« 2014年3月 | トップページ | 2014年5月 »

2014年4月30日 (水)

ダニエル・サボーDaniel Szabo ピアノ・トリオ・アルバム : 「A SONG FROM THERE」

コンテンポラリー・ジャズ・ピアノ・トリオの楽しさ
Dsc_0964
 我が家の石楠花(シャクナゲ)も、今年も春の桜(しだれ桜)に続いて開花しました(左)。
 まさに春爛漫と言ったところです。厳しい冬に耐え毎年堂々と生きて行く植物には敬意を表したくなる一年の中での春の季節の感動でもあります。
     ~~~~
 さて、今日取り上げるミュージックは、ハンガリー出身(1975年生まれ)で、クリス・ポッターやカート・ローゼンウィンケルとの競演盤が高く評価された実績のあるダニエル・サボーDaniel Szaboだ。
 彼の演奏するジャズ・ロック(Free Mind Trio)の楽しさもさることながら、このピーター・アースキンにエドウィン・リヴィングストンというメンバーとのトリオを組んでの(特にアースキンのドラムスは期待もの)、2013年に録音された全曲オリジナルによる最新ピアノ・トリオ作品で、コンテンポラリー・ジャズの完成度の高さに驚くのである。
<Jazz>
DANIEL SZABO  PETER ERSKINE  EDWIN LIVINGSTON
 「A SONG FROM THERE」
          Szabomusic 1001 (disk UNION   DUJ 113 / 2014)
992
DANIEL  SZABO (p)
PETER ERSKINE (ds)
EDWIN LIVINGSTON (b)
Recorded in Los Angeles in May of 2013 by Talley Sherwood at Tritone Studio

 このアルバムの魅力はダニエル・サボーのアドリブの妙が感じ取れるクールと表現して良いだろうピアノ・プレイに加えて、ピーター・アースキンの更にサラっとしたドラムスが印象的なアルバムだ。
 NMVの紹介では・・・・・・・・・・・・・・
ダニエル・サボーのダークな魅力が完成の域に達した傑作”と評している。
さらにライナーからの紹介文は下記のようなところ・・・・・・・
そのダークな個性が演奏、作曲の両面で完全に確立され、恐るべき完成度にある本作品こそ、彼のキャリアでメルクマールとなる大傑作と位置付けたい。また2013年にリリースされたあらゆるピアノトリオ作品の中でも、個人的にナンバーワンに推薦するつもりだ。~その美麗なタッチとオリジナル曲の深い叙情性に安らぎを覚える。しかしその反面、彼の演奏、作曲に多大なる影響を与えた故郷ハンガリーのバルトークにインスパイアされた野獣性が裏テーマとして、マシナリーな禁欲さを持って呈示されるので、じっと聴いている内に、何やら心落ち着かないものが沸き上がってくるのである。~(ライナーより抜粋)
Index_042  (Tracklist)
  1.  Hun-Fro Blues
  2.  Kids' Dance (dedicated to Aron and Julia)
  3.  Eastynato
  4.  A Song From There
  5.  Barbaro Con Brio (Hommage ā Bela Bartok)
  6.  I Crooned It Before
  7.  Hun-Fro Blues-Alternate Take
 
 
 まあこれらの紹介は少々大袈裟だが、確かに洗練されたクールなプレイに、曲によっては抒情性も聴かれ、しかし真骨頂は時としてみせる”動”の部分のテンションの高い攻撃性もちらつかせ、決して単調で無い迫力も感じられる。
 1曲目” Hun-Fro Blues”は、アースキンのブラシによる音が先導してそこにサボーのピアノが変化に富んだアドリブを繰り返し、ベースとドラムスの繰り返すビートにのっての不思議なメロディーが展開する。更にドラムス・ソロもお目見えして、並でないコンテンポラリーな異次元に引き込んで行く。これは良いぞと・・・次の曲に期待充分。
 2曲目” Kids' Dance”ではサボーの抒情性あるピアノ・プレイ。そしてアーキンスのシンバルを主とした軽快にしてクール、そして躍動感あるところに圧倒される。ベースも描くところは負けてはいない。なるほどこれはコンテンポラリー・トリオとして一目も二目も置かざるを得ないのである。
  4曲目のアルバム・タイトル曲はピアノの印象的な旋律、そしてベースとドラムスのソロが登場して単調でない曲作りはお見事。5曲目”Barbaro Con Brio ”には一転してのアグレッシブなアップテンポの曲。このあたりの刺激も魅力の一つ。 
 
 あまりくどくど言うのを止めて聴いて欲しい。わたしのようなヨーロッパの哀愁、抒情派を好むものにも、このクールにしてややダークの色合いがあるも、ビートに乗ったジャズ世界は魅力がたっぷりであった。 
 

(視聴)

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2014年4月24日 (木)

私の愛する老兵カメラ(7) : オリンパス・ペンF / ミシェル・ビスチェリアMichel Bisceglia ピアノ・トリオ

”女王”、”貴婦人”とまで言われたカメラ
   ~Olympus-Pen F~

 さてここまで来ると、もはや老兵といえども現役といってもいいものになる。1960年代は、戦後の日本にとっては歴史的に重要な時代であった。60年安保闘争など戦後の日本の進むべき方向に多くの人間が暗中模索しながらも経済は成長していったのである。こんな時代に出現したカメラは現在までフィルムからデジタルに変換されたといっても、カメラ自体の基本的な成長の基盤になった。
 特にレンジファインダーカメラから一眼レフカメラに発展した時代だ。ニコンは1959年にニコンFを発表して発展の60年代に突入。
 一方、オリンパスはライカ版カメラ(35mm版=36×24mm)の1/2になるハーフ・サイズ(24×18mm)のフィルム・フォーマットのペン・シリーズを1959年(昭和34年)に発売。これが大衆カメラとして大ヒット。そしてそのハーフ版カメラの高級化として、1963年には遂に歴史的にスマートなデザインでユニークなメカがぎっしりと詰まった一眼レフのオリンパスペンFの登場となる。

Penf

 これは、目下、出番は無いのか?と待ちつつ、私の横の除湿箱に鎮座しているオリンパス・ペンF(シャッターダイヤル連動の専用露出計を装着している)。このカメラのエレガントなスタイルは、「女王」と呼ばれるに相応しいものであった。しかも一眼レフとしてレンズ交換も可能、ポロプリズムと言われるファインダー方式、更にロータリー・シャッターという画期的な方式など、小型ボディーに詰め込まれている中身は革新的なものであった。そこで私はまだ収入の無い時代で、親に懇願して買ってもらった唯一のカメラがこれである。そしてこのカメラには当初ズームも含めて4種の交換レンズがあり、アクセサリーの豊富さも、オリンパスの総力を挙げて構築されている(なんと最終的には18種の交換レンズを持つ大システムが出来上がることになった)。

Penft_2  右は、1966年にTTL露出計内蔵の「オリンパス・ペンFT」に改良されたもの。
 その完成度は一眼レフ特有のペンタプリズムの飛び出した軍艦部でないスマートなスタイルと機能の先進性の両面から絶賛を浴びたのである。このFTになると現在もフィルム・カメラの楽しさを充分味わえるため、中古市場でまだまだ健闘している。私の場合も現役カメラとして遊び心で使用しているものだ。
 とにかくこのハーフ版カメラは、今のデジタル機のように気軽に撮影出来るところだ。36枚撮りの35mmフィルムで72枚撮れるわけで、その手軽くシャッターを切れる多撮の楽しみを教えてくれた歴史的カメラなのである。

<今日のミュージック>

(Jazz)

寺島靖国「Jazz Bar 2007」
TERASHIMA RECORDS / TYR-1002 / 2007

Jazzbar2007 ”Jazz Bar”シリーズも年1枚のペースで、2007年には、発売から7年目。それぞれ過去のものはそれなりに好評で、ここに7枚目となるわけだ(昨年の「2013」で13枚となった)。やはり7年となるとそれだけ実が無いと続かない。そしてここまで来ると佳境に入ってきたと言っていいのだろう、この「2007」はなかなか味のあるオムニバス盤となったのだ。 これぞオリンパス・ペンFにふさわしい”美”のアルバムである。

 トップを飾るは、チェコのNAJPONK TRIOの” I'll Remember 21st May”からスタートするが、寺島の好きな哀愁感あるピアノ・トリオが冒頭に出てきて、このアルバムには自ずから期待を持たせてくれた。その中身は、ピアノ・トリオが洪水のように襲ってきて聴き応え十分。

Jazzbar2007list2  このオムニバス版のTrackListは左のような全13曲(クリック拡大)。
 中でも4曲目のミシェル・ビスチェリアMichel Biscegliaのピアノ・トリオものの”Paisellu Miu”には、ただただため息の美旋律に圧倒される。私の初めて知ったトリオであった。これは2007年のアルバム「INNER YOU」からの曲。ビスチェリアはベルギーのピアニストだが、どうもイタリア系の人らしい。このアルバムのメンバーはMichel Bisceglia (p) 、Werner Lauscher (b)、 Marc Lehan (ds) となっている。

 更に更に・・・ピアノ・トリオの美旋律版続きます。Jassica Williams の”Soldaji” も素晴らしいライブ演奏。引き込まれますね。その上、カナダのベーシストMike Downes の”Suite For S.A.~GEMINI”もこの叙情的な世界は良いですね。そしてまだまだ続くのです。とにかくこの「2007」は、まさに叙情的、哀愁的、美旋律好みのピアノ・トリオ・ファンにはたまらないアルバムに仕上がったんでね。最後はJames Pearson Trio の”美”で締めくくるのですが、このシリーズ今日までの13枚のトップにも位置してよいアルバムと評価したい。

(試聴) Michel Bisceglia "Paisellu Miu"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年4月18日 (金)

バーボラ・ミンドリーヌBarbora Mindrinu : 「Close to you」

チェコの美人シンガー登場

<Jazz>
Barbora Mindrinu 「Close to you」
Divadlo Sansou / DS00202 / 2014

Close_to_you_2

Barbora  Mindrinu (vo)
Milan Vidlak (p)
Adam Tvrdy (g)
Vitek Fiala (b)
Csaba  Csendes (ds)
Gunter Koci (sax,fl)
string section

 チェコの美人シンガー、バーボラ・ミンドリーヌBarbora Mindrinuの2007年録音盤が登場。久々にヴォリュームのあるどちらかというと太い声の持ち主。そしてややハスキーなところと若干ウィスパー・ヴォイスをみせながら、意外とオーソドックスに歌い上げる。
 これをジャズといっていいだろうか?、そうしたジャンル分けして売っているのでまあそうしておこうと思うのだが、やっぱり Not Jazz ですね。どちらかというとポピュラーに近いパターン。
 とにかく下に記したようなTracklistで、過去の名曲をずらっーと並べて売り出し中。そうですね、どなたが聴いてもいいアルバムといったところである。

1.  Close To You :Burt Bacharach, Hal David
2.  These Foolish Things :Jack Strachey, Harry Link, Holt Marvell
3.  Desafinado :Antonio Carlos Jobim
4.  Embraceable You :Ira & George Gershwin
5.  This Masquarade :George Benson
6.  I Remember You :Victor Schertzinger, Johnny Mercer
7.  Dest(Rain) :Dan Fikejz, Zita Moravkova
8.  It Don ́t Mean a Thing :Duke Ellington, Irving Mills
9.  Bewitched :Richard Rodgers, Lorenz Hart
10.  Dindi :Antonio Carlos Jobim, Aloysio de Oliveira / Ray Gilbert
11.  Cry Me a River :Arthur Hamilton
12.  L ́amoureuse :Gérard Pitiot, Paul Eluard
13.  Everlasting Sea :Donovan Phillips Leitch
14.  Here Comes The Sun :George Harrison
15.  That ́s All :Alan Brandt, Bob Haymes

Img_76431024x682_2
 
とにかく美人のようです、このバーボラさん。と、言うのも美人狩りを得意とする友人からのお薦めですから(笑)。・・・・・特に私が気に入ったのは好きな曲” Cry Me a River ” が入っていることだ。
 歌唱力というところからは、なんとなく未完の大器といったところ。 角の無いマイルドな唄い方で好感はあるが、難を言えば、曲によっての変化に乏しくどの曲も同じような唄い方がイマイチのところ。なにせ過去に多くのシンガーが歌ってきたもので、誰も何度も聴いた曲であるからに、その特徴に期待するのだが・・・・それでも無難にこなしましたといったところですね。全体にウィスパー・ヴォイスと表現している感想ものも見たが、ちょっと違うように思う。
 もう一つ、バックのストリンス入りの演奏が魅力が無い。ジャズとしての味付けがどうも空しい。ストリングスの入らない方が味がある。彼女にはそれなりのピアノ・トリオなどで味付けすると面白いかもしれないと思うのだが。それでもこの15曲の中でも”Cry Me A River”がバックを含めて出來の良かった方で喜んでいる。又” Everlasting Sea ”は、スコットランドのトラッドっぽく、なかなか聴き答えがあり印象深い。
 とにかく2007年ものが今ここに出てきたのも何か意味があるのだろうか?、再発なのかも・・・・。
 

 ところで彼女の名は Barbora Swinx Řeháčková-Mindrinu というのだろうか?・・・・と、言うとYouTubeではこの画像になるのだが・・・?(↓)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年4月14日 (月)

ムーディーで優雅でちょっと気品のあるジャズ : ロッサノ・スポルティエロ&ニッキ・パロット「IT'S A GOOD DAY」

ニッキのベース・プレイ、そして少々ヴォーカルが入る~ピアノ・トリオ・ジャズ

<Jazz>

ROSSANO SPORTIELLO, EDDIE METZ, NICKI PARROTT
「IT'S A GOOD DAY」
Recorded at Nola Recording Studios, New York City , on Oct.8th & 9th, 2013
ARBORS RECORDS / ARCD 19431 / 2013

Itsagoodday    
       
Rossano Sportiello : piano
       Nicki Parrott : bass with vocals on tracks 2,6,& 9
       Eddie Metz : drums, wind chimes

 遅まきながら、今年手に入るようになったたニッキ・パロットのベース・プレイを主としたピアノ・トリオもの。ピアノはイタリアのロッサノ・スポルティエロRossano Sportiello、このところ彼とニッキのベースのお付き合いのアルバムが続いている。こちらではビーナス・レコードの日本向けニッキのヴォーカル版と違って、スポルティエロのリーダーとみてよいジャズを楽しもうという演奏に付き合える。
 今回のこのアルバム、とにかく気品あるジャズと言っていいだろう。選曲も多彩なところからと言ったものであるが、このジャケのトリオの写真のように演奏はネクタイをしてといった雰囲気がそのまま感じられる。

Itsagooddaylist 左の如くの全13曲(クリック拡大)。ニッキのヴォーカルは、2,6,9の3曲で聴かれるが、後はトリオの一員としてジャズを演奏してくれる。

 ニッキ・パロットはもともとウッド・ベースを弾くオーストラリア出身のジャズ・プレイヤー。ところがあるところからヴォーカルを披露して一躍人気者になった。多分日本では、2007年のVenus Recordsからリリースした「Moon River」あたりが一番の引き金だったろうか。
 なんと15歳からベースを引き出し、シドニーの音楽院でジャズを学び、1994年には渡米して、あのベースの巨匠ルーファス・リードにジャズ・ベースを指導してもらったという。

Nickiparrott6  ここ2~3年、Venus Records盤においては、商業ベースで彼女はもはや次第にヴォーカリストの方が強調され、どちらかというとJazzy not Jazz 路線に流れていて私にとっては若干不満であったが、このARBORS RECORDS盤の方は、ジャズ演奏をしっかりと披露してくれる。
 このアルバムは、そんな意味での彼女本来のベース・プレイヤーとしての味を感じ取れるピアノ・トリオをしっかりと演じてくれているのだ。
 しかしそれにしても落ち着いた良い演奏盤である。三者それぞれ力みも無く、どちらかと言うとサラッとした味わいなのだ。あるところでは”リラクゼーションとスイング、歌心に溢れたエンターテイメント性抜群の旨口ピアノトリオ作品となっています”とか”極上のハートウォーミングな演奏を展開する歌心満点の好盤”と評しているが、まさにその通り。多分ロッサノ・スポルティエロの主導的影響が大きいと思うが。
 しかも最後には、ジャック・ルーシェ・トリオでお馴染みのセバスチャン・バッハの曲”主よ人の望みの喜びよ”で収めるところはにくいのである。

(参考視聴) Rossano Spoatiello と Nicki Parrott の共演

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年4月11日 (金)

私の愛する老兵カメラ(6) : オリンパス35Ⅰ/ ジョー・ギルマン・トリオJoe Gilman Trio

PhotoPhoto_2  ようやく我が家にも花のシーズンが到来しました。何時もトップは山茱萸の花、そしてヤブツバキというところにあります。

日本盤35mmカメラのスタート~「オリンパス35」

 1948年発売の国内初の35mm判カメラ。当時は今となれば中盤カメラであるブローニー判のカメラが主力。そこにいよいよ35mm判のコンパクト・カメラとして登場したわけだ。速写性を重視して機能的に作られている。大きさもコンパクト極まりない。新しいカメラの時代を開拓して行く足がけとなったもの。

Olympus35i_4

 非常にコンパクトに出来ているが、重量はかなりありホールディングはなかなかよい。小型で速写性を考えてつくられたものと思うが、当時「巾着切りカメラ」と言われたというから面白い。当初は24×32mmのフォーマットであったが、スライドマウントの24×36mmにGHQの指導で改めたと言うことらしい。ここに紹介の手持ちの”型番134902”は、24×36mmである。
 レンズはZuiko F.C. 1:3.5  f=4cm 、シャッターはCOPAL1-1/300、距離計は目測で表示はやはりfeetで3~∞である(1955年には距離計連動となる)。フィルムを巻き上げないとシャッターが切れないAモード、二重撮影出来るようにしたDモードを持っている。このカメラも現在機能は現役であり、ちょっと持って歩くには楽しい。

<今日のミュージック>

寺島靖国「Jazz Bar 2006」
DIW Records TYP-006 ,  2006
   
・・・・・・・より

Jazzbar2006 この2006年版はなかなか面白い。オープニングは明るい快調なテンポのピアノ。そして2曲目にはイグナシ・テラザ・トリオのピアノの美曲が流れてくる。これでこのアルバムは聴きたくなる魅力を見せつける。そして3曲目にはやはりドリームを歌うテナー・サックスと・・・・至れり尽くせりのスタート。

1. スタッカート/サイ・ゴース
2. カンソ・ナンバー6/イグナシ・テラザ
3. ダーン・ザット・ドリーム/ドン・メンザ
4. エクスタシー/ピート・シアーズ
5. タブー/ジョー・ギルマン
6. エンジェル・イン・ブルー/イングリッド・ルチア
7. ザ・ドラゴン/ジャック・ヴァン・ポール
8. アマポーラ/ヘルゲ・リエン
9. ブールバード・オブ・ブローケン・ドリームス/グレッグ・アバテ10. ダンス・フラジャイル/ブライアン・トレイナー
11. ザ・ピュアレスト・ハート/レッド・ミッチェル
12. ラブ・レター/片岡雄三
13. シスター・シェリル/ジョン・ステッチ
14. アンド・ゼイ・リブド・ハピリー・エバー・アフター

 さてこの中から私の選ぶ曲・・・・それがなかなか難しい。特にピアノ・トリオの良い曲と良い演奏が軒並み多いからだ。この2006年版は、このシリーズ13枚の中でも3本の指に入る。ヘルゲ・リエンも良いのだが、”Amapola”は少々イメージが違っていた。
 ブライアン・トレイナー”Dance Fragile”はお見事。
 オランダのジャック・ヴァン・ポール”The Dragon”(アルバム「In Munich」Atelier Sawano / AS057 から これは選んでおかねば。曲も良いのだが、それにも増して彼の優しいピアノ・プレイに浸れる。

Joegilman  そしてもう一つ、ジョー・ギルマン・トリオ”Taboo”これもなかなか。聴くものにとっては自然に自分の姿を見つめたくなるほど、心に迫ってくる。左のアルバムVIEW SO TENDER : WONDER REVISITED」(Capri Records / 74076 / 2006)からの曲。

  Joe Gilman : p
  Joe Sanders : b
  Justin Brown : d

 このアルバムはスティービー・ワンダーの曲をジョー・ギルマンの解釈で演奏している。この中でもこの曲”Taboo”が出色。彼は1962年に生まれ、インディアナ大学卒で、ジャズ演奏の教育者らしい。現在カリフォルニア州サクラメントにて活躍中。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年4月 7日 (月)

アレッサンドロ・ガラティAlessandro Galatiの思索的美学の集大成:「Seals」

久々に浸れたガラティの世界

<Jazz>
  Alessandro Galati Trio 「Seals」
        VIA VENETO JAZZ/ VVJ 090 / 2014

Seals

Alessandro  Galati (p)
Gabriele Evangelista (b)
Stefano Tamborrino (ds)

~このアルバムのHMVの紹介文~
イタリアン・ジャズ名門レーベル、V.V.J.のニューリリース
叙情感溢れるプレイで人気上昇中の、アレッサンドロ・ガラーティのトリオ・アルバム。
ビル・エヴァンスのスタイルを継承する叙情派として、イタリアの音楽誌『ムジカ・ジャズ』で絶賛されたピアニスト、アレッサンドロ・ガラーティのピアノトリオ・アルバム。スタンダードの「Cherokee」「Softly As In A Morning Sunrise」「So In Love」なども収録。クラシカルなバラードになった「Cherokee」では、アレンジ・センスが光る。ECMを思わせる透明感溢れるサウンドは、ヨーロッパ・ジャズ・ファン必聴。

Sealslist  収録リストは左の如く(クリック拡大)。
 2、5、10以外の10曲はガラティのオリジナル曲。内容はまさにHMVの紹介文のとおり・・・・久々のアレッサンドロ・ガラティにもう言う言葉も無く聴き惚れてしまった。
 スタートから思索的な、そしてしっとりと心に迫ってくる曲で離れられなくなる。
 あの名作「TRACTION AVANT」以来、もう数えてみると20年になるんですね。彼自身も円熟していることだろう。このアルバム全曲素晴らしく、ジワッと迫ってくる哀感に浸れるのである。そして最後を飾るCole Poterの”So in love”のメロデイーがガラティのピアノの旋律によって哀愁たっぷりに止めを刺すべく襲ってくる。あっという間の50分である。
 

300x300  彼はイタリア・フィレンツェ生まれというから生粋のイタリア人なんでしょうね。イタリア伝統の音楽的世界が体に流れているとしか思えない。元々はクラシック・ピアノを学んでいたようであるが、ジャズ・オーケストラに身を寄せ、ジャズを学んだらしい。キース・ジャレットにも心酔していたようで、現在はビル・エヴァンスを継承する抒情派として欧州でも代表的なメロディー・メーカーと言われている。
 このアルバム、もう私が何をか言わんや・・・というところ。先ずはもって聴いてみてください。

(参考)
  1.http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-d546.html
  2.http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/alesssandro-gal.html

(試聴) ”Seals”

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2014年4月 4日 (金)

私の愛する老兵カメラ(5):スーパー・フジカ-6 / デヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ David Hazeltine Trio

富士写真フィルムの6×6スプリング・カメラ

 基本的には私はスプリング・カメラは好きなんです。シャバラを畳んでレンズ部収納することにより、カメラの厚みが無くなって携帯に有利というだけでなく、撮影スタンバイ時、スプリングによってレンズ部が前方に飛び出すところが何とも言えない快感なんですね。このカメラは、120フィルム(ブローニー版)の6×6スクウェア・ホーマットというなかなか味なカメラ。

Photo

 富士フィルム(当時は、富士写真フィルムFUJI PHOTO FILM と言った)は1948年に最初のカメラを作った。それがフジカシックスⅠA、このカメラのスタート機種だ。そして1952年にはフジカシックスⅡCSを発売して一躍人気機種となり、1955年には最終機スーパーフジカシックスを世に送り出した。それがこのカメラ、とにかくプロ、アマを通じての人気者で、直進ヘリコイド(距離はfeetで表されている)、連動距離計(レンジファインダー、二重像合致式)、自動巻き上げ、シャッターはSEIKOSHA-RAPID1-1/500。
 そしてレンズはフジナー75mmF3.5。ところが面白いことにこの私の手持ちのカメラは、マミヤ・ファンによってMAMIYA-SEKOR 1:3.5  f=7.5cm に取り替えられているもの。こうした細工も出来たところが当時のカメラの楽しみでもあったのだ。そして現在も快調に機能していてくれる。

 いずれにしてもカメラというのは、写真を撮る機能の大切さは当然基本ではあるが、手にして撮影までの操作に快感が無いとつまらない。そんな意味でもこのカメラは充分納得の品なのである。

<今日のミュージック>

寺島靖国「JAZZ BAR 2005」
DIW Records TYP-005 , 2005
 
     ・・・・・・ より

Jazzbar2005

 このアルバムは、このシリーズ13枚の中では若干異色であまり聴かない方である。”kiss og fire”、”Red sales in the sunset”、”sway”など誰でも知っている聴き慣れた曲も多いのだが、それほど感動も無い。寺島靖国は”sway”は好きな曲とライナーに書いているが、私も好きな曲。ここではThe Andrew Read Trio が洒落た演奏とLisa Mackintosh のヴォーカルが、昔のローズマリー・クルーニーとペレス・プラードのヒットに対抗して、がらっとムードを変えているところが面白いが、それでも昔のローズマリー・クルーニーのインパクトには敵わない。

1.ドリーマー / ヴィート・シュベッツ
2.オルマンデ /ロバート・ラカトシュ
3.ムーンフラワー / ルイス・ヴァン・デイグ
4.アイ・フォール・イン・ラブ・トゥー・イーズリー / トーチ
5.フライ・オーヴァー / エルンスト・グレールム
6.ミスター・ボージャングル / フランクリン-クローヴァー-シールズ
7.ハヴァナ・ブルー / エリック・ヴァン・ダーリュイット
8.ノー・モア・ブルース / スライディング・ハマーズ
9.キス・オブ・ファイヤー / イングリッド・ルチア
10.夕陽に赤い帆 / 嶋津健一
11.ビバップ・タンゴ / デヴィッド・ゴードン
12.アイ・リメンバー・ジェフ / アラン・ミヨン
13.スゥエイ / アンドリュー・リード
14.オファー・リフューズド / ハクエイ・キム
15.グッドバイ / デヴィッド・ヘイゼルタイン


 結局のところ私にとっては、2曲目のハンガリーのRobert Lakatos Trio”Allemande”は納得ものであるが、その他は最後のDavid Hazeltine Trioのアルバム「after hours」からの曲”goodbye”に魅力を感じたというところ。

David_hazeltineDavid Hazeltine 「after hours」
Go Jazz 6032-2

David Hazeltine : piano
Billy Peterson : bass
Kenny Horst : drums

 ジャズ・ピアニストのデヴィッド・ヘイゼルタインは、ミルウォーキーで生まれ育ち、13歳にしてシカゴ、ミネアポリスにてデビューしている。ニューヨークが活動拠点。バークリー音楽大学准教授を務めるジャズ指導者でもある。アルバムも多く、なかなかクリアでメリハリのあるピアノ・プレイを演じてくれるが、私のような欧州派にとってみると、若干世界は違う。しかし時として聴かれるリリカルなメロディーはなかなか味がある。この”goodbye”は、結構お気に入りの演奏。

(試聴) このアルバムではないが、私の持っているヴィーナス・レコードからのアルバム「不思議な国のアリス」からの彼の演奏を聴いてみてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年3月 | トップページ | 2014年5月 »