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2013年6月 5日 (水)

イリアーヌ・イリアス Eliane Elias のニュー・アルバム : 「I Thought About You」

今度はイリアーヌのヴォーカル・アルバムだ!

<Jazz> ELIANE ELIAS 「I Thought About You」
             ~A Tribute to Chet Baker~
             Concord Jazz    CJA-34191-02 ,  2013

Ithoughtaboutyou

 昨年秋の前作( 「Swept Away」 参照:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/eliane-eliasswe.html)は彼女のヴォーカル抜きのピアノ・プレイで楽しませて頂いたところで・・・・、早々にニュー・アルバムの登場。今回は彼女の完全なヴォーカル・アルバムと言っていい仕上げ。
 副題に”A Tribute to Chet Baker”とある。チェット・ベイカー といえばウェストコースト・ジャズの名トランペッターでありシンガーであったわけだが、ここでトリビュート・アルバムをリリースするというのにはそれなりに意味のあることだろう。彼女のジャズ・スタイルはなんと言ってもボサノヴァだ。そのルーツをたどるとベイカーの唄う名曲”My Funny Valentine”をブラジルの歌手ジョアン・ジルベルトが聴いて、その歌唱法を取り入れることによって、そこからボサノヴァが誕生してゆく大きな因子となったという歴史があるが、それに彼女が対応したというところであろうか。
( イリアーヌに関しては何度かここで取り上げているので参考にして欲しい=http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/cat45434491/index.html )
 

 あのボサノヴァがどのようにして生まれたかというところも興味のあるところだが、このジョアン・ジルベルトのサンバのギターに導かれる彼の歌唱法に感動したアントニオ・カルロス・ジョビンが「想いあふれて Chega de Saudade」という曲を作り、そしてそれをジルベルトが唄ったものが、ボサノヴァの元祖と言われている。この曲こそあのボサノヴァのささやき歌唱法の原点というところにあるようだ。

Ithoughtaboutyoulist


 さてこのアルバムは左のように14曲。1曲目のアルバム・タイトル曲”I Thought about You”からチェット・ベイカーゆかりの名曲でスタートしている。全ては解らない曲もあるが、究極のところチェット・ベイカー関係の曲を網羅していると言っていい。
 そしてこのアルバムもベースには夫のマーク・ジョンソンがしっかりサポートしていて、メンバーは結構一流どころを揃えて下記の通り。
  (members)
   Eliane Elias : vocals, piano
   Marc Johnson : ac.bass
   Steve Cardenas : elec.Guitar
   Randy Brecker : trumpet
   Oscar Castro-Neves : ac.guitar
   Victor Lewis : drums
   Refael Barata : drums
   Marivaldo Dos Santos : percussion
 


 このメンバーで、面白いのはイリアーヌの前の夫のランディ・ブレッカーがトランペットで特別参加をしているところ。いやはやこの世界は不思議なところがある。

Eliane62


 勿論このアルバムも彼女特有のボサノヴァの流れで曲を仕上げているが、それは彼女が彼女なりきにプレイするピアノの味を加味したボサノヴァの世界があるのが特徴的なのだ。
 もともとボサノヴァはギターの奏法により描くところから始まっているし、今もその流れは変わっているわけではないが、イリアーヌの場合は彼女自身のヴォーカルつまり中低音域を中心としたソフトな唄い方はこのアルバムでもそのままであり、それによってボサノヴァのイリアーヌ世界がピアノ・プレイと相まって築かれている。
 これは余談だが、もともとこのボサノヴァが生まれた流れはジョアン・ジルベルトに始まるのは取り上げたとおりだが、そのジルベルトがチェット・ベイカーに影響をうけたのと同時に、歌手としては当時ブラジルでも圧倒的人気のあったフランク・シナトラの影響も大きいという。

 このアルバムでは、チェット・ベイカーの関係しての曲の”You don't know what love is”のムードは、中でも私好みの出來。
 その他”Embraceable You”、”Everything Depends on you”、”Girl Talk”等の皮肉にもトランペットなどの入らないで、彼女のピアノが演ずるところが大きいどちらかというとスロー・タッチの曲が、大いに気に入ったところであった。

 彼女のジャズ・ピアニストとしてのアルバムも良いが、こうしたヴォーカルものも一味も二味もあるので、やっぱり忘れずリリースして欲しいところである。

(試聴)Eliane Elias  http://www.youtube.com/watch?v=CJeKND-rRFQ
          Chet Baker "My Funny Valentine" http://www.youtube.com/watch?v=IzpfZaZfsZg

             [PHOTO  今日の一枚]

P6030030monoblog
(OLYMPUS OM-D E-M5     M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm 1:3.5-6.3 EZ)

 

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