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2013年10月 8日 (火)

ジャズ・ピアノ・トリオでビートルズを!John Di Martino 「The Beatles In Jazz」,「The Beatles In Jazz 2」

ジョン・ディ・マルティーノ~「ロマンティック・ジャズ・トリオ」の2作

<Jazz> John Di Martino's Romantic Jazz Trio
          
  「The Beatles In Jazz」
       VENUS Records  VHCD-78198,   2010

Beatles
 私の場合は当然ビートルズはリアル・タイムに聴いてきた訳ですが、やはりロックとしては彼等を蹴落としたキング・クリムゾン派であってビートルズにそれ程入れ込んだことは無かったんです。しかしその後多くのミュージシャンがビートルズの曲を取り上げて演奏しているのを聴いてみると、それなりに不思議に(?)良い曲なんですね。昔セルジオ・メンデスとブラジル66が取り上げた”フール・オン・ザ・ヒル”なんかはほんとに良かったですね。
 さてそれはそれとして、先日ピアニストのジョン・ディ・マルティーノの話になったので、ここで彼のアルバムを紹介しようと思っているわけである。
 
   John Di Martino : piano
    Boris Kozlow : bass
    Tim Horner : drums

Beatleslist このアルバムはタイトルどおり、全てビートルズの曲、つまりJohn Lennonと Poul McCartneyによるもの13曲。
 リーダー・ピアニストのマルティーノは、名前からみてもイタリア系であることは解るが、フィラデルフィア出身で盲目のピアニスト、レニー・トリスターノに師事したという。そして”ロマンティック・ジャズ・トリオ”を2000年以降に結成して、既に何枚かのアルバムをリリースしている。しかし彼を取り巻くトリオの他のメンバーは常に変わっているところが、彼の一つの特徴か?。

 このアルバムに於ける彼等の演奏の全体的な印象は、極めて素直な編曲と言っていいのであろう。誰が聴いてもビートルズの曲の旋律が聴こえてきてすぐその曲が解り、受け入れやすい。リズムも比較的ゆったりで刺激は少ない。
 「アビー・ロード」からの”3. Because”とか、”5. In My Life”、”13.Here,There and Everywehere ”あたりは良いですね、”11. Yesterday”もそれなりでゆったり聴けます。まあ、バック・グラウンド・ミュージュック的感覚で聴き流せるとこですね。

<JAZZ> John Di Martino's Romantic Jazz Trio
          
  「The Beatles In Jazz 2」
       VENUS Records  VHCD-78264,    2012

Beatles2_2
 こちらは上のアルバムの2年後にリリースされたビートルズ曲のカヴァーの続編「2」である。取り敢えずは評判が良かったと言うことでしょう、この「2」がリリースされた訳ですから。

  John Di Martino : piano
    Boris Kozlow : bass
    Alvin Atkinson : drums

 今度は、メンバーではドラムスが変わってますが、演奏スタイルは基本的には前作と同じ流れです。しかしジャズ的編曲はこの「2」ほうが面白い。そんな意味では私はこちらの方が好みです。ドラムスが変わったと言うことで変化があったと言うよりは、マルティーノ自身が少しは変化を持たせたくなったというところがあるんでしょうね。なにせ前作は素直すぎましたからね。

Beatles2list 左のように14曲、”Hey Jude”、”something”、”Imagine”、”If I Fell”などなど・・・・名曲というか、ポヒュラーというか、ビートルズの世界のオンパレード。
 こちらも聴き安いし、刺激も少なく安心して聴いてられる。つまりは優しさの溢れたジャズ・ピアノ・トリオ演奏といったところで、基本的には万人向けだ。又特にBoris Kozlowのベースは、”Hey Jude”などでは、最初旋律を奏でてピアノに渡しそして再びベースと交互に聴かせるところや、その他”Girl”ではアルコ奏法を取り入れ聴かせてくれるあたり、ややこんなムードの曲だったかと思わせるところは存在感がある。そしてドラムスは全体におとなしい。

John_dimartino2 実は前々回紹介のAlexis Coleのヴォーカル・アルバムは、美女狩りの得意な友人に勧められたもので、聴いてみて極めてオーソドックスで良いアルバムであったため、そのバック演奏に注目して、このマルティーノの名前を見て思い出したのがこの2アルバムであった。やっぱりそうだったと・・・引っ張り出したモノ。強烈な印象はないのだが、どちらにしても何か聴く者に語ってくれるような演奏であって、このマルティーノとはそうゆうタイプなのか、その他のアルバムを知らないため、ふとそんな想像をしているところである。

(試聴) http://www.youtube.com/watch?v=oyNQZLhPtJM

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ジョルジオ バック サマンサ http://www.watchsvinterior.com/

投稿: バック サマンサ | 2013年11月 5日 (火) 16時35分

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