アンナ・マリヤ・ヨペックAnna Maria Jopek一夜のライブ
取り敢えずは、ヨペックのライブ参加で本日ご機嫌
昨年以来アンナ・マリア・ヨペックにぞっこん惚れ込んで全てのアルバムとライブ映像を見(視)聴きしてみたわけであったが、ようやく今夜彼女のライブにたどり着けた。
今回の「Blue Note TOKYO」の宣伝文句は下のようなモノだったが・・・・・
ジャズやフォークのエッセンスを取り入れたワン&オンリーの音楽世界で人気を集め、これまでゴールド・ディスクを9回、プラチナ・ディスクを7回受賞。ポーランド・ワルシャワ出身の国民的シンガー・ソングライター、アンナ・マリア・ヨペックが登場する。父親が舞踊団の花形ソリスト、母親がダンサー兼歌手という芸術一家に育ち、名門ショパン音楽院でピアノを習得。その後ニューヨークのマンハッタン音楽院に学び、’97年にソロ・デビューを果たした。2002年にはパット・メセニーとの共演アルバム『Upojenie』が母国の音楽チャートで7週連続首位を獲得。2011年に『俳句』(小曽根真との共演)、『Sobremesa』、『Polanna』の3部作を発表し、大きな話題を呼んだことも記憶に新しい。今回は1日限りのスペシャル・ライヴ。どんなステージを楽しませてくれるのか、必見必聴の一夜になるだろう。
Anna Maria Jopek (vo)
Marek Napiorkowski (g)
Piotr Nazaruk (vo,fl,zithar)
Krzysztof Herdzin (p)
Robert Kubiszyn (b)
Cezary Konrad (ds)
しかしこれだけのメンバーを連れて一夜限りというのは、何かの都合というか?、それとも何かのついでというか?よく解らないがまあ我々の前に現れてくれたのは嬉しいことである。
有り難いことに大会場でなく「Blue Note TOKYO」ということで、ステージと一体になって視聴可能でこれまた良かったところ。
とにかく彼女の声の張り上げと同時に胸元から顔が赤みがさすところまでじっくり見てきたというライブ参加であった。又会場のメンバーも極めて紳士的できちっと曲を唄え終わるまで変な騒ぎも無く、しかも拍手等の対応が良くて彼女もご機嫌だった。
バックのPiotr Nazaruk(vo,fl,zithar)は、驚きの高音のバッキング・ヴォーカルを聴かせ、彼女とのハモリは、いつもバックの女性コーラス隊の役までやってみせた。Cezary Konrad(ds)は、レジ袋と鋏の音をしてリズムを刻んでみせたりと多芸で、この5人のバックは充実していた。
一時間と少々のライブであったが、主として内容は彼女のポーランドを前面に出したものだった。そして聴き慣れた曲のオンパレードと多分新曲は2曲のように思う。マイクロフォンはエコーの効いたものと通常のもの2本を器用に使い分けていた。そして予想を裏切って熱唱という印象が強かった。もともと彼女の曲は、ポーランド語のタイトルと歌詞であって、どうも曲名をなかなか覚えられないのだが、特に”Cyraneczka””Przyplyw, odplyw,oddechczau””Szepty i Łzy””Uciekaj,Uciekaj”などが唄われた。多分「Blue Note TOKYO」から明日にはSetListの公開がされるだろうからそれを追記したいと思っている。
とにかく彼女の健在をみることが出來、衰えるところの無いヴォーカルを堪能して今夜は納得の一日であった。例の3部作 (「POLANNA」「HAIKU」「SOBREMESA」)以来であるので、そろそろニュー・アルバムも・・・と期待も膨らむのだが。
(SETLIST)
CISZA NA SKRONIE
BANDOSKA (ZACHODŹŹE SŁONECZKO)
DWA SERDUSZKA CZTERY OCZY
UCIEKAJ, UCIEKAJ
OJ TĘSKNO MI TĘSKNO
RDZAWE LIŚCIE
ODE MNIE
MODLITWA GDY DZIATKI SPAĆ IDA (JUŹ SIĘ ZMIERZCHA)
POZNAŁEM DZIEWCZYNA
ZROB CO MOŹESZ
O MŌJ ROZMARYNIE
CYRANECZKA
TELL HER YOU SAW ME
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コメント
「Blue Note TOKYO」でのライブがあったのですか。知りませんでした。まあ、ちょっと東京までは ・・・。うらやましい限りです。彼女をまったく知らなかった時期の先年の大阪公演、返すがえすも残念です。
投稿: 爵士 | 2013年10月 6日 (日) 10時41分
今回は一夜のみでしたので、爵士さん、関西方面はちょっと無理でしたね。
しかしこのメンバーは多分多くの地でライブ活動をこなして来ていると思わせるなかなかのコンビネーション・プレイでした。ヨペックがメモを見ながらの日本語の挨拶も、言葉を歌にして流してバックも心得ていて曲を演奏するという手慣れたところが見れました。今回もポーランド大使館が後援していてのこと、曲もポーランドを印象付ける構成になってむしろそのあたりがかえって良かったと思います。彼女は日本にはかなりの好感を持っているのでしょう・・・と、思いますのでこの次のニュー・アルバムには又来日公演があろうかと思います。期待しましょう。
投稿: 風呂井戸 | 2013年10月 6日 (日) 20時50分