時には軽快に・・・ザーズZAZ : 「RECTO VERSO」
相変わらずのリズムカルなシャンソンムードで心を惹きつける
<Jazz, Pop> ZAZ 「RECTO VERSO」
PLAY ON (SONY MUSIC) , LC 06667 / 88883722892 , 2013
さて、このところ初秋の夜向けのやや暗めの世界を追ってきたので、ここらで気分一新しよう。楽しさ溢れるリズムカルにしてフランスではエディット・ピアフの再来かと言われるほど好評でヒットを飛ばしたザーズZAZ(Isabelle Geffroy)、彼女の2ndアルバムをここで登場させる。
ZAZは、かって紹介したが、ストリート・ミュージシャンとしても経験を積み重ね、自己の世界を作り上げた。
このアルバムは今年のリリースと同時に購入、しばらくはこのブログでどう取り扱おうかと考えつつ、前回取り上げた2010年の1stアルバム「モンマルトルからのラブ・レターZAZ」 を思い出しながら・・・・・私にとってどうゆう位置に彼女のアルバムはあるのかと、余計な奇妙なことを考えさせられ、何かここで書きにくくなってきていたのだ。しかしこのところの多雨などちょっとスカッとしない連日であり、このような時こそこのアルバムが良いのに気がついた。
ジャジーでポップであるが、私自身は夢中になるようなのめり込む世界でもないのだが、しかしややハスキーで鼻に少々かかった歌声は、意外に快活でリズムカルで快感だ。つまり魅力は十分なのである。しかし輸入盤で聴いている為、フランス語で(幸いと言った方が良いか)意味は解らないが彼女のこと、多分辛辣なことも唄っているに相違は無い(おそらくそうだと思う)。むしろそんなところも彼女の世界の魅力なのであるのである。日本盤では多分歌詞訳も付いているのだろうと思うが、むしろ解らない方が楽しいとしておこう。
この3年ぶりの2ndアルバムには14曲のオリジナル曲が納められているが、聴き出すと一気に終わりまでいってしまう。そんな気持ちを乗らせて聴かせているのだ。特に母国フランスは勿論だが、欧州各国で彼女は非常に支持を得て、この2ndアルバムがリリースされた。
彼女は1980年生まれだが、2000年にボルドーにあるCIAM音楽学校に入学して、ジャズ、バスク音楽、キューバ音楽、ラテン音楽、アフロ音楽、クラシック音楽となど多彩な分野に切り込んで影響を受けたという。しかしフランスだけあって、シャンソン・ムードがしっかりと生きているところがにくいのだ。
なにせ彼女はあの1stアルバムのヒットの後、なんと5ヶ月の訓練(ハードトレーニング)をして、ヨーロッパ・アルプスの最高峰4810メートルのモンブランに登頂に成功。そこでヒット曲の「私の欲しいもの」を唄ったというから恐ろしい。(http://www.wat.tv/video/zaz-chante-sommet-mont-blanc-5a75p_2exyh_.html)
まあとにかくこのZAZは聴いてみるのが一番。自然に体がリスムを取って聴いているのが解る。多分聴くもの皆がそうだと思う。こうした世界も音楽としては大切なところだ。
(参照) http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/zaz-2342.html
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