu si 'na cosa grande


  ---------------

<JAZZ> Alssandro Galati Trio 「Cubiq」
            
  BLUE GLEAM  BG003  ,  2007
               Recorded Dec. 24 2005 at Sony Music Studios Tokyo

Cubicq_2 ガラティの1stトリオ作品「TRUCTION AVANT」をリアルタイムに聴いた人には待ちに待ったトリオ・アルバムであったと思う。アルバム・タイトル曲の”Cubicq”からスタートするが、この曲の持ち味の美しいメロディーには圧倒される。いやはや最初からもう彼の世界にのめり込まされる。
 私の場合はこの曲は、前回紹介した2010年のアルパム「UNSTANDARDS」(2008年録音)で初めて接したのであったが、あれはクインテットもので、オーボエ、ギターが旋律を奏でるところがあり、その分だけ1分少々曲が長くなっているが、こうして5年前のこのトリオで聴くと、ベースの語りも重要になっていてトリオの味も捨てがたい。
  Members :  Alessandro Galati (piano), Ares Tavolazzi (bass), Emanuele Maniscalco (drums)

Cubicqlist このアルバムも6曲は彼のオリジナルで、残る4.6.9.10がイタリアの曲である。リズム隊のドラムスは控えめのサポート・タイプの演奏。やはりガラテイのピアノの美しさが印象深いアルバムである。
 私の好みからは、このガラティの演奏は、このようなトリオ・スタイルの方がリズム隊のメリハリが付いて、やはり一番良さそうに思うのだが・・・・・どうだろう?。

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<JAZZ> Alessandro Galati 「Imaginerie」
   BLUE GLEAM  BG004 ,  2010
              Recorded July 6, 2004 at Cavo Studio,Bergamo,Italy


Imaginerie  このアルバムは、Alessandro Galati (piano) とAres Tavolazzi (bass) のDuoアルバムである。ガラティにとってみれば、タヴォラッティは長い付き合いのベーシストで、気心知れての演奏と言うことになる。録音はなんとソロ・アルバム2004年と同じ時。多分これはBLUE BLEAMレーベルが掘り起こしてきたんでしょうね。録音から6年後のリリースである。
 ここでもスタートはあの1994年の名アルバム「TRUCTION AVENT」で最も人気のあった曲”Andre”から始まって、その哀愁あるメロディにファンにとってはたまらないところ。
 ベースとのデュオというところで、ピアノの演奏は手に取るように聴き取れる。そしてガラティの美しさを十二分に感じられるアルバムに仕上がっている。(全曲ガラティのオリジナル)
 (Track-List)
   1. Andre
   2. Mr.Chaplin
   3. Hole ole
   4. Evan-Garde
   5. Trampin'
   6. Le jeu du neuf
   7. Chanson pour Elle
   8. Tenco
   9. Lmaginerie
  10. Yaylor without scissors

 以上、アレッサンドロ・ガラティの日本盤3枚を取り上げた。  私の気に入り度としては、ソロは若干アルバムとしての面白さが他の2枚に負けているように思い、トリオ→デュオ→ソロの順になっている。それはジャズとしてのスリリングな面がもう少し技法や曲展開に欲しいようにも思うところなのである。まあこのあたりはそれぞれの好みの話であり、3枚ともなかなか素晴らしいアルバムである。名盤ゆえに取り敢えず私の記録としてここに記した次第。

(試聴) http://www.youtube.com/watch?v=deyxvAZDgD8
           http://www.youtube.com/watch?v=gk7SXJ6Vkq4

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2013年5月11日 (土)

アレッサンドロ・ガラティ Alessandro Galati のピアノ・プレイの美学

イタリアン・ピアノ・トリオに酔う!!

 イタリア音楽の美学は不思議な世界である。私はもう昔の話だが、ロック・プログレ派としてイタリアン・ロックにやや夢中になっていた時期があったんですが、その一方なんとなく昔から聴き続いていたジャズ畑では、ピアノ・トリオものが中心で、現在もそれは続いている。

Ag1  そんな中でついこのところ気に入って良く聴いているのがジャズ・ピアニストのアレッサンドロ・ガラティAlessandro Galatiである。フィレンツェ生まれと言うから生粋のイタリア人か?。もちろん彼はトリオもののみでなくソロ、デュオ、クインテットなど演奏スタイルは多種だが、やっぱりトリオが中心としてよいのでは・・・?。

 実は先日、爵士さんが紹介していたこのアレッサンドロ・ガラティのピアノ・トリオ・アルバム「CUBICQ」なんですが、私にとっては初もので是非聴かなければと思っていたんです。

Unstandards_4  しかしガラティは少々前の2010年に日本でも話題が盛り上がっていて、来日もしており、当時私は雑誌で取り上げているのを見て知り、その年のニュー・アルバム
Alessandro Galati UNSTANDARDS Via Veneto Jazz VVJ068 , 2010  (右)
・・・・・・を実は聴いていたのを思い出したんです。
 これは彼のピアノ・トリオものでなく、ピアノ・トリオにオーボエ、サックス、ギターも加わってのクインテットものであった。
 このアルバムは、その中身の濃さとイタリア独特の叙情的な世界を感じてはいたんですが、当時なんとそのままになっていたのです(多分トリオもので無かった為かと思うのだが)。しかもこのアルバムで特にお気に入りは“Cubicq”という曲であったのを思い出しました。それがなんと以前に彼がトリオとしてリリースしたアルバムのタイトル曲であったことを今回あらためて教えられた訳です。いやはやそうだったのかと、もうこうなれば、彼のアルバムをとことん聴きたくなったというところなんです。
 
 そんな訳で、ここにきて聴き落としていたトリオもののアルバムCUBICQ」(2007年)、さらにその他彼の初のトリオ・アルバムTRACTION AVANT」(1994年)を手に入れた。結果は案の定、その彼等の演奏に惹かれてしまって、更にガラティのソロ・アルバムALL ALONE」(2005年)、デュオ・アルバムIMAGINERIE」(2010年)と、手を広げているのが現在の私です。

JAZZ Alessandro Galati, Palle Danielsson, Peter Erskine TRACTION AVANT
Via Veneto Jazz , VVJ 007, 1994

Tractionavant_3

 これはアレッサンドロ・ガラティの初のピアノ・トリオ・アルバム。ガラティによる曲がしっかりと詰まっているが、メンバーは・・・・
  Alessandro Galati : Piano
  Palle Danielsson : Bass
  Peter Erskine : Drums


 この当時は、バック・メンバーの二人のほうが知れていて、ピアニストのガラティはむしろ新人といったところのトリオであったにもかかわらず、素晴らしいピアノ・タッチとメロディ、そしてその叙情性は素晴らしい。このアルバムもまさに美学そのものである。

Tractionavantlist_2 Track-List は、左のようで10曲。なんと言っても後に名曲と言われるようになった”André”のメロディ・ラインの美しさには圧倒される。そんな曲としては”Wassily”も素晴らしい、この曲はあのポーランドのKomedaの”ローズマリーの赤ちゃん”にも通ずる美しさと叙情性を感ずる。さらにそのパターンは”Amaxonia”にも流れてゆく。
 又、アルバム・タイトルとなっている”Traction Avant”は、メンバーのそれぞれの魅力を盛り込んだやや前衛性を感ずる曲で、これもなかなか捨てがたい。
 いずれにしてもバックの演奏もガラティのピアノを生かすべくサポートしている様は見事と言いたい。

 いやはや、このアルバム・リリースは既に20年近く前になろうとしている訳で、やはり恐るべしイタリアというところ、今知ることとなって感動しているところである。

 取り敢えず、彼の初のピアノ・トリオものを今回取り上げたが、更にその他のアルバムも回をあらためて当然ここで記録したいと思っているところである。

(試聴)
      http://www.youtube.com/watch?v=yPag4VPvXXs
      http://www.youtube.com/watch?v=RWha23pT24w

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2013年5月 2日 (木)

ギター・プレイに迫力と魅力~オリアンティ ORIANTI ~ニュー・アルバム&ブートDVD

ブートDVD「VIDEO collection 2006-2010」、ニュー・アルバム「Heaben In This Hell」

 オリアンティOrianthi(Orianthi Pannagaris(1985-))と聞いてもピンとこなかったんですが、マイケル・ジャクソンの復帰コンサートに抜擢された若き女性リード・ギタリストということで(あの「THIS IS IT」に登場)、そうそうそうだったのかと興味を持ってこのところ聴いているところである。

20062010 <ROCK, BLUES ROCK>
ORIANTI 「VIDEO COLLECTION 2006-2010」
Bootleg DVD, 140min,

 まずは彼女の場合はステージなどの生演奏が魅力だ。そんなわけでこれも諸々の彼女の映像を集めたブートDVD。
 彼女はオーストラリア・アデレード出身(1985年生まれ)、6歳からアコースティックギターを弾き、11歳でエレクトリックギターを持ち、作曲、演奏に専念という。シンガーソングライター、ギタリストとして14歳から活動して、15歳では学校も止めて音楽活動に専念とか、いやはや現代女性のパワーですね。現在はロサンゼルスに在住しての活動。

 なにとはともあれ、ギターをしっかり聴かせてくれるというところで魅力十分。サンタナの何かの映像で彼女が十分対等にギターを操って共演しているのを何となく観たのだが、マイケル・ジャクソンとの共演の彼女であったということがが解って、その両方が私の頭で一致したときに妙に興味を抱いたのである。(エリック・クラプトンのクロス・ロード・ギター・フェスティバルにも参加している実力派といって良さそうだ)

20062010list_2  このブートDVDの内容は左のごとくであり、とにかくステージもの、TV出演もの、インタビューものとなんでかんでも、2006から2010年までの数年間に、巷に現れた映像をかき集めて140分という2枚組ブートだ。
 とにかく彼女の姿を見ての上で、なるほどと取り敢えず知るのには恰好のもの。
 私のようによく知らずして興味を持った人間にはこういうものは都合が良い。

 とにかくアルバム「ビリーブ Believe」のヒット曲”according to you”のこれでもかこれでもかとオンパレード。勿論エレキによるヘビー・ロック・スタイル、一方落ち着いてのアコースティック・ギターを弾き語りで聴かせてもくれるものと多種多様のこの曲の演奏がたっぷり詰まっている。その他もこのアルバムからの”What's it gonna be””Drive away””Bad news”などなど・・・・・・なかなか器用というか、ギターのプレイには自身があってのことだろう。そしてヴォーカルは、これぞロックだと言わんばかりにシャウトするタイプと違っていて、どちらかというと意外に唄を聴かせようとするパターン。

<ROCK, BLUES ROCK> Orianthi 「Heaven In This Hell」
               Robo Records ,  RROP2012 ,  2013

Heabeninthishell これは彼女の「Violet Journey」、「Believe」、「BelieveⅡ」に続いての今年リリースした4枚目のアルバム。

 聴いてみると意外や意外、ロックといってもこの若さですからHR/HM系で押し通すのかと思ったらそうではない。なかなか渋さのあるブルーズ・ロックをも聴かせてくれるところが、どうもこのアルバムの味であって、私は一目も二目もつけたくなったというところ。そんなところからここに取り上げることになったのである。そして更に上のブートDVDにも手を付けることになってしまったのであった。

 それでもやはりギタリストとしての本領発揮で、泣きと弾きまくりの織り交ぜてのギター・プレイもしっかりとやってみせている。そんなところで若さを失っていないところはこれで良いのではと思うのである。

Heabeninthishelllist_2  アルバム・タイトル曲”heaven in this hell”でスタートするが、オープニングにふさわしいヘビーなリフで格好良く圧倒する。そしてにくいことにこの曲の最後にはアコースティックなギターのフレーズが登場し美しく心に響かせて締めくくる。なかなか曲作りにも長けている。
 しかし5曲目の”how do you sleep”の冒頭のブルース・ギターには痺れる。この曲では彼女の感情とギターの泣きが見事で、私にとってはこのアルバムでの期待以上の彼女の面が知れて喜んでいる。
 最後の”if u were here with me”を聴くと、ギターのメロディー・ラインの美しさにも増して彼女のヴォーカルはなかなか感情の入って味がある事が解った。
 さてさて、これだけのギター・テクニックの持ち主、今後への発展的期待も大きい。
 (久々に若き女性ロッカーに興味を持ったのも、ロック・ブログのフレさんが異様に気合いが入って書いていたためで、ついつい歳を忘れてアプローチさせていただきました)

(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=1RUB-cPRuoA

      [PHOTO 今日の一枚]

Dsc_0756sqblog
(NIKON D800   AF-S NIKKOR 50mm 1:1.4G)

 
 

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