私の愛する老兵カメラ(4) コニカ「Pearl Ⅳ」 / ハロルド・メイバーン・トリオHarold Mabern Trio
小西六のセミ版スプリング・カメラ=パールpearl Ⅳ
ドイツのイコンタから出発して、私の愛する老兵カメラを紹介しているが、いよいよ国産カメラである。これも流行の6×4.5の120フィルムでのセミ版カメラ。なかなか快適なスプリング・カメラである。
これは日本で最も古いカメラ・メーカー小西六写真工業の戦前の昭和8年から生産したロールフィルムのスプリング・カメラからの流れで出来上がったもの。戦前は昭和13年セミパールが登場している。そして戦後になってその完成度の深めたカメラであった。
KONISHIROKU Peal Ⅳ No.800416
Konishiroku Hexar 1:3.5 F=75mm No 1773650
SEIKOSHA-MXL
小西六(コニカ)といっても今は知っている人も少なくなって寂しい話であるが、私は結構愛好者であった。
このカメラは、戦後24年にパールⅠ型、26年には距離計の改造型パールⅡ、昭和30年パールⅢ、昭和33年にはボデーは新型となり、このパールⅣが登場する。これでこのセミ版カメラのパール・シリーズは完成するわけであるが、何と言ってもⅣ型になって高級カメラとなるが、その搭載されたレンズの素晴らしさも当時はファンを惹きつけていた。それは3群4枚テッサータイプのヘキサー75mmF4.5は、コニカの面目躍如と言ったカメラであった。
しかし、フィルムの質の向上もあったと思われるが、当時より135フイルム(35mm)の時代となり、このカメラも5000台ほどの生産で幕を閉じたようだ。
その後も私にとっては、ライカのMマウント採用のコニカ・ヘキサーRFと愛機は繋がっていったのであった。
<今日のミュージック>
寺島靖国「Jazz Bar 2004」
DIW Records TYP-004 , 2004 ・・・・・から
この「2004」では、寺島靖国は相当のお気に入りなんでしょうね、又もやジャネット・サイデルのヴォーカルが登場するが、それはそれまでのところとして・・・・・。
やはりこのアルバムでは、前半はあまり気合いが入らないが、中盤から後半になってなかなか聴きどころが登場する。
特に後半のハロルド・メイバーン・トリオHAROLD MABERN TRIOのアルバム「Lookin' on the Bright Dide」(1993)からの”It's a lonesome old town”~アーク・サノARK SANOのアルバム「Let's Listen To It」(1999)からの”the best thing for you”の両ピアノ・トリオの2曲の流れが私にとってはお気に入りでしたね。
特にメイバーンは、あの大きな体から対照的な繊細な優しいピアノ・プレイを展開するところが魅力です。
Harold Mabern Trio
「Lookin' on the Bright Dide」
1993
Harold Mabern (piano)
Jack Dejohnette (drums)
Christian McBride (bass)
Ark Sano
「Let's Listen To It」
1999
Ark Sano (piano)
Dan Lutz (bass)
Rob Perkins(drums)
(試聴)Harold Mabern trio
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