2013 Progressive Rock No1=スティーヴン・ウィルソンSTEVEN WILSON : 「DRIVE HOME」
「レイヴンは歌わない」のフランクフルト・ライブ映像+PV
~2013年 Best5 シリーズ = Progressive Rock 部門~
2013年の総決算もしてみたい。まずは「Progressive Rock」ではやはりNo1は、このスティーヴン・ウィルソンに落ち着きますね。彼のポーキュパイン・ツリーのバンド活動から離れてのソロ・ユニット作品第三弾「THE RAVEN THAT REFUSED TO SING レイヴンは歌わない」です。抒情性豊かな曲とアグレッシブな曲のバランス良い曲の仕上げ、演奏技術、録音等において最も素晴らしかった。
そしてそのプロモ・ビデオ及びライブ映像盤がリリースされているのでここに取り上げる。
<Progressive Rock>
STEVEN WILSON 「DRIVE HOME」
(Blu-ray) Kscope KSCOPE520, 2013
<Musicians>
Steven Wilson — vocals, keyboards, guitars, bass guitar on "The Holy Drinker"
Nick Beggs — bass guitar, backing vocals, Chapman Stick on "The Holy Drinker"
Guthrie Govan — lead guitar
Adam Holzman — keyboards
Marco Minnemann — drums
Theo Travi — flutes, saxophones, clarinet
これが今年2月リリースされたスティーヴン・ウィルソンの最新作ソロ・アルバム「THE RAVEN THAT REFUSED TO SING レイヴンは歌わない」のそのPV及びフランクフルトにおけるライブ映像盤(Blu-ray盤+CD盤)である。
彼の描く世界は抒情性と攻撃性のバランスが見事で、単純にプログレッシブ・ロックと言い切れないところにある。それはミュージック・エンジニアとしての活動がそうさせるところでもあろうか。特にキング・クリムゾンのアルバムの再生には評価も高く、それ自身が彼の演奏活動にも大きく生きているのだろう。まさに技能集団のなせる技がここにある。
TRACKLIST
<Blu-ray>
-Video Content-
『Drive Home』PV
『The Raven That Refused To Sing』PV
『The Holy Drinker』Live in Frankfurt
『Insurgents』Live in Frankfurt
『The Watchmaker』Live in Frankfurt
『The Raven That Refused To Sing』Live in Frankfurt
-Audio Content-
『The Birthday Party』
『The Raven that Refused to Sing』orchestral ver.
<CD>
『Drive Home』edit ver.
『The Birthday Party』
『The Raven That Refused To Sing』orchestral ver.
『The Holy Drinker』Live in Frankfurt
『Insurgents』Live in Frankfurt
『The Watchmaker』Live in Frankfurt
『The Raven That Refused To Sing』Live in Frankfurt
フランクフルトに於けるライブ映像は4曲だが、ステージであるにも関わらず、アルバムの出來に負けない演奏で充実度が高く納得モノ。映像もBlu-ray盤にふさわしく良好。サウンドは5.1surround DTS-HD Master Audio。
そしてAudio Content の2曲のうち『The Birthday Party』は初登場曲。これは彼等の一つの特徴であるプログレ系の抒情的で深遠な曲とは対照的な曲で、メンバーそれぞれのテクニックのぶつかり合いで迫力有りというところ。これらも96/24 surround Audio である。
更に注目点は、それにも増して2曲のPromo.Video作品の映像が何とも言えず印象深い。これはこのアルバムの一つの目玉であろうが、物語と詩情性が高く傑作である。いやはや驚きました。今回のこの映像アルバムは、DVD盤もあるが、それにもこのVideo作品は収められていると思う。いずれにせよこれは一見の価値ありだ。
つまるところ、これはアルバム「THE RAVEN THAT REFUSED TO SING 」の派生盤ではあるが、今やサウンドそして映像の求められる時代にマッチしたこうした盤のリリースは、やはりスティーヴンの世界がこの時代に発展的に生きていることが良く解るのである。
(試聴)
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