ダイアナ・パントンDiana Pantonのニュー・アルバム「RED」
相変わらずのキュートでプリティーなヴォーカルがたっぷり
<Jazz> Diana Panton 「RED」
Muzak MZCF-1281, 2013
ジャズ界での話題も多いカナダの歌姫、とにかく歳に似合わず(多分)あどけなさのあるシュガー・ヴォイスはどこから出てくるのかと不思議になる彼女のヴォーカル。ここにニュー・アルバム(6th)「RED~ルージュのため息」が登場。なんとそのキュート、プリティーというムードは更にアップして、もはや"こりゃまいった"とうところ。
既に何回か彼女は取り上げているので詳細は過去のアーティクルに譲るとして(私が最初に聴いたのは2011年 http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/diana-panton-06.html )、そのさてさて今回のアルバム、ピアノ、ビブラフォン、ギターに加えてトリングス、サックス、ハープなど多彩な演奏陣が静かに彼女のヴォーカルをバック・アップしている。布陣は下記の通り。
ダイアナ・パントン (vo)
ドン・トンプソン (p, vib)
レグ・シュワガー (g)
フィル・ドワイヤーズ
(s)
ジム・ヴィヴィアン (b)
ハリソン・ケネディ (vo on track5)
モッシェ・ハマー (vln)
プレイズ・ラム
(vln)
ダイアン・レウン (vla)
コエンリード・ブローメンダル (cello)
エリカ・グッドマン (harp)
とにかく癒やし系アルバムとしての仕上げは冴えたるモノだ。もともとドン・トンプソンDon Thompsonによって見いだされ、そして作り上げられたと言っても良い彼女だが、不思議にあどけなくセクシーでありながら、意外に嫌らしいところがない。やっぱり不思議と言う言葉を使ってしまうが、こうしたタイプはやっぱり日本には受ける要素があると思う。又香港、台湾で圧倒的な支持を得たという。
tracklistは左のように13曲。スタンダード・カヴァーが中心だが、彼女とトンプソンの共作の曲もある(12)。以前の(4thアルバム「to Brazil with love」 )ボサノヴァ調とは変わって、今回は極めてムーディーな曲の仕上げ。そしてバックの演奏もそれを引き立たせるべく、エレガントというか品のある演奏で一種独特な世界に引っ張り込む。それは極めて落ち着いた安堵を誘う世界だ。
私にとっては、どの曲がどうと言うのでなく、全編一つになってのラブ・ソング集と感じている。とにかく最後の”amazing”で完全に幸福感に埋没させてくれるのである。取り敢えず相変わらずの合格点といった評価になりますね。
(参考試聴) Moonlight Serebade
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