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2013年10月30日 (水)

少々国外に出てきます・・・・・

        今年もなんとなく過ぎて、一年も終わりに近づいた感があります・・・・
        少々変化を付けようと・・・・

Usa40 

       40周年記念盤のこちらの方では無く・・・・

Sobremesa
      デザートを求めて、こちらの方に少々行って参ります。そうですFadoですね。
      

                        ・・・・・・・・(しばらく休憩です)

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2013年10月29日 (火)

ケイティ・メルアKatie Meluaの6thアルバム 「KETEVAN」

自己のバース・ネームをアルバム・タイトルに!!

Katie10
 さてさてケイテイ・メルアがニュー・アルバムをリリースしたのでここに登場させる。彼女に関しては既に2009年から数回ここで取り上げて来た。もうあれから4年以上経過してしまったのかと、その月日の経つのが早いのに驚きつつ、それはどちらかというとシンガーソングライターで実力があり、丁寧にクリアな声で歌い上げるところに好感の持てる彼女の世界に関心があったからだ。
 さて今回の多分6作目となるこのアルバム、やや低迷気味であったので、ここらで起死回生を狙ってきたのだろう。英国で活躍する彼女であるが、元をただせばグルジア出身(1984年生まれ)、そこでの彼女の名前(バース・ネーム)そのものが今回のアルバムのタイトル”KETEVAN(ケテヴァン)”なのだ。

<Popular> KATIE MELUA 「KETEVAN」
                 DRAMATICO  DRAMCD0095  ,  2013

Katevan_2

 さてこのアルバム、今回も彼女の育ての親である英国ポップ職人といわれるMike Battのプロデュースだ。そして更にMikeの息子のLuke Battもプロデュースに名を連ね、更に曲も提供している。前々作2010年「The House」 で一本立ちしたかに見えた彼女も、結論的にはそれ程の成果が上げられず、前作2012年春リリースの「Secret Symphony」は、再びMike Battによる作品で打って出て、そして今回1年半の間を空けて更に彼の力によってかっての注目を狙ってきたと思われる。
 もともと優しいというか聴く者に癒やしをあたえる彼女の独特な歌唱に好感を持って全てのアルバムを聴いてきたが、もう30歳にもならんとしているのだから、更なる一歩を期待したいところで今回のアルバムに接したわけである。

Katevanlist tracklistは左のようだが、今回もシンガーソングライターとしての彼女自身のオリジナル曲が5曲(3.4.6.9.10.)が登場するが、Mike Battの曲がオープニング曲からこのアルバムの色付けをして、合計5曲お目見えだ。もともとメディアム・テンポの曲で、優しさ、安堵感を導く彼の曲は独特で、聴く者に快感を与える。そこにケイティのバラード調のヴォーカルによって一層味付けされているのである。相変わらず、なんとなくあどけなイメージのあるクリアな歌声も一つの魅力になっている。

 さてこのアルバムも新天地というよりは、今までのパターンの継承であった。Mike Batt の曲とケイティの曲の若干の違いがアルバムのメリハリになるところもあるが、まぁ全体的に一つの傾向のアルバムに聴ける。
 こうして何枚かの彼女のアルバムを聴いていると、それぞれに大きな変化は無くそんなところが若干不満にもなる。
 ここらあたりで、ガラっとイメージ・チェンジでJazzy色を強めたアルバムなんかはどうかとフト思うのだが・・・?。

 一つの注目点は、最後の”I will be there”は、エリザベス女王の戴冠60周年記念式典用の曲と言うことで、ちょっとイメージが違うが、大いなる讃歌という感じで良い曲である。

(試聴) "I will be there" http://www.youtube.com/watch?v=7IRIP-hSfJ0

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2013年10月24日 (木)

スーザン・トボックマンSusan Tobocman~粋なジャズ・ヴォーカル・・・彼女のことか?「WATERCOLOR DREAM」

久々の手強い女性ヴォーカルに遭遇した

Bg_press

<Jazz> Susan Tobocman 「WATERCOLOR DREAM」
              TERASIMA RECORDS  TYR-1036  , 2013

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 いきなりバック演奏無しにスーザン・トボックマンのヴォーカルからスタート。しかも節回しに一癖も二癖もある。"いっや~~なかなかやるわい"というスタイル。しかもこのこのアルバムは、今年寺島レコードからのリリースなのだが・・・もう既に10年以上前のアルバムの再発である(録音:1998年7月、システムⅡスタジオ(NY,ブルックリン))。とにかく寺島レコード(寺島靖国氏)が一押しのアルバムらしい。
 私にとっては初物の彼女、興味津々で聴いてみた。ところがなかなか手ごわい相手だ。簡単にはいかんぞ・・・と、思いつつもう何回と聴いてしまった。

先ずは、寺島レコードの宣伝文句を・・・・
女性ヴォーカルに人一倍こだわる寺島プロデューサーもその歌声に参ってしまったニューヨーク在住の現役女性ヴォーカリスト。大ヒットコンピレーション『JAZZ BAR 2012』に別のアルバムから一曲を収録したところ、店頭・お客様からも「オリジナルアルバムはないのか?」という問い合わせが殺到。しかし彼女のアルバムはiTunes等配信でしかリリースされておらず、CD化が待たれながらもなかなか日本では情報が得られない状況が続いていました。
このたび、その絶賛の歌声を世に問うべく、寺島レコードからなんと世界初のCD化となります!!
・・・・・・と、いうところなのだ。

Watercolordreamlist演奏:Susan Tobocman(vo), Peter Mihelich(p,key), Paul Gill(b), Mark Taylor(ds), Dan Converse(g), Jim Rotondi(tp), Steve Davis(tb), Mila Schiavo(perc)

  このアルバム、左のような収録曲。おやあまり聴いたことない曲も・・・・と思ったら、4曲は彼女のオリジナル曲(2.8.9.10)。そうかと思えば誰もが知っている”Besame mucho”が登場、それがなんとこんな唄い方は初めて聴くと思うスタイル。なかなか自己主張の強いヴォーカルなのである。それは更に”close to you”を聴くと実感する。とにかく低音はややハスキーであるが、中高音はメリハリの効いた抑揚を付けてのクリアな歌声が展開し、彼女の独特の節回しでごまかしのない旋律をシッカリ歌って聴かせるのだ。
 しかしもう一つの注目点は、このバック演奏。なかなか充実しているというか、編曲とインプロビゼーションにセンスを感ずるジャズ演奏で、それぞれの曲によってピアノに加えてその他の楽器の主役が面白く入れ替わり展開するという奥深さを聴かせてくれる。
 そんな具合にこのアルバムは取り敢えずは一筋縄には行かないところが、実は究極の魅力に繋がったのである。

20130614_9b97fb_2  左が、参考までに15年前のこのアルバムのジャケ(CAPレコード)、これの一新日本盤がこれなのである。
 この中の特に彼女のオリジナル曲”I never meant to dream of you”からのイメージは、百戦錬磨の酸いも甘いも知ったジャズ・ヴォーカリストという世界が感じられるのだ。歌手、作曲家、作詞家、アレンジャーとこなしていているという彼女の実力は本物なのであろう。早い話が玄人受けするという女性ヴォーカル・アルバムと結論づける。
 あの寺島靖国が納得のヴォーカリストというのであるから、そりやー相当なモノでしょう。とにかくCDアルバムはこの一枚だけのようで・・・、最新録音盤もほしいところ。
(なお彼女の最新モノとしては、MP3ダウンロードものとして「Live in Detroit ~ with the Cliff Monnear trio」 があり、少々聴いてみるとかなり太めのパンチ力のあるヴォーカルが聴ける)

(試聴) http://www.youtube.com/watch?v=C2t70mNCkZE

3

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2013年10月21日 (月)

やっぱり、オーソドックス・ジャズ・ヴォーカル~アレクシス・コールAlexis Cole「いつか王子様が」

これも又、やっぱり聴いてしまった!!

<Jazz> Alexis Cole 「Someday My Prince Will Come いつか王子様が」
             VENUS RECORDS    VHCD-78170 ,  2009

Somedaymyprince

 VENUS RECORDS の先日紹介したアルバム「Close Your Eyes~the sultry sound of jazz」 (参照:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/alexis-coleclos.html)のアレクシス・コールだ。あのアルバム・ジャケの品のなさにあきれながら、その中身の彼女のヴォーカルが逆にオーソドックスで嫌みのなさに感心したところであり、その結果、その彼女の前作のこのアルバムを聴いてみようと・・・これまた逆戻り鑑賞である。
 いずれにせよ、このアルバムの方がジャケはまともですね。そして又中身とも通ずるところも感じられて取り敢えずジャケは合格点。
 メンバーは・・・・・
  Alexis Cole : Vocal
    Fred Hersch : Piano
    Steve LaSpina : Bass
  Matt Wilson : Drums
    Gregoire Maret : Hermonica
    Don Braden : Saxs & Flute

と言うところの6人構成。何と言っても驚きはピアノにフレッド・ハーシュ、これは注目どころ。

Somedaymyprincelist
 そしてアルバム・タイトルとTracklist(左)をみてお解りのように、これはデズニー関係の名曲集なのである。
 このオープニングの”For now for always”を聴いてみても解るが、我々にとってのデズニーのポピュラーな曲ではないが、しかしこの演奏陣はなかなかそれぞれ持ち味の持ったベテラン陣で、しっかりジャズを演じているのに納得だ。
 ”La la ru”はご存じ「わんわん物語」から。”Someday my prince will come”は「白雪姫」、”The second star to the right”は「ピーター・パン」、”When you wish upon a star 星に願いを”は「ピノキオ」と有名曲も登場。
 そして何と言っても、このアレクシスのヴォーカル、彼女は大学の音楽科の修士号を取得する学究派で、やっぱり大学の講師をしたりしているキャリアどおり、やや太めの柔らかみのある声で、結構押しのきく極めてオーソドックスなジャズ・ヴォーカルを聴かせる。確かにこのアルバムはデズニーとは言え"大人のラブ・ソング"と言うのも当たっている。
 内容的にはデズニーを聴かせるというよりは、あくまでもそれは題材で、ジャズを演ずるという世界で楽しめるのである。とくにピアノのご存じピアノの詩人と言われるフレッド・ハーシュ、若干とっつきにくいところもあるが、好きな人も多いのでは?。
 そんなところで、諸々優等生に出来上がったアルバムである

(試聴)① http://www.youtube.com/watch?v=ax2cywAdKfs
     ② http://www.youtube.com/watch?v=1BARaUnqeBs

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2013年10月18日 (金)

やっぱり聴いてしまったカレン・ソウサKaren Souza「Essentials」

お見事な・・・・ハスキー・ウィスパー・ヴォイス

<Jazz> Karen Souza 「Essentials」
              MusicBROCKERS  MBB10136 ,  2011

Essentials
 とにかく気だるい物憂いさと色気、ハスキー・ウィスパー・ヴォイスで評判だった彼女の2012年のアルバム「Hotel Souza」が意外に売れて注目を浴びたのだったが・・・(参照:"カレン・ソウサのムーディーなアルバム「Hotel Souza」2013.5.21"=http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/karen-souza.html )、そんな中で私が当初思ったよりは意外に評判が良い。それならもっと褒めておけば良かったと今になって思っているのだが・・・・、それならばと彼女の前作(2011年)のこのアルバムを聴いてみたいと言うことになったのだ。世間を見渡すと、やっぱりそんな輩が多かったようだ。つまり私も物好きなそのお仲間と言うことである。

Essentialslist
 このアルバムは2011年にリリースされていて、Tracklistは左のようになっている。全12曲、彼女のオリジナルはなく全てがカヴァー曲であるが、それが又結構面白い。それが何がと言うと、ビートルス”Strowberry Fields forever”が、マイケル・ジャクソン”Billie Jean”が、スティング”Every breath you take”が・・・・などなど、全く別物に変身、つまりカレン・ソウサ節で別世界に引っ張り込まれるからたまらない。
 又Antonio Carlos Jobinの”Corcovado”などは是非聴いて頂きたいところです。いっやー、しかしよくここまでけだるさを持ってうたえるなぁ~~と思うところしきりというところなのだ。いやはや、先日の「Hotel Souza」だけでなく、こっちもそのパターンは貫通しているのだ。

545156_299907906748692_2111425196_n 当初、こっちのアルバムには手を付けないつもりだったのが、こうして付けてしまうと、これもなかなかその道の価値ありといったところなのである。(左の写真は是非クリックして拡大して見て下さい~笑)
 やっぱりバックはそれぞれジャズものとしての味付けは良く、ピアノ・トリオを中心に、ギター、サックス、トランペット、ボンゴ、コンガなども登場してオーソドックスな演奏を展開して結構楽しませてくれる。その上に彼女の物憂いセクシーなヴォーカルが乗ってくるのである。

 とにかく向きになって聴かずに、ちょっと夜に流しておくには意外にいけますですよ。

(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=UPLFM5s077I

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2013年10月15日 (火)

ニッキー・シュライアNicky Schrire「Space and Time」

優しさと・・・清楚感と・・・・・

<Jazz> NICKY SCHRIRE 「space and time」
              Nicky Schrire Music 101  ,   2013

             

             
Spaceandtimetr

Nicky Schrire (voice),
Fabian Almazan (piano-3, 5, 7, 10),
Gerald Clayton (piano-2, 6, 9, 11),
Gil Goldstein (piano-1, 4, 8, 12)

All arrangements by Nicky Schrire
Produced by Matt Pierson
Released 10 September 2013 by Magenta Label Group/eOne Distribution

 ここにNICKY SCHRIRE(ニッキー・?)という女性ヴォーカリストの不思議と言うか、安堵感をもたらしてくれるアルバムが登場した。
 このアルバムは彼女の優しきヴォーカルとピアノのみの世界である。そしてちょっと最近体験しなかったムードに包まれる。これは誰でも一度は聴いて良いとお勧めアルバム。
 全曲彼女のアレンジメントとなっており、彼女自身のオリジナル曲も4曲登場する。プロデュースはダイアナ・クラール、ブラッド・メルドーなどを送り出しているマット・ピアソン。

Dsc9182(TRACKLIST)
1. You're Nobody Till Somebody Loves You (Cavanaugh, Stock, Morgan)
2. I Wish You Love (Trenet, Chauliac, Beach)
3. A Song for a Simple Time (Schrire)
4. Someone to Watch Over Me (George & Ira Gershwin)
5. Teardrop (Del Naja, Marshall, Vowles, Fraser)
6. Bless the Telephone (Siffre)
7. And So I Sing (Schrire)
8. Seliyana (Ntoni)
9. When You Go (Schrire)
10. Say It Isn't So (Berlin)
11. Here Comes the Sun (Harrison)
12. Space & Time (Schrire)


 彼女は、ロンドン生まれ、南アフリカ共和国で育ち、その後ニュー・ヨーク在住でマンハッタン・スクール・オブ・ミュージック卒業という経歴が紹介されている。ニュー・ヨークを拠点にしながらも、活動の場は広く南アフリカ、ダブリン、ロンドン、ロサンゼルス、ボストンなどで支持を受けているようだ。年齢は不詳だが20ー30歳代というところでしょう。
 声の質は極めて清楚。変な技巧を凝らすところが無いところが好感もてる。
 このアルバムは、ピアノそのものの演奏も優しく美しい世界を作り上げ、彼女の牧歌的とも言えるムードを持った歌声が優しく広がるのだ。まあ女性ヴォーカルものと言っても多種多様ではあるが、しかしその方面のファンは一度は聴いておく価値がある。所謂単純にジャズ・アルバムと言って良いかどうか?、クラシック的、トラッド的ニュアンスが加味された一種独特世界である。
 このアルバムは彼女の2ndアルバムで、デビュー・アルバムは「Freedom Flight」 (2012)がある。

(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=YSzwIFZeYcU

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2013年10月 8日 (火)

ジャズ・ピアノ・トリオでビートルズを!John Di Martino 「The Beatles In Jazz」,「The Beatles In Jazz 2」

ジョン・ディ・マルティーノ~「ロマンティック・ジャズ・トリオ」の2作

<Jazz> John Di Martino's Romantic Jazz Trio
          
  「The Beatles In Jazz」
       VENUS Records  VHCD-78198,   2010

Beatles
 私の場合は当然ビートルズはリアル・タイムに聴いてきた訳ですが、やはりロックとしては彼等を蹴落としたキング・クリムゾン派であってビートルズにそれ程入れ込んだことは無かったんです。しかしその後多くのミュージシャンがビートルズの曲を取り上げて演奏しているのを聴いてみると、それなりに不思議に(?)良い曲なんですね。昔セルジオ・メンデスとブラジル66が取り上げた”フール・オン・ザ・ヒル”なんかはほんとに良かったですね。
 さてそれはそれとして、先日ピアニストのジョン・ディ・マルティーノの話になったので、ここで彼のアルバムを紹介しようと思っているわけである。
 
   John Di Martino : piano
    Boris Kozlow : bass
    Tim Horner : drums

Beatleslist このアルバムはタイトルどおり、全てビートルズの曲、つまりJohn Lennonと Poul McCartneyによるもの13曲。
 リーダー・ピアニストのマルティーノは、名前からみてもイタリア系であることは解るが、フィラデルフィア出身で盲目のピアニスト、レニー・トリスターノに師事したという。そして”ロマンティック・ジャズ・トリオ”を2000年以降に結成して、既に何枚かのアルバムをリリースしている。しかし彼を取り巻くトリオの他のメンバーは常に変わっているところが、彼の一つの特徴か?。

 このアルバムに於ける彼等の演奏の全体的な印象は、極めて素直な編曲と言っていいのであろう。誰が聴いてもビートルズの曲の旋律が聴こえてきてすぐその曲が解り、受け入れやすい。リズムも比較的ゆったりで刺激は少ない。
 「アビー・ロード」からの”3. Because”とか、”5. In My Life”、”13.Here,There and Everywehere ”あたりは良いですね、”11. Yesterday”もそれなりでゆったり聴けます。まあ、バック・グラウンド・ミュージュック的感覚で聴き流せるとこですね。

<JAZZ> John Di Martino's Romantic Jazz Trio
          
  「The Beatles In Jazz 2」
       VENUS Records  VHCD-78264,    2012

Beatles2_2
 こちらは上のアルバムの2年後にリリースされたビートルズ曲のカヴァーの続編「2」である。取り敢えずは評判が良かったと言うことでしょう、この「2」がリリースされた訳ですから。

  John Di Martino : piano
    Boris Kozlow : bass
    Alvin Atkinson : drums

 今度は、メンバーではドラムスが変わってますが、演奏スタイルは基本的には前作と同じ流れです。しかしジャズ的編曲はこの「2」ほうが面白い。そんな意味では私はこちらの方が好みです。ドラムスが変わったと言うことで変化があったと言うよりは、マルティーノ自身が少しは変化を持たせたくなったというところがあるんでしょうね。なにせ前作は素直すぎましたからね。

Beatles2list 左のように14曲、”Hey Jude”、”something”、”Imagine”、”If I Fell”などなど・・・・名曲というか、ポヒュラーというか、ビートルズの世界のオンパレード。
 こちらも聴き安いし、刺激も少なく安心して聴いてられる。つまりは優しさの溢れたジャズ・ピアノ・トリオ演奏といったところで、基本的には万人向けだ。又特にBoris Kozlowのベースは、”Hey Jude”などでは、最初旋律を奏でてピアノに渡しそして再びベースと交互に聴かせるところや、その他”Girl”ではアルコ奏法を取り入れ聴かせてくれるあたり、ややこんなムードの曲だったかと思わせるところは存在感がある。そしてドラムスは全体におとなしい。

John_dimartino2 実は前々回紹介のAlexis Coleのヴォーカル・アルバムは、美女狩りの得意な友人に勧められたもので、聴いてみて極めてオーソドックスで良いアルバムであったため、そのバック演奏に注目して、このマルティーノの名前を見て思い出したのがこの2アルバムであった。やっぱりそうだったと・・・引っ張り出したモノ。強烈な印象はないのだが、どちらにしても何か聴く者に語ってくれるような演奏であって、このマルティーノとはそうゆうタイプなのか、その他のアルバムを知らないため、ふとそんな想像をしているところである。

(試聴) http://www.youtube.com/watch?v=oyNQZLhPtJM

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2013年10月 5日 (土)

アンナ・マリヤ・ヨペックAnna Maria Jopek一夜のライブ

取り敢えずは、ヨペックのライブ参加で本日ご機嫌

 昨年以来アンナ・マリア・ヨペックにぞっこん惚れ込んで全てのアルバムとライブ映像を見(視)聴きしてみたわけであったが、ようやく今夜彼女のライブにたどり着けた。

今回の「Blue Note TOKYO」の宣伝文句は下のようなモノだったが・・・・・

 ジャズやフォークのエッセンスを取り入れたワン&オンリーの音楽世界で人気を集め、これまでゴールド・ディスクを9回、プラチナ・ディスクを7回受賞。ポーランド・ワルシャワ出身の国民的シンガー・ソングライター、アンナ・マリア・ヨペックが登場する。父親が舞踊団の花形ソリスト、母親がダンサー兼歌手という芸術一家に育ち、名門ショパン音楽院でピアノを習得。その後ニューヨークのマンハッタン音楽院に学び、’97年にソロ・デビューを果たした。2002年にはパット・メセニーとの共演アルバム『Upojenie』が母国の音楽チャートで7週連続首位を獲得。2011年に『俳句』(小曽根真との共演)、『Sobremesa』、『Polanna』の3部作を発表し、大きな話題を呼んだことも記憶に新しい。今回は1日限りのスペシャル・ライヴ。どんなステージを楽しませてくれるのか、必見必聴の一夜になるだろう。

Anna1_2Anna Maria Jopek (vo)
Marek Napiorkowski (g)
Piotr Nazaruk (vo,fl,zithar)
Krzysztof Herdzin (p)
Robert Kubiszyn (b)
Cezary Konrad (ds)

 しかしこれだけのメンバーを連れて一夜限りというのは、何かの都合というか?、それとも何かのついでというか?よく解らないがまあ我々の前に現れてくれたのは嬉しいことである。

 有り難いことに大会場でなく「Blue Note TOKYO」ということで、ステージと一体になって視聴可能でこれまた良かったところ。
 とにかく彼女の声の張り上げと同時に胸元から顔が赤みがさすところまでじっくり見てきたというライブ参加であった。又会場のメンバーも極めて紳士的できちっと曲を唄え終わるまで変な騒ぎも無く、しかも拍手等の対応が良くて彼女もご機嫌だった。
 バックのPiotr Nazaruk(vo,fl,zithar)は、驚きの高音のバッキング・ヴォーカルを聴かせ、彼女とのハモリは、いつもバックの女性コーラス隊の役までやってみせた。Cezary Konrad(ds)は、レジ袋と鋏の音をしてリズムを刻んでみせたりと多芸で、この5人のバックは充実していた。

Bluenotex


 一時間と少々のライブであったが、主として内容は彼女のポーランドを前面に出したものだった。そして聴き慣れた曲のオンパレードと多分新曲は2曲のように思う。マイクロフォンはエコーの効いたものと通常のもの2本を器用に使い分けていた。そして予想を裏切って熱唱という印象が強かった。もともと彼女の曲は、ポーランド語のタイトルと歌詞であって、どうも曲名をなかなか覚えられないのだが、特に”Cyraneczka””Przyplyw, odplyw,oddechczau””Szepty i Łzy””Uciekaj,Uciekaj”などが唄われた。多分「Blue Note TOKYO」から明日にはSetListの公開がされるだろうからそれを追記したいと思っている。

 とにかく彼女の健在をみることが出來、衰えるところの無いヴォーカルを堪能して今夜は納得の一日であった。例の3部作 (「POLANNA」「HAIKU」「SOBREMESA」)以来であるので、そろそろニュー・アルバムも・・・と期待も膨らむのだが。

(SETLIST)

CISZA NA SKRONIE
BANDOSKA (ZACHODŹŹE SŁONECZKO)
DWA SERDUSZKA CZTERY OCZY
UCIEKAJ, UCIEKAJ
OJ TĘSKNO MI TĘSKNO
RDZAWE LIŚCIE
ODE MNIE
MODLITWA GDY DZIATKI SPAĆ IDA (JUŹ SIĘ ZMIERZCHA)
POZNAŁEM DZIEWCZYNA
ZROB CO MOŹESZ
O MŌJ ROZMARYNIE
CYRANECZKA
TELL HER YOU SAW ME
FOLLOW ME

1017anna


(参考試聴)http://www.youtube.com/watch?v=5IVr84FMBxM

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2013年10月 1日 (火)

アレクシス・コールAlexis Cole : 「Close Your Eyes」

ピアノ・トリオをバツクに、ジャズ・ヴォーカルのお手本

<Jazz> Alexis Cole 「Close Your Eyes」
             Venus Records   VHCD1131  ,  2013

Closeyoureyes2
 ビーナス・レコードからの美女ジャズ・ヴォーカル・アルバム。それにしてはあまり品があるとは言えないジャケですね。米国らしいと言えばそんなところですが、”The Sultry Sound of Jazz”(官能的なジャズ・サウンド)というからこんなところなんでしょうか?。このアルバムはたぶん日本のみの盤のようだが?。このアレクシス・コールAlexis Coleは、このビーナス・レコードからこの前にデズニー関係の曲のカヴァーで「いつか王子様がSomeday My Prince will come」 (2009年)をリリースして好評のようであるが、私にとっては彼女はこのアルバムが初聴きだ。

 このアレクシス・コールはニュー・ヨーク1976年生まれで37歳と言ったところか。家族は音楽に関わった構成であったようだ。特に父親はピアニスト、作曲家、シンガーというところ。従って彼女自身も音楽に関連した勉強をし、マイアミ大学ではジャズ研究プログラムに入学、1996年にはニュージャージー州ウィリアム・パターソン大学で学士号、2006年コール大学クイーンズ校から修士号などと学問的に音楽の道を歩んできているらしい。

Alexis_cole2_2 Alexis Cole: vocals
 John Di Martino: piano
 James Cammack: bass
 Duduka Da Fonseca: drums

 メンバーはこんなところで、John Di Martinoのピアノ・トリオをバックに彼女の歌が十分納得して聴く事が出来る。下手な技巧を凝らさずにしっかりとした歌声でスタンダード曲を披露。どちらかというとやや太めの声で実がある。そして好感の持てるのは、その曲をどちらかというとオーソドックスな編曲で解りやすい曲として仕上げていることだ。
 私としてはこのバックのピアノ・トリオにも注目、つまり
Martinoは、あのビートルズを取り上げたロマンティック・ジャズ・トリオのピアノ・トリオ・シリーズ(「THE BEATLES IN JAZZ」「THE BEATLES JAZZ 2」~VENUS Recordsよりリリースしている)が印象深い。余計な話だが、ビートルズは御本家よりは、私は彼等の曲を取り上げたジャズは結構好きなんです。このアルバムではそのMartinoのプレイが聴けて嬉しいところ。

(Tracklist)
1.  マイ・ハート・ビロングス・トゥ・ダディ 
2.  あなたはしっかり私のもの 
3.  今夜おしえて 
4.  クライ・ミー・ア・リバー 
5.  夜の静けさに 
6.  あなたは恋を知らない 
7.  スモール・フライ 
8.  ウィッチクラフト 
9.  貴方と夜と音楽と 
10.  クローズ・ユア・アイズ 
11.  スウェイ 
12.  私の彼氏 

 最初から聴き慣れた曲であるが、ビーナス・レコードの売りの手法でしょうね。私にとっての関心は何と言っても”4. Cry Me A River”だ。この曲ではっきり言ってこの歌手の実力が解る。声がダイアナ・クラールのように低めの太さがあるので、なおダイアナと比べてしまうのだが、まあどっこいどっこい。後半はアレクシスなりきの世界になってこれはこれ立派にこなしている。もともと私はこの曲の近年のお気に入りは、イメルダ・メイがジェフ・ベックのギターで唄ったものなのだが、やはりこれはイメルダ・メイに軍配を上げる。しかしけっしてアレクシスも悪くない、というかむしろジャズ・シンガーの一つの原点を守っているような世界である。
 ”11.Sway”これは私にとってはローズマリー・クルーニーの歌が強力に頭に何十年も焼き付いているので、どうしようもなくアレクシスはその後ろに置く。
 しかし、トータルにはジャズ・ヴォーカルものとしては先に感想したように、バックの演奏と共に比較的オーソドックスで基本的に完成度が高い。既にベテランの境地で唄っていて、従って合格点は間違いないアルバムである。
 何度も言うようだが、このジャケがいかん、ジャケなんかどうでもいいって言う人もおられるかどうか?、少なくとも私は気になるんですね。このアレクシス自身のタイプ、そしてアルバムの出來からは全く中身と違うんです。もう少しこのアルバムの世界とマッチングした品のあるモノにして欲しいですね。ビーナス・コードの悪い面の出たジャケであった。
 

(参考視聴) http://www.youtube.com/watch?v=VarXFF8zXks

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