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2013年12月 2日 (月)

イニャキ・サルヴァドール・トリオIÑAKI SALVADOR TRIO : 「LILURARIK EZ」

スペインからの美しい旋律を武器にしたピアノトリオもの

<Jazz> Iñaki Salvador Trio 「LILURARIK EZ」
                        VAIVEN  PSM31247CD,    2013

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さて、宣伝文句は下のようなもの。

廃盤市場で高額で取引されていた人気レア盤が遂に復刻!
スペインのベテラン・ピアニストInaki Salvadorの2010年録音ピアノトリオ!
詩情溢れるフレーズと流麗なタッチのピアノ、そして欧州南西部らしい熱気と静謐でメロディアスな楽曲が並ぶピアノトリオ傑作!
M4はポエトリー/ヴォーカル入り。

 と言うところなんですが、実はイニャキ・サルヴァドールIñaki Salvadorというピアニストはスペインの大御所らしいのですが(勿論作曲家でもある)、多分1962年バスク地方生まれであって50歳ぐらい、それならば油がのってきたところではないか?。しかし彼については私は知らないで来てしまっていた。このアルバムはもともと2010年のリリースで、なかなかの注目モノであったようだが、このイニャキというピアニストは、日本でどれほどの評価と人気なのか実は知らない。詳しい人がおられれば教えて欲しいと思っている。

Iñaki Salvador (piano)
Javier
Mayor De La Iglesia(contrabajo)
Hasier Oleaga(bateria)


  トリオ・メンバーはこんなところで、聴いてみるとなるほど彼のピアノが前面に出ての曲が多いが、旋律に魅力があり、ピアノ・タッチは確かに流麗という表現通りで聴き応えある演奏だ。

998515_31.Ihesa. Denbora ez da Luzea10:38
2.Kontatu Didate 09.37
3."Ezer Gabe"
4.Dialogos con Mikel 11:51
5.Izrren Inguruan 06:57
6. Improvisacion sobre "Txoria Txori" 07:08
7.Variaciones sobre"Bega,Biga,Higa" 06:03




 1.2.曲とも、聴く者の心に滲みるピアノの調べによる曲の流れがなかなか魅力的。
 3曲目はちょっとすぐ思い出さないが聴いたことのある旋律が流れる。スペインの昔からの曲であったろうか?。哀愁と懐古的な抒情性の雰囲気が広がる。

 

  4曲目”Diálogos con Mikel ”では、なんとイニャキ自身と思われる詩の朗読、そして歌までも入っている。そして最後にはビートルズの”Yesterday”まで登場。これには驚きだが、果たしてこのアルバムに良かったかどうか?、ちょと3曲までのイメージと違ってくる。これは私自身はちょっと疑問に思った。
 6.”
Improvisación sobre 'Txoria Txori' ”ベースとピアノの流れが面白く、それに加えてベースの音の哀愁感がいい。ここに来て次の曲”Variaciones sobre 'Baga, biga, higa' ”と共にイニャキの演奏のテクニカルな主張が感じられる。
 
なるほど、2010年リリース後、日本で人気があったというところは何となく解るアルバムである。この前にピアノ・トリオ「Orain」(1989年録音)というアルバムもあって、私は未聴だが、これも良かったようだ。

 

(参考視聴)

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