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2014年1月 7日 (火)

アンヌ・デュクロ Anne Ducros 「Either Way from Marilyn to Ella」

安心して聴けるベテランの味に満ちている・・・・・

 昨年も結構実りのあった女性ヴォーカル・シリーズですが、今年も美女狩り得意の我が友人の力を借りつつなんとか続けて行きたいと思っています。まあ私が取り上げるからには少なからずも気に入ったところがあると見て下さい。そんなところでまずは意外に日本ではそれ程大きくは取り上げられてこなかったベテラン・ジャズ・シンガーを。

<Jazz> ANNE DUCROS 「Either Way from Marilyn to Ella」
              Naive Records   NJ623611  ,  2013

Eiterwayb

Anne Ducros(vo)
Benoit de Mesmay(p,background-vo)
Maxime Blesin(g,per,background-vo)
Gilles Nicolas(b,elb)
Bruno Castelucci(ds)

Guests:
Mamani Keita(vo on 6)
Emmanuel Bex(org,vo,vocoder on 13)
Renato Martins(per on 2,12,14)
Antoine Pierre(ds on 6,15)
Olivier Louvel(g on 10)
Anna Paula Fernandes(background-vo on 12)
Afy Lomama(background-vo on 12)
Olivier Temime(ts on 6)
New Art Strings Orchestra conducted by Alessandro Castelli(on 1,8,9,11)

Anne_ducros フランスの実力派女性ジャズ・シンガー~アンヌ・デュクロAnne Ducrosの2013年秋リリースの最新アルバム(7作目)。

 彼女は、1959年フランス北部の町、ブーローニュ・スール・メールの生まれというから、歳は数えてみれば解る(笑)ベテラン。十代から音楽学校で、オペラとかバロック音楽を学んでいたようだ。なんと27歳になってからジャズの演奏に魅せられ、リール大学で法律の勉強をしていたが、あの米国ジャズ・シンガーのエラ・フィッツジェラルド(1917.4.25-1996.6.15)を研究してジャズ・ヴォーカルを演ずるようになる。1987年、ウィーン国際ジャズ・コンクールで第一位を獲得、遅咲きの典型で30歳過ぎの1989年に初のアルバム「Don't You Take a Chance」を発表という経歴の持ち主。

1. You'd Be Surprised
2. My Heart Belongs To Daddy
3. Summertime
4. Spring Can Realy Hang You Up The Most
5. Either Way
6. But Not For Me
7. You'd Be So Nice To Come Home To
8. A Fine Romance
9. Thou Swell
10. I Wanna Be Loved By You
11. I'm Through With Love
12. Diamonds Are The Girl's Best Friend
13. Laura
14. Dindi
15. It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)

 収録曲は以上15曲。とにかく彼女はエラ・フィッツジェラルドの信奉者なんでしょうね、このアルバムはタイトルからしても、あのマリリン・モンローも一目置いたエラへのトリビュートということか(もちろんマリリンにも)、そんなアルバムと言えそうなもの。
 とにかく彼女のこのアルバムにおけるヴォーカルはまさにオーソドックスで下手な小技はない。しかし収録の曲のタイプを十分研究しつくしてのことか、非常にアレンジに凝っていて、それによってみせるその歌い回しと技巧に加えて、エモーショナルな味付けは、やはりベテランの成せる技と言える。そしてスタンダード曲といえども彼女の唄だというところをみせつける。そんなところはお見事と言わざるを得ない。かなり低音には自信があるのだろう、高音を結構きかせながら次第に低音になるに従いスケールが広がってくる。
 しかし、このアルバムは特にバックに数曲はストリングスが入るが、主としてカルテット・パターンでビック・バンドでない分、彼女のジャズ・ヴォーカルの味を十分楽しめる。
 いずれにしても、女性ジャズ・ヴォーカルものを愛する人には一度は聴いてもらいたい充実感のある彼女のスケールを感ずる歌声である。

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コメント

いよっ、姉御!! そんなすごい貫禄ですね。なかなかいい!!

投稿: 爵士 | 2014年1月 8日 (水) 17時26分

 爵士さん、今晩わ。
 ご感想通り、彼女のヴォーカルは百戦錬磨の技ですね。

投稿: 風呂井戸 | 2014年1月 8日 (水) 22時39分

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