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2013年5月11日 (土)

アレッサンドロ・ガラティ Alessandro Galati のピアノ・プレイの美学

イタリアン・ピアノ・トリオに酔う!!

 イタリア音楽の美学は不思議な世界である。私はもう昔の話だが、ロック・プログレ派としてイタリアン・ロックにやや夢中になっていた時期があったんですが、その一方なんとなく昔から聴き続いていたジャズ畑では、ピアノ・トリオものが中心で、現在もそれは続いている。

Ag1  そんな中でついこのところ気に入って良く聴いているのがジャズ・ピアニストのアレッサンドロ・ガラティAlessandro Galatiである。フィレンツェ生まれと言うから生粋のイタリア人か?。もちろん彼はトリオもののみでなくソロ、デュオ、クインテットなど演奏スタイルは多種だが、やっぱりトリオが中心としてよいのでは・・・?。

 実は先日、爵士さんが紹介していたこのアレッサンドロ・ガラティのピアノ・トリオ・アルバム「CUBICQ」なんですが、私にとっては初もので是非聴かなければと思っていたんです。

Unstandards_4  しかしガラティは少々前の2010年に日本でも話題が盛り上がっていて、来日もしており、当時私は雑誌で取り上げているのを見て知り、その年のニュー・アルバム
Alessandro Galati UNSTANDARDS Via Veneto Jazz VVJ068 , 2010  (右)
・・・・・・を実は聴いていたのを思い出したんです。
 これは彼のピアノ・トリオものでなく、ピアノ・トリオにオーボエ、サックス、ギターも加わってのクインテットものであった。
 このアルバムは、その中身の濃さとイタリア独特の叙情的な世界を感じてはいたんですが、当時なんとそのままになっていたのです(多分トリオもので無かった為かと思うのだが)。しかもこのアルバムで特にお気に入りは“Cubicq”という曲であったのを思い出しました。それがなんと以前に彼がトリオとしてリリースしたアルバムのタイトル曲であったことを今回あらためて教えられた訳です。いやはやそうだったのかと、もうこうなれば、彼のアルバムをとことん聴きたくなったというところなんです。
 
 そんな訳で、ここにきて聴き落としていたトリオもののアルバムCUBICQ」(2007年)、さらにその他彼の初のトリオ・アルバムTRACTION AVANT」(1994年)を手に入れた。結果は案の定、その彼等の演奏に惹かれてしまって、更にガラティのソロ・アルバムALL ALONE」(2005年)、デュオ・アルバムIMAGINERIE」(2010年)と、手を広げているのが現在の私です。

JAZZ Alessandro Galati, Palle Danielsson, Peter Erskine TRACTION AVANT
Via Veneto Jazz , VVJ 007, 1994

Tractionavant_3

 これはアレッサンドロ・ガラティの初のピアノ・トリオ・アルバム。ガラティによる曲がしっかりと詰まっているが、メンバーは・・・・
  Alessandro Galati : Piano
  Palle Danielsson : Bass
  Peter Erskine : Drums


 この当時は、バック・メンバーの二人のほうが知れていて、ピアニストのガラティはむしろ新人といったところのトリオであったにもかかわらず、素晴らしいピアノ・タッチとメロディ、そしてその叙情性は素晴らしい。このアルバムもまさに美学そのものである。

Tractionavantlist_2 Track-List は、左のようで10曲。なんと言っても後に名曲と言われるようになった”André”のメロディ・ラインの美しさには圧倒される。そんな曲としては”Wassily”も素晴らしい、この曲はあのポーランドのKomedaの”ローズマリーの赤ちゃん”にも通ずる美しさと叙情性を感ずる。さらにそのパターンは”Amaxonia”にも流れてゆく。
 又、アルバム・タイトルとなっている”Traction Avant”は、メンバーのそれぞれの魅力を盛り込んだやや前衛性を感ずる曲で、これもなかなか捨てがたい。
 いずれにしてもバックの演奏もガラティのピアノを生かすべくサポートしている様は見事と言いたい。

 いやはや、このアルバム・リリースは既に20年近く前になろうとしている訳で、やはり恐るべしイタリアというところ、今知ることとなって感動しているところである。

 取り敢えず、彼の初のピアノ・トリオものを今回取り上げたが、更にその他のアルバムも回をあらためて当然ここで記録したいと思っているところである。

(試聴)
      http://www.youtube.com/watch?v=yPag4VPvXXs
      http://www.youtube.com/watch?v=RWha23pT24w

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コメント

1708年にイタリアでピアノが発明されて300余年。鍵盤と連動したハンマーで弦を叩くという画期的なメカニズムにより、タッチによる音の強弱、指の動きの速さへの追従性が驚異的に改善され、この楽器は「ピアノ・フォルテ」などと呼ばれ、それ以降の音楽に革命的とも言える変化をもたらしたのですが、ガラティにしろ、ミラバッシにしろ、そんなイタリアからの素晴らしい贈り物ですね。

投稿: 爵士 | 2013年5月11日 (土) 16時55分

 爵士さん、こんばんわ。
 私は参戦していないので解りませんが、このガラティは、2010年来日において、かなり一連の叙情性たっぷりのアルバムにみえる世界の演奏とは違った面もみせたようですね。
 しかし、私がこうして聴いていて彼の美しさはやっぱりイタリア心から生まれてくるものであろう事は間違いの無いところと思っています。1970年代のロックにおいてもイタリアものの美しさは出色でした。営々と培われた歴史的音楽の姿の一面なんでしょうね。

投稿: 風呂井戸 | 2013年5月11日 (土) 20時48分

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